PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第1章 概要> 1.2 FFD-Makerで扱えるファイルの種類

1.2.1 RDMファイル

ここでは、PowerRW+のRDM(Relational Database Manager)ファイルについて説明します。

RDMは、データ処理プロダクトに対してリレーショナル型データベース機能を提供します。

以下に、RDMファイル環境で動作するファイルの構成および機能を説明します。

RDMで使用されるファイルは、以下のように分類されます。

図1.2 RDMファイルの分類

以下に、これらのファイルについて説明します。

RDMファイル

データベース環境で使用される物理ファイルと論理ファイルの総称です。

物理ファイ

物理的なデータの集まり(実体のあるデータファイル)です。物理ファイル定義に指定された形式で編集されています

論理ファイ

物理ファイルから編集された仮想的なデータの集まりです。物理ファイルのデータを使用するための、実体のないデータファイルです。データの内容は、物理ファイルを参照します。

論理ファイルには、次の3種類があります。

単純ファイ
実際に扱う物理ファイルが1個の論理ファイルです。関係演算の射影を含んでもかまいません。

併合ファイ
関係演算の併(射影を含んでもよい)を行って、作成される論理ファイルです。

結合ファイ
関係演算の結(射影を含んでもよい)を行って、作成される論理ファイルです。

論理ファイル定義に指定した形式で編集されます。また、上の各ファイルに対して、実行時に関係演算の制約が行えます。

物理ファイル定義

物理ファイルの環境や、レコードの形式を定義するものです。物理ファイル定義体はレコードの格納状態、レコード様式、保存用インデックスファイルの情報などを持ちます。

論理ファイル定義

利用者が扱う論理ファイルを定義するものです。論理ファイル定義体は論理ファイルの種別、レコード様式、一時インデックスファイルの情報などを持ちます。

データファイ

実際のデータが格納されているファイルです。データファイルは、物理レコードから構成され、入力順に格納されます。このファイルは、物理ファイル定義体を基に作成されます。

インデックスファイ

データファイルを構成する物理レコードの検索や順序付けのために用いられるファイルであり、その内容はRDMで作成、更新されます。

インデックスファイルには、以下に示す2つのファイルがあり、その状態には、活性状と非活性状があります。

保存用インデックスファイ

物理ファイル定義体で定義されます。活性状態のとき、データベース管理によって自動的に更新されます。ファイルに対する処理が終了しても削除されないため、定常的にRDMを使用する場合に効果的です。

一時インデックスファイ

論理ファイル定義体で定義されます。論理ファイルにインデックスファイルを作成する場合は、構成する物理ファイルに同じインデックスファイルを作成し、活性状態にしておく必要があります。

以下に、RDMファイルを構成するファイルの関係を示します。

図1.3 RDMファイル環境で動作するファイルの構成

RDMが扱うデータ

ここでは、RDMが扱う物理的なデータについて説明します。

ファイル

実際に作成できるファイルの大きさは、そのファイルを作成しようとするファイルシステムの空き領域を超える大きさにはできません。また、活性状態のインデックスファイルは、1個の物理ファイルまたは論理ファイルにつき最大99個です。

レコー

レコードには、物理的なレコードと論理的なレコードがあります。物理的なレコードとは、実際にデータファイルに格納されるレコードのことです。論理的なレコードとは、利用者が論理ファイルまたは物理ファイルを指定することによって、利用者に見えるレコードのことです。

RDMの詳細は以下のマニュアルを参照してください。


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