PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第7章 トラブルシューティング

7.1 MO移入機能(impmoコマンド)

ここでは、MO移入機能(impmoコマンド)使用時のトラブルの対処方法について説明します。

MO移入機能(impmoコマンド)については、“5.2.1 MOディスクの退避ファイルの移入”を参照してください。


 

現象1:Interstage Charset Managerをインストールしているが、原始テキストの一部の日本語が「□」に変換される。

例を以下に示します。

原因

文字コード変換表による対応づけを行っていないために発生します。

対処

Interstage Charset Managerの「標準コード変換ユーティリティ」を使用して、文字コード変換表定義を行ってください。

「標準コード変換ユーティリティ」は、“Interstage Charset Manager”をインストールしたフォルダ“\ADJIST\DATA”に「S_JEFAMS.CTL」というファイル名で格納されています。「標準コード変換ユーティリティ」を使用して文字コード変換表定義を行うと、「洗濯機」や「本棚」のように正しく変換されます。

 

現象2:移入処理に時間がかかる。移入処理時間を短縮したい。

対処

以下に示すいずれかの方法で、移入時間を短縮できます。


 

現象3:SAVPFコマンドで退避したが、退避ファイル一覧ではSAVFILEと表示される。

原因

SAVPFコマンドは、SAVFILE形式で退避しているために発生します。

対処

対処は必要ありません。

なお、SAVPFコマンドで退避した場合は、-fパラメーターで個々の退避ファイルを移入するか、または-aパラメーターで一括移入してください。


 

現象4:同名のライブラリが退避されているMOディスクで-aパラメーターを指定して一括移入したが、同名のエンティティが置き換えられず、最新の退避データが移入できない。

原因

-uパラメーターを指定していないために発生します。

対処

退避データを移入する時に、-uパラメーターを指定してください。

-aパラメーターを指定すると、退避データはMOディスクの先頭から順番に移入されます。同名の退避ファイルが存在している場合は、退避日付がもっとも古い退避ファイルから移入されます。
最新の退避ファイルを移入する場合は、-uパラメーターを指定して同名のエンティティを置き換えてください。

 

現象5:-a パラメーターを指定して移入を行うが、マルチボリューム媒体に追加された退避ファイルが移入されない。

以下の例では、MO1で-aパラメーターを指定して移入しても、MO2の「ライブラリ3」が移入されません。

原因

マルチボリュームの媒体に追加されたライブラリ(ファイル、メンバー)は、マルチボリュームの最初の退避データがあるMOディスクから連続して移入できないために発生します。

対処

追加されたライブラリが格納されているMOディスクをセットし、再度impmoコマンドを実行してください。
上記の例で「ライブラリ3」を移入する場合、MO2をセットし、再度impmoコマンドで-aを指定してください。


 

現象6:日本語を含む原始テキストを移入した場合に、桁ずれが発生する。

原因

日本語を含む原始テキストのシフトコードがコード変換されないために発生します。

対処

Windows(R)上で、エディタを使用して桁ずれを修正してください。

日本語を含む原始テキストでは、日本語はシフトコードで囲まれています。
コード変換では、日本語のシフトコードは変換されないため、シフトコードのサイズ(半角2文字)分、桁ずれが発生します。

 

現象7:原始テキストの半角カナ文字が英小文字になる。

原因

原始テキストのコード系が正しく設定されていないために発生します。

対処

ASP上で、SETSRCCコマンドを使用して原始テキストのコード系を正しく設定してから、退避および移入してください。


 

現象8:カレントフォルダまたは-oパラメーターで指定したフォルダに作業ファイルが残る。

原因

強制終了などを行ったために発生します。

対処

作業ファイルを削除してください。作業ファイルの種類を以下に示します。


 

現象9:移入を行ったところASPのライブラリ名で空のフォルダが作成される。

原因

移入した退避ファイルに格納されていたエンティティが、すべて未サポートの資産であったために発生します。

対処

フォルダが不要であれば、削除してください。


 

現象10:ASPで移出されたMOの内容を、Windows(R)のエクスプローラで参照すると、以下のメッセージBOXが表示される。

対処

「いいえ(N)」を応答します。ASPで移出されたMOの内容を確認する場合は、impmoコマンドを使用してください。また、フォーマットした場合は、復旧する方法はありません。MOを書き込み禁止状態にして、作業を行ってください。


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