PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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B.2 動的プログラム構造でCOBOLプログラムを作成する
動的プログラム構造のCOBOLプログラムは、COBOLランタイムがエントリ情報を元にアドレスを解決します。
[図B.2 動的プログラム構造]
COBOLプログラムの作成
動的プログラム構造のCOBOLプログラムを作成するには以下の作業が必要です。
- 翻訳オプションに"DLOAD"を指定して翻訳します
- 「エントリ情報ファイル」または「実行用の初期化ファイル」にエントリ情報を記述します。
■エントリ情報ファイルの記述
- TCLplusのエントリ情報
[ENTRY]
PFXTCLPLUS=f3jatclcob.dll |
- COBOLシステムサブルーチンのエントリ情報
[ENTRY]
PFXSBICVIT=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICVOP=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICV=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICVCL=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICVED=F3JACOBSUB.dll
XTSOBHDL=F3JACOBSUB.dll
XSBTWAIT=F3JACOBSUB.dll |
■実行用の初期化ファイルの記述
- TCLplusのエントリ情報
[プログラム名]
[プログラム名.ENTRY]
PFXTCLPLUS=f3jatclcob.dll |
- COBOLシステムサブルーチンのエントリ情報
[プログラム名]
[プログラム名.ENTRY]
PFXSBICVIT=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICVOP=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICV=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICVCL=F3JACOBSUB.dll
PFXSBICVED=F3JACOBSUB.dll
XTSOBHDL=F3JACOBSUB.dll
XSBTWAIT=F3JACOBSUB.dll |
- 翻訳オプションの指定方法は"NetCOBOL for Windows 使用手引書"の"翻訳オプションの設定"を参照してください。
- エントリ情報の指定方法は"NetCOBOL for Windows 使用手引書"の"副プログラムのエントリ情報"を参照してください。
動的リンク構造のプログラムはプログラムの実行時にDLLがロードされます。
これに対し、動的プログラム構造のプログラムは最初のCALL文実行時にCOBOLランタイムによりDLLがロードされます。
このため、動的プログラム構造は動的リンク構造に比べ、CALL文の実行が遅くなります。
動的リンク構造と動的プログラム構造の違いを"表B.1 動的リンク構造と動的プログラム構造の違い"に示します。
プログラム構造 |
アドレス解決 |
翻訳オプション |
DLLのロード |
起動時間 |
CALLの呼出し時間 |
動的リンク構造 |
インポートライブラリ |
NODLOAD |
起動時 |
遅い |
速い |
動的プログラム構造 |
エントリ情報 |
DLOAD |
CALL時 |
速い |
遅い |
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