Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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第2章 設計> 2.4 アプリケーションのシステムへの配置

2.4.2 コンポーネントトランザクションサービス

 ここではコンポーネントトランザクションサービスのアプリケーションを拡張システムに配置する方法について説明します。

 コンポーネントトランザクションサービスのサーバアプリケーションには、トランザクションアプリケーションと一般アプリケーションが存在します。トランザクションアプリケーションおよび一般アプリケーションを拡張システムに配置するには以下の2つの方法があります。

■コマンドで運用を行う場合

 トランザクションアプリケーションまたは一般アプリケーションをシステムに配置するにはその起動コマンドであるワークユニット起動コマンド(isstartwu)を使用します。
 ワークユニット起動コマンドの-Mオプションまたは、環境変数“IS_SYSTEM”でトランザクションアプリケーションの動作するシステム名を指定してください。指定しない場合、デフォルトシステムで動作することになります。両方指定された場合は、-Mオプションが有効となります。
 なお、トランザクションアプリケーションがCORBAクライアントとして動作する場合、CORBAクライアントもトランザクションアプリケーションと同一のシステム上で動作します。
 ワークユニット停止の際は、ワークユニット停止コマンド(isstopwu)の-Mオプションまたは、環境変数“IS_SYSTEM”でトランザクションアプリケーションの動作するシステム名を指定してください。指定しない場合、デフォルトシステムで動作するワークユニットに対して停止操作を行うことになります。両方指定された場合は、-Mオプションが有効となります。

■Interstage運用操作ツールで運用を行う場合

 Interstage運用操作ツールを使用してトランザクションアプリケーションまたは一般アプリケーションを運用する場合は、Interstage運用操作ツールにログオンする際に、ユーザ名、パスワードとともに拡張システム名を選択してログオンします。これにより以降のInterstage運用操作ツールで行われる操作は拡張システムに対して行われることになります。
 拡張システムに対してログオンしたあとでワークユニット運用またはワークユニット管理をクリックして操作を行うことにより拡張システムのワークユニットの定義/運用を行うことができます。

■アプリケーションにおけるシステム名の取得について

 コンポーネントトランザクションサービスで運用することができるトランザクションアプリケーションおよび一般アプリケーションは、そのアプリケーションが動作するシステム名を取得することができます。詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”の“ワークユニットプロセス情報通知機能”を参照してください。


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