PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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7.3 ファイル移行機能(cnvdbrecコマンド)
ここでは、ファイル移行機能に関するトラブルの対処方法について説明します。
ファイル移行機能(cnvdbrecコマンド)については、“5.2.3 ファイル移行機能"を参照してください。
現象1:スペースを含む名前を入力ファイル名、データベース名、スキーマ名、テーブル名、データソース名、ログファイルパス、ユーザー名、パスワード、ファイル名などに指定したい。
対処
以下のように二重引用符で囲んで指定してください。
ファイルパス名の例:
- パス:
- C:\dir 1\dir 2
- ファイル名:
- f i l e.csv
- 指定方法:
- -f "C:\dir 1\dir 2\f i l e.csv"
SQLテーブル名の例:
- データベース名:
- D B
- スキーマ名:
- S C M
- テーブル名:
- T A B L E
- 指定方法:
- "D B"."S C M"." T A B L E"
現象2:二重引用符を含む名前をDB名、スキーマ名、テーブル名、データソース名、ユーザー名、パスワードなどに指定したい。
対処
以下の例のように二重引用符で囲みコマンドに渡す二重引用符の前に円記号を指定してください。
データソース名の例:
- データソース名:
- d"s"n"
- 指定方法:
- -dsn "d\"s\"n\""

二重引用符と円記号は以下の関係(コマンドライン構文規則)があります。
- 円記号を前に付けた二重引用符 (\") は、二重引用符文字 (") として解釈される。
- 二重引用符の直前にある円記号以外は、円記号 (\) として解釈される。
- 二重引用符の直前に円記号が偶数個 (0 個は含まない) あると、円記号のペアごとに 1 個の円記号とみなす。また、この場合の二重引用符は文字列の区切りと解釈しコマンドに渡されない。
- 二重引用符の直前に円記号が奇数個(3個以上)あると、円記号のペアごとに1個の円記号がコマンドに渡される。最後の円記号によって二重引用符がエスケープシーケンスになるため、二重引用符文字(")がそのままコマンドに渡される。
現象3:「データベースに接続できません。」と表示された。
原因
以下の原因が考えられます。
- コマンドのパラメーターで指定した、データソース名またはユーザー名/パスワードに誤りがある。
- データベースが起動されていないか設定に誤りがある。
- ネットワークの設定に誤りがあるか接続状態でない。
対処
原因に応じて以下の対処を行ってください。
- コマンドで指定したパラメーターを見直してください。
- データベースの起動と設定が正しく行われていることを確認してください。
- ネットワークが接続状態であることを確認してください。
現象4:「テーブル情報の読込みができません。」と表示された。
原因
以下の原因が考えられます。
- コマンドのパラメーターで指定した、SQLテーブル名に誤りがある。
(指定したSQLテーブルが存在しない)
- データベースの設定に誤りがある。
対処
原因に応じて以下の対処を行ってください。
- コマンドで指定したパラメーターを見直してください。
- データベースおよびネットワークが正常であるか確認してください。
該当のテーブルをフルアクセスできる権限のユーザーで本コマンドを起動しているか確認してください。
現象5:「移行元と移行先の項目定義に整合性がありません。」が表示された。
対処
移行元と移行先の項目定義に整合性がありません。本コマンドが出力しているログファイルを参照し、移出先テーブルの項目数、桁数、データ型を変更して再度実行してください。
現象6:「移行データの書込みができません。」のエラーが表示された。
原因
原因は以下の点が考えられます。
- DATファイルが何らかの原因で破壊されている。
- データベースまたはネットワークで移行処理中に異常が発生した。
対処
原因に応じて以下の対処を行ってください。
- DATファイルを再度移入し本コマンドを再度実行してください。
- データベースの起動状況およびネットワークの接続状態が正常であることを確認して本コマンドを再度実行してください。
現象7:ファイル移行時、数字項目のデータが0に設定されてしまう。
原因
原因は以下の点が考えられます。
- 項目型が数字項目のデータに、違反したデータが設定されています。
異常な値に対する変換については、“5.2.3.2 ファイル移行機能(cnvdbrecコマンド)の使用方法の異常なデータの扱いについて”を参照して下さい。
対処
原因に応じて以下の対処を行ってください。
- 異常な値の元データをASP上で確認し、必要に応じて変更してください。
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