Interstage Application Server インストールガイド −Linux−
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第1章 インストール

1.8 インストール後の作業

 インストールスクリプトで処理されないセットアップについて説明します。

 また、Interstage運用時には、システムのチューニングなどが必要となります。“チューニングガイド”を参照して運用形態にあったチューニングを実施してください。

環境変数の設定

 Interstageの運用に必要な環境変数を設定します。
 Interstageでは、環境変数の設定を行う支援ツールとして、以下のシェルスクリプトを提供しています。

 支援ツールを使用して環境変数の設定を行う方法を以下に示します。

ボーンシェルまたはbashの場合

 運用を行う各端末において、ドットコマンドを使用してsetISASEnv.shを実行します。

 . /opt/FJSVisas/bin/setISASEnv.sh

Cシェルの場合

 運用を行う各端末において、sourceコマンドを使用してsetISASEnv.cshを実行します。

 source /opt/FJSVisas/bin/setISASEnv.csh

 各支援ツールの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“環境変数設定ツールについて”を参照してください。

環境定義ファイルのリストア

 環境定義ファイルなどのファイルをバックアップした場合は、必要に応じてリストアします。環境定義ファイルのバックアップ・リストアについては、“Interstage運用ガイド”の“メンテナンス(資源のバックアップ)”を参照してください。

Webサーバのポート番号の設定

 Interstage HTTP ServerとApache HTTP Server(基本ソフトウェアにバンドルされるApache HTTP Server)では、ポート番号の初期値が同じ値(ポート番号:80)で設定されているため、ポート番号を変更してください。それにより、Webサーバを共存させることができます。
 Webサーバの使用条件に応じて、以下の対応を行ってください。

Interstage HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合

 Apache HTTP Serverの以下のファイルを編集します。ファイル内のPortディレクティブの設定値を80以外のポート番号に変更してください。1〜65535が指定可能です。
  /etc/httpd/conf/httpd.conf

Apache HTTP Serverを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合

 Interstage HTTP Serverの以下のファイルを編集します。ファイル内のPortディレクティブの設定値を80以外のポート番号に変更してください。1〜65535が指定可能です。
  /etc/opt/FJSVihs/conf/httpd.conf

他のWebサーバを通常使用するWebサーバ(ポート番号:80)として利用する場合

 Interstage HTTP Serverの以下のファイルを編集します。ファイル内のPortディレクティブの設定値を80以外のポート番号に変更してください。1〜65535が指定可能です。
  /etc/opt/FJSVihs/conf/httpd.conf

 次に、Apache HTTP Serverの以下のファイルを編集します。ファイル内のPortディレクティブの設定値を80以外で、Interstage HTTP Serverと異なるポート番号に変更してください。1〜65535が指定可能です。
  /etc/httpd/conf/httpd.conf

管理サーバ機能でWebサーバ(Interstage HTTP Server)を自動起動する場合

 管理サーバ機能では、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動シェルがRCプロシジャに登録されないため、Linuxシステムをリブートしても自動起動されません。管理サーバ機能でWebサーバ(Interstage HTTP Server)を自動起動する場合は、以下のシェルを実行し、起動シェルをRCプロシジャに登録してください。
  /opt/FJSVihs/bin/install/ihsautosetup.sh

 なお、アプリケーションサーバ機能では、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動シェルはRCプロシジャに登録され、自動起動されます。

ポータル機能を利用する場合

 ポータル機能を利用するには、インストール後さらにセットアップが必要です。

 1)ポータル機能のセットアップ

 install.shシェルでのインストール後、以下のシェルを実行する必要があります。
  /opt/FJSVispw/WEB-INF/setup/pwsetup.sh

 (注)
 ポータル機能のサンプルロールにフレームワークのサンプルを表示する場合は、ポータル機能のセットアップ前にフレームワークのサンプルアプリケーションの実行が必要です。
 Interstage ContentbizもしくはInterstage Contentbiz Repositoryとポータル機能を同一マシンで運用することはできません。

 以下の対話処理を行ってください。

1) ポータル機能では、利用者ごとにWeb画面の統合とパーソナライズ環境を提供します。そのため利用者がポータル機能を利用する際に利用者の認証が必要となります。ここでは、使用するユーザ認証システムを選択します。(注1)

Portalworks sign mode
1: Portalworks
2: LDAP
3: Interstage Single Sign On
Please specify portalworks sign mode. [1-3,q] (1) :

2)  ポータル機能では情報格納のため、FJSVenaを利用します。このFJSVenaのDatastoreにアクセスするためのパスワードを指定してください。パスワードは省略できません。パスワードは6byte以上25byte以内で指定してください。パスワードに指定できる文字は英数字のみです。

Please specify the password which accesses Datastore used by Portalworks. [?] :
Please specify the password which accesses Datastore used by Portalworks, again. [?] :

Information for portal component setup.
Sign mode: Portalworks
Do you want to proceed with the installation ? [y,q]: y

 注1)認証方式には2つのパターンがあります。

  1. ポータル機能による認証
    ポータル機能にて利用者の管理・認証を行います。
  2. 外部認証サーバによる認証
    ポータル機能ではない外部の認証システム(LDAP(InfoDirectoryなど)やInterstageシングル・サインオン)にて認証を行います。外部の認証システムを利用した運用を行う場合に指定します。

 2)Interstage Application Serverの設定

 ポータル機能を使用するためには以下の処理を行ってください。

 3)環境設定

 セットアップ後の環境設定については、"Interstage Portalworks 管理者ガイド"の"初期設定作業"を参照してください。
 ポータル機能インストール後にInterstage HTTP Serverをインストールした場合またはGUIインストーラからのインストールをした場合にて、ポート番号を変更した際は、"Interstage Portalworks 管理者ガイド"の"Webサーバのホスト名とポート番号を変更した場合の留意事項"を参照し、ホスト名とポート番号の変更を行ってください。


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