Apcoordinator ユーザーズガイド
目次 前ページ次ページ

第5部 Webサービスの開発> 第30章 Apworksを使ったSOAPサーバアプリケーションの開発

30.3 Webサービス情報ファイルの作成

[SOAPディプロイ情報ファイル(Apcoordinator)生成]ツールを使用することで、SOAPサーバアプリケーション作成後にディプロイ情報ファイルおよびWSDLファイルを生成することが可能です。
[ファイル] > [新規] > [その他]を選択しファイルの新規作成画面を表示してください。左ペインで[その他]を選択し、右ペインで[SOAPディプロイ情報ファイル(Apcoordinator)]を選択することで、「SOAPディプロイ情報ファイル(Apcoordinator)生成ウィザード」が起動します。

起動した「SOAPディプロイ情報ファイル(Apcoordinator)生成ウィザード」に必要事項を入力してください。
ステップ1/2
・SOAPライブラリ種別
使用するSOAPライブラリを選択してください。
・サービスクラス名
作成済みのサービスクラスのクラス名を入力してください。
・WSDLファイル
WSDLファイルを作成する場合はチェックボックスをチェック状態にしてください。
また、SOAPサーバアプリケーションで送受信されるXMLデータの構造が決まっている場合は、XMLスキーマのファイル名を入力してください。
入力されていない場合は、入出力XMLデータはanyType 型としてWSDLを生成します。
必要事項を入力した後、[次へ]ボタンを押下してください。次に、生成ファイル名を入力します。
ステップ2/2
ここでは、生成されるファイル名、および格納フォルダを指定してください。
ファイル名は次の規則で生成されます。
また、Interstage SOAPを使用する場合は、ディプロイ情報を削除するためのアンディプロイ情報ファイルが生成されます。
アンディプロイ情報ファイルは、ディプロイ情報ファイル名の先頭に"Un"が付いた名前で作成されます。
ソースフォルダ ファイル名 ディプロイ情報ファイル名 WSDLファイル名
指定なし 指定なし [サービスクラス名]_deploy.wsdd [サービスクラス名].wsdl
指定なし 指定あり [フォルダ名]\[サービスクラス名]_deploy.wsdd [フォルダ名]\[サービスクラス名].wsdl
指定あり 指定なし [ファイル名]_deploy.wsdd [ファイル名].wsdl
指定あり 指定あり [フォルダ名]\[ファイル名]_deploy.wsdd [フォルダ名]\[ファイル名].wsdl

スキーマを指定する場合の注意事項

WSDLファイルを生成する際に、入出力XMLデータのスキーマを指定する場合は、次のフォーマットでWSDLファイルが生成されます。
〜省略〜
<types>
  <schema targetNamespace="urn:Fujitsu-Soap-Service-Data"
    xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
    xmlns:SOAP-ENC="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/"
    xmlns:wsdl="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/"
    elementFormDefault="qualified">
    <element name="MyInputDataBean" type="PurchaseOrderType" /> ----[1]
    <complexType name="PurchaseOrderType">
      <element name="productName" type="xsd:string" />
      <element name="billTo" type="xsd:string" />
      <element name="item" type="xsd:string" />
      <element name="orderID" type="xsd:int" />
    </complexType>
    <element name="MyOutputDataBean" type="RecieveType" /> ---------[2]
    <complexType name="RecieveType">
      <element name="productName" type="xsd:string" />
      <element name="receptionist" type="xsd:string" />
      <element name="recieveID" type="xsd:int" />
    </complexType>
  </schema>
</types>
<message name="onMessage_input"> <!-- (注)Apache SOAPを使用する場合は"dispatch_input"になります。-->
  <part name="verb" type="xsd:string" />
  <part name="xmlDataBean" type="xsd1:MyInputDataBean" /> ----------[3]
</message>
<message name="xmlDataBean_output">
  <part name="xmlDataBean_result" type="xsd1:MyOutputDataBean" /> ---------[4]
</message>
〜省略〜
[1] 入力XMLデータ用のスキーマ
XML Schemaファイルのルート要素(schema)直下の子要素がすべて埋め込まれます。
上記では、青字で記述されているMyInputDataBeanPurchaseOrderTypeが入力データのスキーマになります。
[2] 出力XMLデータ用のスキーマ
XML Schemaファイルのルート要素(schema)直下の子要素がすべて埋め込まれます。
上記では、赤字で記述されているMyOutputDataBeanRecieveTypeが出力データのスキーマになります。
[3] リクエストメッセージ
クライアントから送信するメッセージの型を指定します。
入力データのスキーマ内で、最初に現れるelement要素のname属性の値が埋め込まれます。
[4] レスポンスメッセージ
サーバから返却されるメッセージの型を指定します。
出力データのスキーマ内で、最初に現れるelement要素のname属性の値が埋め込まれます。
注意
入力XMLデータ用スキーマと出力データ用スキーマで、同じ要素名が使用されている場合はスキーマ内での参照が崩れてしまいます。
入出力XMLデータ内で同名の要素を使用する場合は、WSDLファイル生成後に適宜修正してください。

目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright © 富士通株式会社 2000-2005