Apcoordinator ユーザーズガイド
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目次
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35.2 コンポーネントデザイナの場合
Apworksでは、電子フォームアプリケーションの構築とデバッグが可能です。また、効率的に開発するためのウィザードを提供しています。
Apworksのコンポーネントデザイナを使った電子フォームアプリケーションの開発の流れを以下に説明します。
■アプリケーションの作成
アプリケーションは以下の手順で作成します。
- 1) プロジェクトを作成する。
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Apworksのコンポーネントデザイナを起動し、[ファイル]メニューから、[新規作成]-[プロジェクト]を選択して、プロジェクト新規作成ダイアログを表示させます。
プロジェクト種別に「サーバ」タブ中の「Webアプリケーション(Apcoordinator)」を指定します。
プロジェクトの新規作成ウィザード(1/3)では以下の情報を指定します。
- ・プロジェクト名
- 新規作成するプロジェクト名を指定します。
- ・格納フォルダ
- 新規作成するプロジェクトを格納するフォルダを指定します。
- ・プロジェクト種別
- 「サーバ」タブ中の「Webアプリケーション(Apcoordinator)」を指定します。
プロジェクトの新規作成ウィザード(2/3)では以下の情報を指定します。
- ・生成タイプ
- アプリケーションを指定します。
- ・使用する言語
- Javaを指定します。
- ・リソース結合
- しないを指定します。
- ・ファイル毎に実行単位作成
- しないを指定します。
完了ボタンの押下により、電子フォームアプリケーション生成ウィザードが開始されます。
- 2) ウィザード情報を入力する。
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電子フォーム連携Apcoordinatorアプリケーションを指定します。
ステップ 1/3では以下の情報を指定します。
- ・サーブレット名
- 電子フォームデザイナのコマンドボタン項目の送信先として設定するサーブレット名を指定します。
- ・サーブレットのクラス名
- サーブレットクラスのクラス名を指定します。
- ・エラーページ
- エラーページを使用する場合、エラーページのファイル名を指定します。
- ・パッケージ名
- ウィザードで生成するクラスのパッケージ名を指定します。
ステップ 2/3では以下の情報を指定します。
- ・ファクトリクラスの拡張
- ファクトリクラスを拡張する場合、ファクトリクラスのクラス名を指定します。
- ・アプリケーションクラスの拡張
- アプリケーションクラスを拡張する場合、アプリケーションクラスのクラス名を指定します。
- ・セションクラスの拡張
- セションクラスを拡張する場合、セションクラスのクラス名を指定します。
ステップ 3/3では以下の情報を指定します。
- ・通常のJSP画面との混在利用
- 通常のJSP画面を混在して利用する場合チェックします。
ウィザードの設定情報を確認します。
ウィザードの各ステップで設定した情報を確認します。
- 3) クラスパスを設定する。
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Apcoordinatorが提供する以下のJARファイルをプロジェクトのクラスパスに追加します。
- f3hksjsv.jar
- ujiformc.jar
- uji.jar
上記以外のApcoordinatorのJARファイルについては、必要に応じてプロジェクトのクラスパスに追加します。
プロジェクトのクラスパスへJARファイルを追加するには、以下のように操作します。
- プロジェクト表示域でプロジェクトファイルを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。プロジェクト定義ダイアログが表示されます。
- [クラスパス]タブを選択し[以下の固有のクラスパスリストに従う]をチェックします。
- [ファイル]ボタンをクリックし、クラスパスに追加するJARファイルを選択します。
- 4) 電子フォームを作成する。
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電子フォームアプリケーションで使用する電子フォームを作成します。
まず、コンポーネントデザイナの[ファイル]メニューから、[新規作成]-[ファイル]を選択して、新規作成ダイアログを表示させます。
「GUI」タブ中の「電子フォーム」を指定します。電子フォームウィザードが起動されます。
ウィザードの指示に従って、電子フォームを作成します。
詳細は、Apworksが提供する Formcoordinatorデザイナ ユーザーズガイドを参照してください。
- 5) ビジネスクラスを作成する。
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電子フォームアプリケーションで使用するビジネスクラスを作成します。
コンポーネントデザイナの[ファイル]メニューから、[新規作成]-[ファイル]を選択して、新規作成ダイアログを表示させます。次に「Apcoordinator」タブ中のビジネスクラス(Apcoordinator)を選択して、ビジネスクラスを作成します。
ビジネスクラス(Apcoordinator)生成ウィザードの画面では以下を指定します。
