Interstage Application Server インストールガイド -Linux-
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第1章 インストール

1.9 注意事項

 インストール時の注意事項について説明します。

インストール中にエラーメッセージが表示された場合

 インストール中に以下のエラーメッセージが出力された場合は、SRA(R)のPowerGres製品が同一システム上にインストールされている可能性があります。

esm4pgsql-gui に必要とされているFJSVihsがインストール済みです。

 PowerGres製品が同一システム上にインストールされている場合は、PowerGres製品においてインストールされたWebサーバ(Interstage HTTP Server)をいったんアンインストールする必要があります。Webサーバ(Interstage HTTP Server)のアンインストールについては、“インストール前の作業”-“PowerGres製品がインストールされたシステムにインストールする場合”を参照してください。

 インストール中に以下のメッセージが出力された場合は、ホスト名が正しく設定されていない可能性があります。

There is no user id "root" on this system. Installation aborted.

 ホスト名の確認と設定の方法については、“インストール前の作業”-“ホスト名の確認”を参照してください。

JDK/JRE1.4を使用する場合の注意事項

ホスト名の指定時に推奨する文字について

 ホスト名には、以下の文字を使用してください。

 JDK/JRE1.4を使用する場合、ホスト名として“_”(アンダースコア)などの使用はできません。

 ホスト名に“_”(アンダースコア)など、推奨されない文字を使用した場合、インストール時に、インストール処理の延長でInterstage Operation Toolサービスの起動に失敗した旨のエラーダイアログが、表示されます。
 エラーダイアログの表示後もインストール処理は継続されますが、IJServerの作成に失敗した旨のエラーダイアログが表示されます。

 インストール完了後、Interstage管理コンソールにログインすると、“IS: エラー: is40001: システムの情報を取得できませんでした”のメッセージが出力され、Interstageの運用操作は行えません。

 ホスト名に推奨されない文字を使用してエラーが表示された場合は、“ホスト名の指定時に推奨する文字について”を参照して、ホスト名を変更してください。

Systemwalker Centric Manager導入に関する注意事項 (*)

 Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバとアプリケーションサーバ機能のInterstageを同じマシンに導入する場合の注意事項について説明します。
 Systemwalker Centric Managerの操作の詳細については、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
 なお、Systemwalker Centric Managerの運用管理クライアントとInterstageのクライアントが同一マシン上にインストールされている場合は、Systemwalkerの運用管理クライアントは使用できません。

(*)Red Hat Enterprise Linux v.3以降


マルチサーバ管理機能を使用している場合は、以下のサーバ種別のみ導入可能です。
 -管理サーバ
 -共存サーバ
 -スタンドアロンサーバ

本書はアプリケーションサーバ機能のインストールについて記載しています。管理サーバ機能の場合は、管理サーバ機能のインストールを参照してください。

インストールについて

1) InterstageがインストールされているマシンにSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールする場合

以下の手順で、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールします。
なお、Interstageが管理サーバ機能の場合は、Systemwalkerのマニュアルを参照してインストールしてください。

1. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

2. Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールします。
 Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバのインストール方法については、Systemwalker Centric Manager導入手引書を参照してください。

3. システムを再起動します。

4. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

5. Systemwalker Centric Managerのセットアップコマンドを実行します。

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix

6. Interstageを起動します。

# isstart

2) Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバがインストールされているマシンにInterstageをインストールする場合

以下の手順で、Interstageをインストールします。
なお、Interstageが管理サーバ機能の場合は、管理サーバ機能のインストールを参照してインストールしてください。

1. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。

# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

 Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合はSystemwalker Operation Managerも停止します。

# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr

 Systemwalker Operation Managerの停止手順の詳細は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。

2. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
 Systemwalker Centric Managerのバックアップ手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

3. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

 セットアップメニュー(初期メニュー)で“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境削除を行います。

4. Systemwalker Centric ManagerでインストールされたObjectDirectorを停止します。

# /opt/FJSVod/bin/OD_stop

5. 以下のパッケージをアンインストールします。
 FJSVod、FJSVsclr、FJSVsmee

# rpm -e FJSVod FJSVsclr FJSVsmee

6. Interstageをインストールします。

7. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

8. Systemwalker Centric Managerの環境を構築します。(リストア用)

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix

9. Systemwalker Centric Managerのリストアを実行します。
 Systemwalker Centric Managerのリストア手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

