Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 バックアップ連携コマンド

5.2 mpsubasxコマンド

■記述形式

mpsubasx [-SdSDomain] [-ScSComputer]
      [-SDuSDUser|-SCuSCUser -SpSpassword]
      [-iindev] [-DdDDomain -DcDComputer]
      [-DDuDDUser|-DCuDCUser -DpDPassword]
      [-ooutdev] [-l] [-m] [-x] path

■機能説明

指定したジョブスクリプト内で指定されている処理対象のソースドメイン名/ソースコンピュータ名/デスティネーションドメイン名/デスティネーションコンピュータ名/ユーザ名/パスワード/デバイスグループを変更して、ジョブスクリプトを実行し、結果を出力します。

デスティネーショとは、バックアップ先およびコピー先のことです。

■オペランド

path

ARCserve用のジョブスクリプトをフルパスで指定します。ただし、ネットワークパス名を使用しないでください。

■オプション

◆-SdSDomain

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースドメイン名を、本パラメタで指定するソースドメイン名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースドメイン名の変更は行いません。

◆-ScSComputer

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ名を、本パラメタで指定するソースコンピュータ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ名の変更は行いません。

◆-SDuSDUser

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のドメインにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のドメインにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。

◆-SCuSCUser

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のコンピュータにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のコンピュータにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。

◆-SpSPassword

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ側のパスワードを、本パラメタで指定するパスワードに変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ側のパスワードの変更は行いません。

◆-iindev

ジョブスクリプト内で指定されている入力元のデバイスグループを、本パラメタで指定するデバイスグループに変更することを指定します。本パラメタは、リストア、比較、回復、マージ、スキャン用ジョブスクリプトを実行する時に指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のデバイスグループの変更は行いません。

◆-DdDDomain

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションドメイン名を、本パラメタで指定するデスティネーションドメイン名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションドメイン名の変更は行いません。

◆-DcDComputer

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションコンピュータ名を、本パラメタで指定するデスティネーションコンピュータ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションコンピュータ名の変更は行いません。

◆-DDuDDUser

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のドメインにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されているドメインにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。

◆-DCuDCUser

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のコンピュータにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のコンピュータにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。

◆-DpDPassword

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションコンピュータ側のパスワードを、本パラメタで指定するパスワードに変更することを指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションコンピュータ側のパスワードの変更は行いません。

◆-ooutdev

ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデバイスグループを、本パラメタで指定するデバイスグループに変更することを指定します。本パラメタはバックアップ用ジョブスクリプトを実行する時に指定します。

省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデバイスグループの変更は行いません。

◆-l

ARCserveのジョブスクリプトの実行時のログデータを出力することを指定します。

省略した場合は、ログデータは出力されません。

◆-m

ARCserveのジョブスクリプト内で指定されている処理対象のソースやデスティネーションとなるコンピュータを、コマンドが実行されているローカルコンピュータに変更することを指定します。