- ・ファイル名
- ビジネスクラスのファイル名を指定します。
- ・メソッド
- 追加ボタンを押して、ビジネスクラスにメソッドを追加します。このとき、メソッドの生成に必要な情報として、使用する電子フォームに従い、以下の情報を入力します。
- - 入力データ種別
- 電子フォームのボタンを押すことで呼び出されるメソッドの場合は FormデータBeanを指定します。ブラウザからアプリケーションへ最初にアクセスがあったときに呼び出されるメソッドの場合は、入力データなしを指定します。
- - フォーム名
- データ送信元のフォーム名を指定します。
- - コマンド
- ボタン名を指定します。
- - メソッド
- メソッド名を指定します。
- - 復帰値型
- Object を指定します。
- ・パッケージ名に沿ったフォルダ階層にソースファイルを格納する
- パッケージ名に沿ったフォルダ階層にソースファイルを格納する場合、チェックします。
- ・セションスコープとする
- セションスコープとする場合、チェックします。
- ・コマンドスクリプティングとして生成する
- コマンドスクリプティングとする場合、チェックします。
ビジネスクラス(Apcoordinator)生成ウィザードによって、コマンドマップとビジネスクラスのJavaソースファイルが生成されます。ビジネスクラスのJavaソースファイルを編集し、各メソッドで実行する処理を作成してください。
- 6) Webアプリケーション関係定義ファイル(web.xml)を編集する。
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[ツール]メニューの[Web.xmlの編集]により、Webアプリケーション関係定義ファイル(web.xml)を編集します。
web.xmlに必要な設定については、電子フォームの表示を参照してください。
- 7) 関係定義チェックを実行する。
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関係定義チェックにより、コマンドマップに記述したクラスの存在確認が可能です。コマンドマップを手作業で編集した場合に有効です。
[ツール]メニューの[関係定義チェック(Apcoordinator)]を選択して、関係定義チェックを実行します。
開始ボタンでコマンドマップに記述したクラスの存在が確認されます。
■電子フォーム部分のみにApcoordinatorを使用する場合のアプリケーションの作成
電子フォーム部分のみApcoordinatorを使用し、それ以外の部分はApcoordinatorを使用せず一般的なサーブレットとして作成する場合について、プロジェクトの作成手順の概要を説明します。プロジェクト作成後の開発の流れについては、サンプル集を参照してください。
Apworksのコンポーネントデザイナを起動し、[ファイル]メニューから、[新規作成]-[プロジェクト]を選択して、プロジェクト新規作成ダイアログを表示させます。
プロジェクト種別に「サーバ」タブ中の「Webアプリケーション」を指定します。
「プロジェクトの新規作成」ダイアログでは、「電子フォームアプリケーション(Apcoordinator)」を選択します。
プロジェクト作成後、Apcoordinatorが提供する以下のJARファイルをプロジェクトのクラスパスに追加します。
■ローカルデバッグ時の注意事項
電子フォームアプリケーションをApworksのコンポーネントデバッガでローカルデバッグする場合、Server.xmlの修正が必要です。修正はApcoordinatorをインストール後、最初にデバッガを起動する前に行います。
[Apworksのインストールフォルダ]\APW\BINにあるServer.xmlおよびServer4.xmlを以下のように修正します。
- Tomcat3の場合
Server.xmlの下記の部分を修正します。
<!-- Context path="/FormCDN" docBase="c:\\Apcoordinator" debug="0" reloadable="true"/ -->
- Tomcat4の場合
Server4.xmlの下記の部分を修正します。
<!-- Context path="/FormCDN" docBase="c:\\Apcoordinator" debug="0" privileged="true"/ -->
修正内容は以下のとおりです。
- <!--を<に、-->を>に変更し、コメントを外してContextを有効にします。
- c:\\Apcoordinatorの部分をApcoordinatorのインストールフォルダに変更します。
以下は、Apcoordinatorのインストールフォルダが d:\APC の場合のServer4.xmlの修正例です。
(前略)
<!-- Tomcat Root Context -->
<!--
<Context path="" docBase="ROOT" debug="0"/>
-->
<Context path="/debug" docBase="debug"
debug="0" privileged="true"/>
<Context path="/FormCDN" docBase="d:\\APC"
debug="0" privileged="true"/>
<!-- Tomcat Manager Context -->
<Context path="/manager" docBase="manager"
debug="0" privileged="true"/>
(後略) |
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