10. Systemwalker Centric Managerのサービスを起動します。

# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

11. Interstageを起動します。

# isstart

3) InterstageとSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバが同一サーバ上にインストール済みで、Interstageを入れ替える場合

以下の手順で、Interstageをアンインストール/インストールします。
なお、対象となるInterstageはアプリケーションサーバ機能です。

1. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。

# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

 Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合はSystemwalker Operation Managerも停止します。

# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr

 Systemwalker Operation Managerの停止手順の詳細は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。

2. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
 Systemwalker Centric Managerのバックアップ手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

3. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

 セットアップメニュー(初期メニュー)で“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境削除を行います。

4. 以下のパッケージを残してInterstageをアンインストールします。
 FJSVod、FJSVsclr、FJSVsmee

5. システムを再起動します。

6. 上記1.を実行し、Systemwalkerを停止します。

7. Systemwalker Centric ManagerでインストールされたObjectDirectorを停止します。

# /opt/FJSVod/bin/OD_stop

8. 以下の残りのパッケージをアンインストールします。
 FJSVod、FJSVsclr、FJSVsmee

# rpm -e FJSVod FJSVsclr FJSVsmee

9. Interstageをインストールします。

10. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

11. Systemwalker Centric Managerの環境を構築します。(リストア用)

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix

12. Systemwalker Centric Managerのリストアを実行します。
 Systemwalker Centric Managerのリストア手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

13. Systemwalker Centric Managerのサービスを起動します。

# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

14. Interstageを起動します。

# isstart

Interstageの再初期化について

InterstageとSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバを同一サーバ上にセットアップしている場合、Interstageの再初期化は、以下の手順で実施します。
なお、対象となるInterstageはアプリケーションサーバ機能です。

1. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。

# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

 Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合はSystemwalker Operation Managerも停止します。

# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr

 Systemwalker Operation Managerの停止手順の詳細は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。

2. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
 Systemwalker Centric Managerのバックアップ手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

3. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

 セットアップメニュー(初期メニュー)で“2”を入力し、Systemwalker Centric Managerの環境削除を行います。

4. Interstageを再初期化します。

5. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

6. Systemwalker Centric Managerの環境を構築します。(リストア用)

# /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix

7. Systemwalker Centric Managerのリストアを実行します。
 Systemwalker Centric Managerのリストア手順の詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

8. Systemwalker Centric Managerのサービスを起動します。

# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

9. Interstageを起動します。

# isstart

他の富士通製製品導入に関する注意事項

 FJSVsmee、FJSVsclrパッケージは、Systemwalker Centric Managerなど、Interstage以外の富士通製製品に同梱されている場合があります。その場合のインストール時の注意事項について説明します。

インストールについて

FJSVsmee、FJSVsclrパッケージがインストールされているかを確認します。また、インストールされている場合には、そのバージョン・レベルを確認します。

本バージョンのInterstageが同梱しているFJSVsmee、FJSVsclrのバージョンは以下のとおりです。

FJSVsmee 3.3.8
FJSVsclr 1.4.7


以下の手順で、インストールされているFJSVsmeeパッケージについて確認します。

# rpm -q -i FJSVsmee | grep Version

以下の手順で、インストールされているFJSVsclrパッケージについて確認します。

# rpm -q -i FJSVsclr | grep Version

インストールされている場合にはバージョン情報が表示されます。何も表示されなかった場合にはインストールされていないため、特に注意は不要です。通常どおりインストールしてください。

インストールしようとしている富士通製品に含まれているパッケージのバージョンは、以下の手順で確認できます。

# rpm -q -i -p パッケージファイル名 | grep -E 'Version|Name'

実行結果は以下のように表示されます。パッケージ名とバージョン情報(下線部)を参照して確認してください。

# rpm -q -i -p FJSVsmee.rpm | grep -E 'Version|Name'
Name : FJSVsmee Relocations: /opt
Version : 3.3.8 Vendor: FUJITSU LIMITED
# rpm -q -i -p FJSVsclr.rpm | grep -E 'Version|Name'
Name : FJSVsclr Relocations: /opt /etc/opt
Version : 1.4.7 Vendor: FUJITSU LIMITED

