Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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付録C マルチシステムでのメンテナンス(資源のバックアップ)> C.3 マルチシステムでの移出・移入手順

C.3.3 コンポーネントトランザクションサービス

 マルチシステムにおけるコンポーネントトランザクションサービス資源の移出・移入の手順について、デフォルトシステムと拡張システムの違いを説明します。
 拡張システムに対して、基本的な操作手順に違いはありませんが、移出コマンド(tdbackupsys)・移入コマンド(tdrestoresys)を実行する際には、以下の方法で拡張システム名を指定する必要があります。

1)コマンドの-Mオプションで拡張システム名を指定する

 移出コマンド(tdbackupsys)/移入コマンド(tdrestoresys)の-Mオプションで拡張システム名を指定します。

2)環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定する

 環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定します。

 なお、両方が指定されている場合には、1)の方法が有効になります。
 また、上記の方法で拡張システム名を指定した場合、移出・移入が行われるコンポーネントトランザクションサービスの資源ファイルは、以下のファイルが対象となります。

コンポーネントトランザクションサービスのシステム環境定義
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNtd/etc/sysdef
セットアップ情報(注1)
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNextp/システム名/def/* (注2)
ユーザ作成APM
  /opt/FSUNextp/bin/extp_apm*

(注1)
 セットアップ情報にはワークユニットの定義情報も含まれますが、拡張システムへの移入の場合、ワークユニット種別が“WRAPPER”のワークユニット定義は拡張システムではサポートされないため、移入の対象となりません。
(注2)
 本ディレクトリは、Interstage動作環境定義の“TD path for system”の設定内容により可変となります。

 以下に移出・移入手順の例を示します。


 移出資源格納パスが/backupで、拡張システム(system1)の移出を行い、拡張システム(system2)へ移入を行う場合

移出方法

 tdbackupsysコマンドを実行して、コンポーネントトランザクションサービス資源ファイルを移出します。

 tdbackupsys -M system1 /backup

移入方法

 tdrestoresysコマンドを実行して、コンポーネントトランザクションサービス資源ファイルを移入します。

 tdrestoresys -M system2 /backup

 移出・移入手順の詳細については、“Interstage運用ガイド”の“他サーバへの資源移行”を参照してください。


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