PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -

5.4.6 注意事項

注意事項を示します。

• 以下のような誤った指定でCOBOLシステムサブルーチンを呼び出すと、プログラムまたはシステムが誤作動、または変数領域を破壊することがあります。
  • COBOLシステムサブルーチンの呼出し形式に誤りがある場合
  • パラメーターの説明に示されていないパラメーター設定を行った場合
  • パラメーター領域が、所定のサイズ分確保されていない場合（例:バイト長(BHDL-ACCSIZ)以上のサイズのデータ領域(BHDL-RWBUF)を確保していない。）
  • COBOLシステムサブルーチン呼出し後に、変更してはならない領域を誤って変更した場合
• 一意名-4を省略した場合の動作は保証しません(ASPのXTSOBHDL(バイトアクセスサブルーチン)と同様)。
• WRITE時に書込み要求を行ったデータがメモリのバッファに記録され、実際の書込みは遅延して後のアクセス要求時に書き込まれる場合があります。この場合、READ時やCLOSE時に、WRITEで発生する復帰コード("0035"、"0096"など)が通知されることがあります。
  なお、WRITE後にディスクの書込み完了との同期をとりたい場合は、FLUSHを呼び出してください。
• OPEN時に指定するアクセスモードと獲得モードの指定の組合せで、どのように排他処理が行われるかを"表5.13 先行OPENのアクセスモードが01の場合"、"表5.14先行OPENのアクセスモードが02,42,82,92の場合"および"表5.15先行OPENのアクセスモードが03,43,83,93の場合"に示します。

  [表5.13 先行OPENのアクセスモードが01の場合]

  排他処理		先行OPEN
  		アクセスモード	01
  後続OPEN	アクセスモード	獲得モード	S	E	R	W	D	F	G	H	A
  	01	S	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		W	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		G	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		H	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		A	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  	02,42,82,92	S	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		W	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		G	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		H	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		A	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  	03,43,83,93	S	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		W	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		G	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		H	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		A	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  後続削除			×	×	×	×	○	×	○	○	○

  ○：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENできることを示します。
  ×：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENまたは削除ができず排他エラーとなることを示します。

  [表5.14 先行OPENのアクセスモードが02,42,82,92の場合]

  排他処理		先行OPEN
  		アクセスモード	02,42,82,92
  後続OPEN	アクセスモード	獲得モード	S	E	R	W	D	F	G	H	A
  	01	S	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		W	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		G	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		H	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		A	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  	02,42,82,92	S	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		W	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		G	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		H	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		A	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  	03,43,83,93	S	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		W	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		G	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		H	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		A	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  後続削除			×	×	×	×	○	×	○	○	○

  ○：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENできることを示します。
  ×：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENまたは削除ができず排他エラーとなることを示します。

  [表5.15 先行OPENのアクセスモードが03,43,83,93の場合]

  排他処理		先行OPEN
  		アクセスモード	03,43,83,93
  後続OPEN	アクセスモード	獲得モード	S	E	R	W	D	F	G	H	A
  	01	S	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		W	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		G	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		H	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  		A	○	×	○	×	×	○	○	×	○
  	02,42,82,92	S	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		W	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		G	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		H	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  		A	×	×	×	×	×	○	×	×	○
  	03,43,83,93	S	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		R	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		W	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		D	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		F	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		G	×	×	×	×	×	×	×	×	×
  		H	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  		A	×	×	×	○	×	○	×	○	○
  後続削除			×	×	×	×	○	×	○	○	○

  ○：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENできることを示します。
  ×：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENまたは削除ができず排他エラーとなることを示します。

• ASPのXTSOBHDL(バイトアクセスサブルーチン)との排他処理の非互換点を"表5.16 ASPのXTSOBHDL(バイトアクセスサブルーチン)との排他処理の非互換点"に示します。→の左がASPの仕様であり、右がPowerFXの仕様です。

  [表5.16 ASPのXTSOBHDL(バイトアクセスサブルーチン)との排他処理の非互換点]

  排他処理		先行OPEN
  		アクセスモード	01		02,42,82,92		03,43,83,93
  後続OPEN	アクセスモード	獲得モード	S	E	S	E	S	E
  	01	S	○	○→×	○→×	×	○→×	×
  		E	○→×	○→×	○→×	×	○→×	×
  	0282	S	○→×	○→×	○→×	×	○→×	×
  		E	×	×	×	×	×	×
  	0383	S	○→×	○→×	○→×	×	○→×	×
  		E	×	×	×	×	×	×
  	42,43,92,93	S	×	×	×	×	×	×
  		E	×	×	×	×	×	×

  ○：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENできることを示します。
  ×：先行の指定でOPEN中、後続の指定でOPENまたは削除ができず排他エラーとなることを示します。