省略した場合は、ソースやデスティネーションとなるコンピュータの変更は行いません。

◆-x

ARCserveのジョブスクリプトの実行時のログファイルを削除することを指定します。

省略した場合は、ログファイルは削除されません。

■復帰値

0:
“ジョブは正常終了しました。”
18:
“ジョブキューよりジョブを削除する事ができませんでした。”
19:
“ジョブは不完全に実行されました。”
21:
“入力形式に誤りがあります。”
22:
“ジョブの構造体領域の確保に失敗しました。”
23:
“ジョブはキャンセルされました。”
24:
“ジョブの実行に失敗しました。”
25:
“ジョブの状態は不明です。”
26:
“ジョブの投入に失敗しました。”
27:
“ジョブスクリプトのロードに失敗しました。”
28:
“シャットダウン成功。”
29:
“シャットダウン準備開始。”
30:
“テンポラリーファイルの確保に失敗しました。”
31:
“ARCserveのジョブエンジンが動作していません。”
34:
“ARCserveのテープエンジンが動作していません。”
35:
“次のジョブスクリプトの読み込みに失敗しました。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
36:
“次のファイルのオープンに失敗しました。file” (fileはオープンに失敗したファイル)
37:
“ジョブ結果ログの読み込みに失敗しました。file” (fileは結果ログファイル名)
38:
“指定したファイルはジョブスクリプトではありません。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
39:
“ジョブスクリプトファイル名を指定してください。”
40:
“ジョブスクリプトファイル名はフルパスで指定してください。”
41:
“指定したジョブスクリプトファイルは存在しません。file” (fileはジョブスクリプトファイル)
42:
“結果出力先ファイル名はフルパスで指定してください。”
43:
“ローカルコンピュータ名の取得に失敗しました。”
44:
“ドメイン名の取得に失敗しました。”
45:
“メモリ不足のため実行できませんでした。”
46:
“予期しないメッセージを受け付けました。詳細値:code
48:
“他のホストで実行するジョブスクリプトのため処理結果の出力は行えませんでした。”
49:
“バックアップ連携でシステムエラーが発生しました。”
50:
“ログファイルの削除に失敗しました。”
51:
“指定したデバイスグループ名に誤りがあります。”
52:
“指定したデバイスグループ名は存在しません。”
53:
“デバイスグループ名の指定方法に誤りがあります。”
54:
“指定したソースドメイン名に誤りがあります。”
55:
“指定したソースドメイン名は存在しません。”
56:
“指定したソースコンピュータ名に誤りがあります。”
57:
“指定したソースコンピュータ名は存在しません。”
58:
“指定したソースコンピュータ側ユーザ名に誤りがあります。”
59:
“指定したソースコンピュータ側パスワードに誤りがあります。”
60:
“指定したデスティネーションドメイン名に誤りがあります。”
61:
“指定したデスティネーションドメイン名は存在しません。”
62:
“指定したデスティネーションコンピュータ名に誤りがあります。”
63:
“指定したデスティネーションコンピュータ名は存在しません。”
64:
“指定したデスティネーションコンピュータ側ユーザ名に誤りがあります。”
65:
“指定したデスティネーションコンピュータ側パスワードに誤りがあります。”
67:
“ネットワークの接続に失敗しました。詳細値:code
68:
“ネットワークドライブの接続に失敗しました。詳細値:code
69:
“ネットワークドライブの切断に失敗しました。ドライブ:drive 詳細値:code
100:
(このメッセージはコマンドシンタックスを表示する)
101:
“ログファイルを出力できません。”

■実行に必要な権限

Administrators権限が必要です。

■出力例(-lオプションを指定した場合のみ出力)

テープ名................ testmt001, ID 869F
シーケンス.............. 1
セッション.............. 1
ワークステーション...... KAZUE
パス.................... C:
所有者名................ Administrator
日時.................... 99/11/15 15:24
データ圧縮.............. しない
セッション タイプ....... Windows NT FAT ドライブ
セッション方法.......... フル
             レジストリなし
             バックアップしたディスク/ボリューム     
             フィルタなし
C:
 ..               <DIR> 80/03/26 0:00 ---D
 IO.SYS            41,622 93/12/06 6:20 RHS-A
 MSDOS.SYS           39,770 93/12/06 6:20 RHS-A
 COMMAND.COM          58,886 93/12/06 6:20 ----A
 WINA20.386           9,349 93/12/06 6:20 ----A
……

■使用上の注意

■記述例

◆ローカルコンピュータ資源のコマンド使用例

バックアップ用ジョブスクリプト“bkp1.asx”を実行する場合の記述例を以下に示します。

mpsubasx -l -m -x d:\script\bkp1.asx


◆リモートコンピュータ資源のコマンド使用例

バックアップ用ジョブスクリプト“bkp1.asx”中のソース側(入力)のコンピュータ名を“computer1”に変更してバックアップを行う場合の記述例を以下に示します。

mpsubasx -Sddom1 -Sccomputer1 -SCuuser1 -Sppass1 -l -x d:\script\bkp1.asx

  dom1:ソースドメイン名1
  user1:ユーザ名1
  pass1:パスワード1

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