1) Interstageがインストールされているマシンに、FJSVsmeeやFJSVsclrを同梱している他の製品をインストールする場合

他の製品が同梱しているFJSVsmeeパッケージが古いか同じである場合、FJSVsmeeパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFJSVsclrパッケージが古いか同じである場合、FJSVsclrパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。

他の製品が同梱しているFJSVsmee、FJSVsclrパッケージのほうが新しい場合、以下の手順で他の製品をインストールします。

1. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

また、Interstage以外の製品でも使用されている場合がありますので、すべての富士通製製品を停止してください。停止方法については、それぞれの製品のマニュアルを参照してください。

2. 古いパッケージをアンインストールします。
インストールされているFJSVsmeeパッケージが古い場合、以下を実行します。

# rpm -e FJSVsmee

インストールされているFJSVsclrパッケージが古い場合、以下を実行します。

# rpm -e FJSVsclr


3. 他の製品をインストールします。インストール方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

4. Interstageを起動します。

# isstart

2) 他の製品によってFJSVsmee、FJSVsclrがインストールされているマシンにInterstageをインストールする場合

以下の手順でインストールします。

1. 全ての富士通製製品を停止します。停止方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

2. FJSVsmee、FJSVsclrパッケージをアンインストールします。

# rpm -e FJSVsmee
# rpm -e FJSVsclr


3. Interstageをインストールします。

4. InterstageのインストールしたFJSVsmee、FJSVsclrパッケージのバージョンが、既にインストールされていたパッケージよりも古い場合、FJSVsmee、FJSVsclrパッケージをアンインストールします。

# rpm -e FJSVsmee
# rpm -e FJSVsclr


5. 新しいバージョンのFJSVsmee、FJSVsclrパッケージを同梱していた製品からFJSVsmee、FJSVsclrパッケージを再インストールします。インストール方法については、その製品のマニュアルを参照してください。

6. 1.で停止した全ての製品を起動します。起動方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

Fujitsu Enablerを使用する場合の注意事項

omsアカウントの登録について

omsアカウントがシステムに登録されていない場合、Fujitsu Enablerをインストールする時にomsアカウントを新規にシステムに登録します。

使用するポート番号について

 Fujitsu Enablerサービスが使用するポート番号の初期値は9700です。Fujitsu Enablerサービスの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
 /etc/servicesファイル内における以下の記述部分のポート番号を変更してください。
 omsservd 新しいポート番号/tcp
 omsservd 新しいポート番号/udp

 リポジトリが使用するポート番号の初期値は、2000~9999のうち、リポジトリ生成時に使用されていない番号です。リポジトリの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
 /opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omschangeport "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"

他製品によりCORBAサービスがインストールされている場合の注意

 Interstage Application ServerのCORBAサービスは他の製品にも使用されています。
 CORBAサービスが内蔵されている製品がすでにインストール済みの状態において、Interstageのインストールを行うと、以下のメッセージが出力されます。

 以下の製品が同一システムにインストールされている場合は、“Systemwalker CentricMGR導入に関する注意事項”の手順にしたがってインストールしてください。
  Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ

Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバとInterstageの運用操作における注意事項

 InterstageとSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバが同一サーバ上にインストールしている場合の注意事項について説明します。

1) Interstageの停止に関する注意

 isstopコマンドで-fオプションを指定する場合、もしくはInterstage管理コンソールの強制停止でInterstageを停止する場合、CORBAサービスは停止されるため、同一サーバ上にインストールしているSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバも運用できなくなります。
 CORBAサービスを停止する場合は、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバも停止してください。
 Systemwalker Centric Managerの停止コマンドを以下に示します。詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

# /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

2) Interstageの起動に関する注意

 “Interstageの停止に関する注意”でSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバを停止した場合、もしくはマシンの再起動等でSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバが起動していない場合は、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバを起動してください。
 Systemwalker Centric Managerの起動コマンドを以下に示します。詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

# /opt/systemwalker/bin/scentricmgr


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