Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第4部 SSLによる暗号化通信> 第9章 Interstage証明書環境の構築と利用> 9.3 CSRによるInterstage証明書環境の構築方法

9.3.3 証明書・CRLの登録

 認証局から取得した証明書とCRLをInterstage証明書環境に登録します。
 証明書は、認証局自身の証明書から順に登録してください。


 取得した証明書・CRLを登録後は必ず、Interstage証明書環境をバックアップしてください。バックアップ方法については、“Interstage Application Server 運用ガイド”を参照してください。
なお、Interstage証明書環境をバックアップしていなかった場合にInterstage証明書環境が破壊されると、Interstage証明書環境の作成(CSRの作成)や、証明書の発行依頼を再度行うことになります。

認証局の証明書の登録

 取得した認証局の証明書を登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n CA -f C:\my_folder\CA.der
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n CA -f /usr/home/my_dir/CA.der
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 認証局証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。


 CORBAサービスでは、SSLを使用するすべてのCORBAサーバ、CORBAクライアントで同一の認証局の証明書を登録する必要があります。CORBAサービスクライアントパッケージでの証明書の登録方法については“CORBAサービスでSSLを利用する方法”を参照してください。

 Webサービスのセキュリティ機能を利用した通信で連携するすべてのサーバシステム、クライアントシステムで同一の認証局証明書を登録する必要があります。Interstage SOAPサービス クライアントパッケージでの証明書の登録方法については“旧証明書環境またはクライアントシステムの証明書環境の構築”を参照してください。

サイト証明書の登録

 発行された証明書をサイト証明書として登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n SiteCert -f C:\my_folder\SiteCert.der -o
Password: (注1)
証明書応答がキーストアにインストールされました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n SiteCert -f /usr/home/my_dir/SiteCert.der -o
Password: (注1)
証明書応答がキーストアにインストールされました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 サイト証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [サイト証明書]で参照できます。


 -nオプションには、CSRを作成したときと同じニックネームを指定してください。

信頼する他のサイトの証明書の登録

 信頼する他のサイトの証明書を登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n OtherSiteCert -f C:\my_folder\OtherSiteCert.der -e
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n OtherSiteCert -f /usr/home/my_dir/OtherSiteCert.der -e
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 信頼する他のサイトの証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。

CRLの登録

 取得したCRLを登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -c -f C:\my_folder\CRL.der
Password: (注1)
SCS: 情報: scs0105: CRLを登録しました。

>scsenter -c -f /usr/home/my_dir/CRL.der
Password: (注1)
UX: SCS: 情報: scs0105: CRLを登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。


 SOAPクライアント、Servletサービス(コンテナ)では、CRLを参照した失効の確認は行われません。


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