PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第7章 トラブルシューティング

7.2 PowerRDBconnector環境作成機能(crtcbinfコマンド)

ここでは、PowerRDBconnector環境作成機能に関するトラブルの対処方法について説明します。

PowerRDBconnector環境作成機能(crtcbinfコマンド)については、“5.2.2 PowerRDBconnector環境の作成"を参照してください。


 

現象1:SELECT句にファイル名が記述してあるが、SQL表定義文が生成されない。

原因

以下の原因が考えられます。

  1. ソートファイルなどのファイル編成は未サポートのため、SQL表定義文は作成されません。
  2. ファイル識別名に代名が指定されている場合は、SQL表定義文は作成されません。

対処

原因に応じて以下の対処を行ってください。

  1. ファイル編成を確認してください。
  2. 代名を使用していないか確認してください。以下の代名が処理対象から外されます。

 

現象2:作成されたSQL表定義文とレコードの形式が異なる。

原因

以下の原因が考えられます。

  1. 項目の定義に未サポートの属性が含まれている場合、その項目に対するSQL表定義文が作成されない場合がある。
  2. RECORD句で固定長レコードや可変長レコードの定義をしている。
  3. REDEFINES句で項目を再定義している。
    1. 再定義される側の記憶域が再定義する側より大きい場合は、大きい記憶域をもつ再定義される側が有効になります。
    2. 記憶域の大きさが同じで、再定義する側の定義数が多い場合は、定義数が多い再定義する側が有効になります。

対処

原因に応じて以下の対処を行ってください。

  1. レコード記述項に合わせて列を再定義しなおしてください。
    以下の属性が処理対象から外されます。
  2. 使用するレコードにあわせてSQL表定義文を修正してください。

  3. 以下の仕様を参考にSQL表定義文を作成してください。
    1. 再定義される側の記憶域が再定義する側より大きい場合は、大きい記憶域をもつ再定義される側が有効になります。

    2. 記憶域の大きさが同じで、再定義する側の定義数が多い場合は、定義数が多い再定義する側が有効になります。

 

現象3:入力ファイルに行順編成ファイル・相対ファイルを指定したい。

対処

キー項目のないファイル編成と判断し、SQL表定義文を作成します。
SQLスクリプトファイルにはテーブル作成のSQL表定義文のみが記述されます。


 

現象4:無名項目を含んだCOBOLソースを指定したい。

対処

レコード記述に無名項目が含まれていた場合、無名項目の項目名をFILLERとしてSQL表定義文を作成します。レコード記述に無名項目が複数含まれる場合は、-Aパラメーターを指定してSQL表定義文の列名が一意になるようにしてください。


 

現象5:OCCURS句を含んだCOBOLソースを指定したい。

対処

レコード記述にOCCURS句が含まれていた場合、指定された項目の項目名で繰り返し数分列名を作成します。-Aパラメーターを指定してSQL表定義文の列名が一意になるようにしてください。


 

現象6:索引編成ファイルを指定したが、インデックス用のSQL表定義文が生成されない。

原因

以下の原因が考えられます。

  1. COBOLソース内で使用しているキー項目名とファイル定義体の展開に指定した項目名が一致していなかった場合、インデックス用のSQL表定義文は作成されません。
  2. SELECT句でALTERNATE RECORD KEYを複数定義してあった場合、インデックス用のSQL表定義文が作成されないことがあります。

対処

原因に応じて以下の対処を行ってください。

  1. ファイル定義体の展開に指定した項目名(-Nパラメーター)が正しいか確認してください。

  2. キーにあたる列に適切なインデックスを設定してください。

 

現象7:「COBOLソース[INFILE.COB]の行[SRC ISN=4, COPY ISN=0]の入力処理に失敗したので処理を中断します。」のエラーとなる。

対処

自由形式で記述されたCOBOLソースは指定できません。固定長や可変形式で記述してある場合は、正書法や-Wパラメーターが正しいか確認してください。


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