PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 4.1
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上へ付録A NetWorkerユーザアプリケーションの作成(CUI)

A.1 ユーザアプリケーションの作成(CUI)

NetWorkerユーザアプリケーションをCUI方式により作成するための手順について説明します。この作業は、NetWorkerサーバ、NetWorker ストレージノード/SAN ストレージノード、NetWorkerクライアントでユーザアプリケーションを作成する場合、必ず行う必要があります。作業は以下の手順に従ってください。

環境

下記の例では、ノードが2台の場合の構築方法について説明します。

以下のようなクラスタ構成にPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerを設定します。

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2台のノード(設定例ではHOST A を“dahlia”, HOST B を“violet”とします)に“generic”を親とした“Ipaddress (引継ぎIPアドレス) ”と“Fsystem(共有ファイルシステム)”のユーザアプリケーションが設定されています。

既にNetWorkerとPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerがインストールされています。

CF(CLUSTER FOUNDATION)は動作中であり、RMS(Reliant Monitor Services)は停止しています。

ここまでは本書内の"クライアントクラスタの環境設定"〜"PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定"、"ストレージノードクラスタの環境設定"〜"PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定"、"サーバクラスタの環境設定"〜"PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの環境設定" に従って構築済みです。

作成手順

  1. 運用ノード側において、以下のコマンドを入力し、ユーザアプリケーションの作成画面を表示します。(ここでは例として、“test”という設定をしています)

    # hvw -n test

  2. 以下の画面が表示されます。“Application-Create” を選択します。

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  3. 以下の画面が表示されるので、“OPTIONS” を選択します。

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  4. 以下の画面が表示されるので、登録された全てのウィザードの設定を表示させる為に" ShowAllAvailableWizards" を選択します。デフォルトでは、"ShowTurnKeyWizardsOnly " の設定になっています。

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  5. 以下の画面が表示されるので、NetWorkerサーバクラスタの場合は“Nwsv” を選択します。NetWorker クライアントクラスタの場合は“Nwcl” 、NetWorker ストレージノード/SANストレージノードクラスタの場合は“Nwst” を選択します。(以降、サーバ、ストレージノード、クライアントのユーザアプリケーションの設定方法は同じです)

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  6. 以下の画面が表示されます。ここでは、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの起動する前に、起動すべきユーザアプリケーションを設定する必要があります。ここでは、“AdditionalSubApplication ” を選択し、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerユーザアプリケーション配下に定義済みの「引継ぎIPアドレス」と「共用ディスク」の設定を行います。

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  7. 次に定義済みのユーザアプリケーションの一覧が表示されるので、"Fsystem" の共有ファイルシステム(Fsystem)をPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの sub applicationに設定します。

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  8. 次に以下の画面が表示されます。ここで定義済みの引継ぎIPアドレス(Ipaddress)をPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの sub applicationに設定します。ここでは“AdditionalSubApplication” を選択します。

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  9. 次に定義済みのユーザアプリケーションの一覧が表示されるので、引継ぎIPアドレス(Ipaddress)をPRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの sub applicationに設定します。ここでは、“Ipaddress” を選択します。

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  10. “SAVE+EXIT” を選択し、設定を保存します。

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  11. PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの上位ユーザアプリケーションとして、“generic” の設定を変更します。ここでは、“Application-Edit" を選択します。

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  12. 定義済みのユーザアプリケーションの一覧が表示されるので、設定を変更する“generic”を選択します。

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  13. “generic” の“SubApplications” を変更するため、“SubApplications[1]=Ipaddress” を選択します。

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  14. 現在設定されている“generic” の“SubApplications[1]” の設定を消去します。ここでは、 “NONE” を選択し、設定の消去を行います。

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  15. もう一つの SubApplicationsを、PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerに変更します。ここでは、“SubApplications[0]=Fsystem" を選択します。

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  16. 以下の画面が表示されるので、“Nwsv” を選択します。

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  17. PRIMECLUSTER Wizard for NetWorkerの設定は終わりましたが、PRIMECLUSTERの設定の変更が必要となります。ここでは、“(StandbyTransitions=)” を選択します。

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  18. NetWorkerクラスタシステムの待機ノードを、「standby」状態にする必要があるため、“StandbyTransitions” の設定が必要です。

    待機ノードのデフォルト設定は、「offline」状態になっており、NetWorkerクライアントは起動しません。ここでは、“ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest” を選択します。

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  19. “SAVE+EXIT” を選択して、設定を保存します。

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    クラスタ運用の自動化には、“AutoStartUp ”、“AutoSwitchOver ”の設定を行う必要があります。

    通常は“AutoStartUp=yes”、“AutoSwitchOver= HostFailure|ResourceFailure|ShutDown”を設定します。この設定例では、既に設定されています(手順19の図を参照してください)。設定内容の詳細は、“PRIMECLUSTER運用導入手引書”を参照してください。

  20. "RETURN” を選択します。

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  21. “Main RMS management menu”の画面に戻ります。次に“Configuration-Generate” を選択し、ユーザアプリケーションの生成を行います。

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  22. 以下のような画面が表示されますので、Returnキーを押下します。

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  23. 以下のような画面が表示されますので、“Configuration-Activate” を選択し、ユーザアプリケーションを有効にします。

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  24. 以下のような画面が表示されますので、正常動作を確認した上で、Returnキーを押下します。

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  25. 以下のような画面が表示されますので、“QUIT” を選択すると、設定は完了します。

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  26. GUI(Cluster Admin)またはコマンドで、RMSを起動して下さい。コマンドの場合は、以下を入力しRMSを起動します。

    # hvcm -c configfile(例の場合では、"test"となります)


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