PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第4章 ACM会話サービス> 4.5 表示ファイルインタフェース

4.5.1 COBOLプログラムの記述方法

表示ファイルインタフェースによるCOBOLプログラムの記述方法を"表4.5 COBOLプログラムの記述方法"に説明します。

[表4.5 COBOLプログラムの記述方法]

ENVIRONMENT DIVISION

設定項目

設定値の内容

WRITE文の設定

READ文の設定

SELECT句

ファイル名

COBOLプログラムで使用するファイル名

必須

必須

ASSIGN句

ファイル識別名

"GS-ファイル識別名"の形式で設定します。
このファイル識別は実行時に論理宛先のファイル識別名を設定する環境変数となります。

なお、プログラムを実行するときには、実行用の初期化ファイルに、次の記述が必要です。

"ファイル識別名=,ACM"

実行用の初期化ファイルについては、"NetCOBOL for Windows 使用手引書"を参照してください。

SYMBORIC DESTINATION句

-

"ACM"を設定します。

DESTINATION-1句

論理宛先名通知域

論理宛先を設定します。

FILE STATUS句

入出力状態1、
入出力状態2

実行結果を通知します。

不要

不要

PROCESSING MODE句

処理種別通知域

WRITE文の場合、以下の処理種を設定します。

  • "待合せ指示"(WT)
  • "待合せなし指示"(NW)
  • "強制実行指示"(NE)

READ文の場合、以下の処理種別を設定します。

  • "待合せ指示"(WT)
  • "待合せなし指示"(NW)

省略した場合、"待合せ指示"(WT)を設定したとみなされます。

省略可

省略可

PROCESSING TIME句

監視時間通知域

処理種別に"待合せ指示"(WT)を設定した場合、監視時を秒単位で0〜9999の範囲で設定します。
0を設定または省略した場合、いつまでも待ち合わせます。

MESSAGE CLASS句

優先順位通知域

WRITE文の場合、優先順を1〜9の範囲で設定します。
省略した場合、9を設定したとみなされます。

不要

表示ファイルインタフェースによるCOBOLプログラムの例を以下に示します。
プログラム中の[]で囲まれた行は、設定値を省略することができる行です。

IDENTIFICATION DIVISION.
   PROGRAM-ID. プログラム名.
 ENVIRONMENT DIVISION.
   INPUT-OUTPUT SECTION.
    FILE-CONTROL.
      SELECT   ファイル名
        ASSIGN TO  GS-ファイル識別名
        SYMBOLIC DESTINATION IS "ACM"
        DESTINATION-1 IS   論理宛先名通知域
       [PROCESSING MODE IS 処理種別通知域]
       [PROCESSING TIME IS 監視時間通知域]
       [MESSAGE CLASS IS   優先順位通知域]
       [FILE STATUS IS   入出力状態1  入出力状態2].
 DATA DIVISION.
   FILE SECTION.
   FD  ファイル名
      [RECORD IS VARYING IN SIZE DEPENDING ON  レコードの大きさ].
   01  通信レコード名  〜.
   WORKING-STORAGE SECTION.
   01  論理宛先名通知域        PIC X(8).
  [01  処理種別通知域          PIC X(2).]
  [01  監視時間通知域          PIC 9(4).]
  [01  優先順位通知域          PIC 9.]
  [01  入出力状態1             PIC X(2).]
  [01  入出力状態2             PIC X(4).]
  [01  レコードの大きさ        PIC 9(5).]
 PROCEDURE DIVISION.
      OPEN I-O ファイル名.
      MOVE   論理宛先名      TO  論理宛先名通知域.
     [MOVE   処理種別        TO  処理種別通知域.]
     [MOVE   監視時間        TO  監視時間通知域.]
     [MOVE   優先順位        TO  優先順位通知域.]
      WRITE  通信レコード名.
      READ   ファイル名.
      CLOSE  ファイル名.
END PROGRAM  プログラム名.

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