Apcoordinator ユーザーズガイド
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第3部 Webアプリケーションの開発> 第16章 APIを使ったプログラミング> 16.1 セション管理

16.1.2 オブジェクトのライフサイクル

Webcoordinatorアプリケーションで使用する利用者オブジェクトは、それぞれリクエストやセションに従ったライフサイクルを持ちます。
アプリケーションは、クライアントからHTTPリクエストが送られることにより起動します。Webサーバは各クライアントにひとつセションを作成します。クライアントから一定時間アクセスがなければタイムアウトとなり、セションが終了します。全てのセションが終了し、さらに一定時間が経過すると、アプリケーションが終了します。
・アプリケーションクラス
最初にアプリケーションが起動されたときにインスタンスが作成されます。 別々のセション間で同一のインスタンスが共有されます。インスタンスが削除されるタイミングはアプリケーションサーバに依存します。
・セションオブジェクト
セションが開始された後、タイムアウトでセションが終了するまで同じインスタンスが使用されます。
・ビジネスクラス(セションスコープtrue)
init()メソッドでtrueを返すビジネスクラスは、最初にクラスが呼ばれたときに作成され、セションが終了するまで同じインスタンスが使われます。
・ビジネスクラス(セションスコープfalse)
init()メソッドでfalseを返すビジネスクラスは、リクエスト処理のメソッドが呼ばれている間のみ利用可能です。
・データBean(request=true
uji:useBeanタグでrequest=trueと指定したデータBeanは次のリクエストまでインスタンスが保持されます。次のリクエストで同じクラスのデータBeanが利用されたときは同じインスタンスが再利用されます。
・データBean(request=false
uji:useBeanタグでrequest=falseと指定したデータBeanは、クライアントへの返信後破棄されます。
オブジェクトのライフサイクル

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