Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド |
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第5章 セキュリティ機能 | > 5.1 SSLによる暗号化通信機能 | > 5.1.2 CORBAサービスのSSLによる暗号化通信機能 |
ここでは、拡張システム上のサーバのSSL環境設定で、デフォルトシステムと違いのある操作について、説明します。
クライアントのSSL環境設定では、サーバが拡張システムであっても、特に違いはありません。
なお、サーバのSSL環境設定の詳細、およびクライアントのSSL環境設定については、“セキュリティシステム運用ガイド”を参照してください。
CORBAサーバでSSLを利用する場合の環境設定は、以下の手順で行います。
拡張システムでSSL環境設定を行う場合は、デフォルトシステムで設定した秘密鍵/証明書を共有することができるため、4以降の手順について説明します。1から3の手順については、“セキュリティシステム運用ガイド”を参照してください。
CORBAアプリケーション連携でSSL通信を行うには、CORBAサービスに秘密鍵/証明書を設定しておく必要があります。
CORBAサービスに秘密鍵/証明書を設定するため、odsetSSLコマンドで拡張システムを指定(-Mオプション)して実行します。コマンド実行時、トークンに設定したユーザPINを入力します。
拡張システム(system1)のCORBAサービスに秘密鍵/証明書を設定(トークン:Token01、ニックネーム:Jiro、スロット情報ディレクトリ:/home/SSL/slot、運用管理ディレクトリ:/home/SSL/sslcert)
odsetSSL -sd /home/SSL/slot -ed /home/SSL/sslcert -tl Token01 -nn Jiro -M system1 |
一般ユーザ(システム管理者(root)以外)の権限でアプリケーションを動作させる場合は、秘密鍵/証明書に一般ユーザのアクセス権限を設定する必要があるため、odsetpathコマンドで拡張システムを指定(-Mオプション)して実行します。
odsetpathコマンドはシステム管理者権限で実行してください。
システム管理者権限でアプリケーションを動作させる場合、本操作は不要です。
拡張システム(system1)のCORBAサービスで秘密鍵/証明書にアクセス権限を設定
odsetpath /home/SSL/slot /home/SSL/sslcert -M system1 |
環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定すると、-Mオプションを指定せずに、odsetSSL、odsetpathコマンドを実行することもできます。ただし、両方が指定されている場合は、-Mオプションが有効となります。
CORBAサービスにSSL通信処理を組み込むため、configファイルのUNO_IIOP_ssl_useにyesを指定します。
また、UNO_IIOP_ssl_portには、SSL通信用のポート番号を指定します。なお、UNO_IIOP_ssl_portの初期値は4433ですが、デフォルトシステムのSSL通信用、または他のプログラムで使用されている場合は、1024から65535の間の未使用の番号を設定します。
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNod/etc/config |
SSL通信を行う場合は、以下のいずれかまたは両方を行い、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスにSSL情報が付加されるようにします。
OD_or_admコマンドとOD_impl_instコマンドでの指定情報と、SSL通信の有効/無効の関係については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“OD_impl_inst”を参照してください。
イベントサービスでSSL通信を行う場合のみ設定が必要です。以下のいずれかの方法でSSL通信の設定を行います。
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