SafeCLUSTER/HA for Oracle 導入運用手引書 V2.1
|
目次
索引

|
付録A 付録A バージョンアップについて
SafeCLUSTER/HA for Oracle 1.0.Xから2.Xへバージョンアップを行う場合、必ずお読みください。
SafeCLUSTER/HA for Oracle 1.0.Xと2.Xでは、次の変更点が異なります。
- 環境設定ファイルの形式
- 環境設定ファイルの形式が変更されています。そのため1.Xで使用していた環境設定ファイルをそのまま使用することはできません。
- リソースの形態
- 1.0.XではOracleインスタンス用リソースでOracleインスタンスの起動停止およびリスナーの起動停止を行っていました。
- 2.Xではリスナー監視機能を追加したため、Oracleインスタンスの起動停止用リソースとリスナーの起動停止用リソースを別々に設定する必要があります。
そのためバージョンアップを行うためには、環境設定ファイルの変更と、リソース設定の変更を行う必要があります。次の手順で環境の移行を行ってください。
■リソースの削除
- SafeCLUSTER/HA for Oracleのリソースを削除してください。
■SafeCLUSTER/HA for Oracleのインストール
- 上書きインストールにて、インストールを行ってください。
または、SafeCLUSTER/HA for Oracle 1.0.Xの以下の環境設定ファイルをバックアップした後、アンインストールを行い、SafeCLUSTER/HA for Oracle 2.Xをインストールしてください。その後バックアップしたデータを復元してください。
/etc/opt/FJSVclora/FJSVclorafm.conf (1.0.Xの環境設定ファイルです。)
/etc/opt/FJSVclora/FJSVclorafm.pwd (パスワード設定ファイルです。)
■環境設定ファイルの移行
- 環境設定ファイルの移行コマンドcloravupにて、1.0.Xの環境設定ファイルを2.Xの環境設定ファイルに移行します。
[コマンド名] /opt/FJSVclora/sbin/cloravup
1.0.Xの環境設定ファイル/etc/opt/FJSVclora/FJSVclorafm.confが、2.Xの/etc/opt/FJSVclora/FJSVclora.confファイルに変換されます。
■リソースの再登録
- clorasetupコマンドにてリソースの再登録を行います。
[コマンド名] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clorasetup
clorasetupコマンドを実行すると、未登録のリソースが存在する旨のメッセージが表示されます。登録を選択してリソースの再登録を行ってください。
必要に応じてリスナー監視の設定を変更してください。
- SafeCLUSTER/HA for Oracle 2.Xでは、Oracleインスタンスとリスナーをそれぞれ別々のリソースで管理するため、最低2つのリソースを登録します。
■クラスタサービスの構成変更
- クラスタサービスの構成変更を行い、登録したリソースを再度クラスタサービスに組み込んでください。リスナーのリソースも必ず登録するようにしてください。
All Rights Reserved, Copyright (C) FUJITSU LIMITED 2001-2003