Apcoordinator ユーザーズガイド
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第5部 Webサービスの開発> 第29章 SOAPサーバアプリケーションの実行環境の設定

29.2 Apache SOAPの場合

Apache SOAPを使用する場合のSOAPサーバアプリケーションの配備方法は次のとおりです。
1) SOAPサーバアプリケーションのモジュールをサーバに配備
開発をしたSOAPサーバアプリケーションのモジュールをサーバに転送します。
以下の環境設定の例では、C:\Project\service.jarとして配置しています。

2) Apache SOAPサービスの環境設定
Apache SOAPサービスを実行するためには、Apache SOAPルータの環境設定を行う必要があります。
ここでは、Tomcatで環境設定する例について説明します。
他のサーバの設定方法は、Apache SOAPのマニュアルを参照してください。

■環境変数の設定

環境変数CLASSPATHに以下のパスを設定します。

またアプリケーションが使用する機能によってApcoordinator以外のソフトウェアが必要になる場合は、それらが提供するライブラリも適宜クラスパスに追加します。
以下は記述例です。実際は一行に記述してください。

C:\Apache-SOAP\lib\soap.jar;C:\Program Files\Common Files\FujitsuXML\xmlpro.jar;C:\Program Files\Common Files\FujitsuXML\xmltrans.jar
C:\Interstage\APC\lib\uji.jar;C:\Interstage\APC\lib\ujisoap.jar;C:\Project\service.jar

■Apache SOAPルータの配置

Apache SOAPルータを配置するためには、Tomcatインストールフォルダのwebappsへsoap.warファイルをコピーします。
soap.warファイルは、Apache SOAPをインストールしたフォルダのwebappsフォルダの中にあります。

ポイント
Apache SOAPルータのsoap.warに定義されているSOAPルータサーブレットのURLはsoapになります。このApache SOAPルータサーブレットのURLが公開するSOAPサービスのURLになります。
Apache SOAPルータはRPC呼び出し用と、Message呼び出し用の二種類のURLが公開されます。
Apcoordinatorで作成した資産はMessage呼び出し用のURLを使用します。クライアントで指定するURLはMessage呼び出し用のものを指定してください。
公開されるそれぞれのURL例は以下のとおりです。

  • "http://[ホスト名]:8080/soap/servlet/rpcrouter" RPC呼び出し用のURL例
  • "http://[ホスト名]:8080/soap/servlet/messagerouter" Message呼び出し用のURL例

■環境設定の確認

設定変更後、Tomcatを再起動します。
以下の手順で環境が正しいか確認してください。
3) SOAPアプリケーションの登録
Apache SOAPへSOAPサーバアプリケーションを登録するためには、DeploymentDescriptorを利用します。
登録するためには以下の手順を実行します。

■DeploymentDescriptor.xmlの記述

DeploymentDescriptor.xmlの記述例を以下に示します。


<isd:service xmlns:isd="http://xml.apache.org/xml-soap/deployment"
      id="urn:fujitsu-apcoordinator-soap" type="message">
  <isd:provider type="java" scope="Session" methods="dispatch">
    <isd:java class="sample.MyService" static="false"/>
  </isd:provider>
  <isd:faultListener>org.apache.soap.server.DOMFaultListener</isd:faultListener>
</isd:service>

serviceには以下の値を指定します。



providerには以下の値を指定します。



javaには以下の値を設定します。



■DeploymentDescriptor.xmlの登録

DeploymentDescriptorを登録するためには、以下のコマンドを実行します。
java org.apache.soap.server.ServiceManagerClient http://[ホスト名]:8080/soap/servlet/rpcrouter deploy DeploymentDescriptor.xml


また登録情報の参照、及び削除は、Apache SOAPのURL("http://[ホスト名]:8080/soap"のようなURL)で行うことができます。
Apache SOAPのURLにアクセスし、Run the admin client を選択して画面の指示に従ってください。
注意
  • このコマンドを実行するためには、Apache SOAPのライブラリファイルsoap.jarへクラスパスを設定してください。
  • DeploymentDescriptor.xmlはこのコマンドを実行するカレントにしてください。
  • コマンドの引数へ指定するURLは、Apache SOAPルータが公開しているRPC呼び出しのURL(例では、"http://[ホスト名]:8080/soap/servlet/rpcrouter")になります。

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