Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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第3章 マルチシステム機能の運用> 3.3 サービスごとの運用

3.3.7 Interstage JMS

 拡張システムで、JMS定義情報、および、JMS不揮発化情報を生成/削除/参照する場合には、Interstage JMSが提供するコマンドに-Mオプションを指定してシステム名を指定する必要があります。

 拡張システム“system1”で、JMS定義情報のひとつであるConnectionFactoryを削除する場合。ConnectionFactoryのJNDI登録名はfactoryとします。

 jmsrmfact factory -M system1

 拡張システムで、JMSアプリケーションを起動する場合には、以下のJava(TM)VMのシステムプロパティに-Dオプションを使用して拡張システム名を設定する必要があります。

 com.fujitsu.interstage.isas.SystemName

 拡張システム“system1”で、JMSアプリケーション“Publisher”を起動する場合、以下のように指定します。

 java -Dcom.fujitsu.interstage.isas.SystemName=system1 Publisher

 デフォルトシステム、および、拡張システムにおけるJMSアプリケーションの運用手順を以下に示します。


 システム間でネーミングサービスを共有する場合は、2つのシステム間で同一のイベントチャネル名を作成することはできません。システム間で同一のチャネル名のイベントチャネルを作成するためには、それぞれのシステムで別のネーミングサービスを使用する必要があります。
 Durable Subscription機能を使用する場合、システム間でJMS不揮発化情報を共有することはできません。そのため、システム単位にdurable subscription名、またはクライアント識別子の設定をかえる必要があります。

 Interstage JMSの環境設定、および運用の詳細については、“J2EEユーザーズガイド”の“JMS編”および“共通編”−“JMSを利用する場合の手順”を参照してください。

 Interstage JMSでは、運用中のJMSアプリケーション情報を、システムログに出力する以外に、異常時のメッセージにスタックトレース情報を加えたものを、コンソールログとして出力します。

 コンソールログファイル名:fjmsconsole.log

 デフォルトシステム用のコンソールログは、以下のディレクトリに格納されています。

 /opt/FJSVjms/var

 拡張システム用のコンソールログは、以下のディレクトリに格納されています。

 /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVjms/var

 異常時の対処の詳細については、“トラブルシューティング集”の“Interstage JMSの異常時の対処”を参照してください。


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