Interstage Application Server UDDIサービス ユーザーズガイド

4.2.5 UDDI登録系API呼び出しの処理の流れ

save_business、delete_business 等の UDDI 2.0 で定められた登録系APIの多くはその呼び出しに先立ってUDDIレジストリから認証トークンを取得する必要があります。認証トークンの取得は、同じくUDDI登録系 API である get_authToken の呼び出しを通じて行われます。実際の処理としては、get_authToken の呼び出しの結果得られる認証トークンを保存し、その他の登録系 API の呼び出しパラメタとして渡すことになります。UDDIレジストリは、渡された認証トークンに基づいてAPIの実行許可を行います。

通常、UDDI登録系APIの呼び出しは以下のような処理の流れになります。

1. 接続準備(UDDIProxy やAPIに渡すパラメタの準備)
2. get_authToken で認証トークンの取得
3. UDDI登録系APIの呼び出し
4. discard_authToken で認証トークンの破棄

例として、UDDI登録系 API の一つである save_business の呼び出し例を以下に示します。

/*
* ビジネスデータの更新(新規登録)を行う。(UDDI登録系APIの呼び出し例)
*/
// save_business に渡すパラメタを用意する
// (bizEntはビジネスデータの更新内容を表すBusinessEntityオブジェクト)
java.util.Vector bizVec = new java.util.Vector();
bizVec.addElement(bizEnt);

// UDDIProxy オブジェクトの準備
org.uddi4j.client.UDDIProxy proxy = new org.uddi4j.client.UDDIProxy();
proxy.setPublishURL(UDDIレジストリのUDDI登録系APIサービス提供URL);

// get_authToken で認証トークンの取得
AuthToken token = proxy.get_authToken(ユーザID, パスワード);

// save_businessで登録ビジネスデータの更新(新規登録)を行う
BusinessDetail registeredData = proxy.save_business(token.getAuthInfoString(), bizVec);

// discard_authToken で認証トークンの破棄
DispositionReport result = proxy.discard_authToken(token.getAuthInfoString());

以下に、UDDI登録系APIの呼び出しを行うにあたっての注意点を示します。

• get_authToken で取得した認証トークンは、discard_authToken で破棄されるまで利用することが可能です。そのため、一つの認証トークンを複数回の登録系API呼び出しに使用することが可能です。
• get_authToken API の引数には、通信対象のUDDIレジストリにおける利用者アカウントの ユーザID およびパスワードが必要です。アカウントは、事前にそれぞれの UDDI レジストリに合わせた方法で取得する必要があります。
• UDDIを推進する企業グループ数社(米IBM社や米Microsoft社など)が運営するUDDIビジネスレジストリの場合、各レジストリのWebサイトからオンラインでアカウント登録が可能になっています。各レジストリのウェブサイトは、UDDIのサイト(http://uddi.org/)からリンクをたどって参照できます。