PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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付録A COBOL GとNetCOBOLの相違点と修正方法

A.3 ファイル処理

ファイル処理でのCOBOL GとNetCOBOLの相違点と対処方法は、以下のとおりです。

No.11 入出力状態値の詳細情報

相違点および留意事項

COBOL GとNetCOBOLでは、入出力状態値の詳細情報の意味および属性が異なります(NetCOBOLでは表示ファイル以外通知されない/指定できない)。このため、以下のようになります。

対処

詳細情報の指定を削除するか、または詳細情報を参照しないようにプログラムを修正してください。また、データベースについては、PowerRW+またはPowerRDBconnectorのマニュアルを参照してください。

■No.12 RDM索引

相違点および留意事項

PowerRW+を使用して、ASPのRDM索引が可能です。


英数字

日本語

数字項目

外部10進

内部10進

2進

Windows(R)

NetCOBOLレコード索引


(注1)


(注2)


(注2)

RDM索引

ASP

COBOL G索引


(注2)

RDM索引

○:サポート
−:非サポート

注1):符号なし外部10進のみです。符号付き外部10進の場合、数値の大小順序でなく文字の大小順序になります。
注2):翻訳エラーにはなりません。キーの値の大小順序は、数値の大小順序でなく文字の大小順序になります。
注3):キーの値の大小順序は文字の大小順序になります。
このため、索引順編成ファイルのキーに内部10進項目を使用しているプログラムは、実行結果が異なる場合があります。

対処

PowerRW+ for NetCOBOLを使用することで、RDB索引が可能です。

■No.13 APPLY INDEX-AREA句

相違点および留意事項

NetCOBOLには、COBOL GのAPPLY INDEX-AREA句に相当する機能がありません。

対処

翻訳オプションMODE(CBLG)を指定してください。
MODE(CBLG)を指定した場合、注釈扱いになります。指定しない場合、APPLY INDEX-AREA句はJMN1163I-Sの翻訳エラーになります。

■No.14 RECORD FORMAT句

相違点および留意事項

NetCOBOLには、COBOL GのRECORD FORMAT句に相当する機能がありません。
NetCOBOLでは、RECORD FORMAT句は翻訳エラーになります。

対処

対処方法はありません。

■No.15 POSITIONING POINTER 句

相違点および留意事項

NetCOBOLには、COBOL G のPOSITIONING POINTER 句に相当する機能がありません。
NetCOBOLでは、POSITIONING POINTER 句はJMN1576I-Sの翻訳エラーになります。

対処

対処方法はありません。

■No.16 2個の論理ファイルの同時オープン

相違点および留意事項

Windows(R)では、2個の論理ファイル(ただし、物理ファイルは1個)を入出力モード(I-Oモード)で同時にオープンしようとすると、排他エラーになります。(PowerRW+の場合)

対処

ファイル管理記述項のSELECT句に、LOCK MODE IS AUTOMATICを指定してください。

■No.17 印刷装置やフロッピーディスク装置

相違点および留意事項

ASPでは、印刷装置やフロッピーディスク装置は、ファイル識別名中の装置番号によってプログラム中のファイルと関連付けられています。
Windows(R)では、ファイル識別名中の装置番号には特別な意味はありません。印刷装置やフロッピーディスク装置はプログラム実行時にプログラム中のファイルと関連付けられます。

対処


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