Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 クラスタサービスの環境設定手順> 4.5 Interstageの環境設定> 4.5.16 ebXML Message Service を使用する場合

4.5.16.1 ebMS環境定義の作成

 クラスタサービスを利用する場合、運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)に全く同一の環境を作成する必要があります。そこで ebMS環境定義を一つ作成し、それを両方のサーバで使用して ebMSの環境を作成することをお勧めします。

 以下にクラスタサービスを使用する場合の ebMS環境定義の記述形式と、記述内容を説明します。SYSTEMセクション以外はクラスタサービスを利用しない場合と同じため説明を省略します。SYSTEMセクション以外の記述については、“ebXML Message Service ユーザーズガイド”を参照してください。

■記述形式

[SYSTEM]
sysenvdir = ebMS制御用ファイルの格納場所

[MANAGER]
recverror = 受信エラーとなったイベントデータの格納先イベントチャネル名
proxyname = プロキシサーバ名
proxyport = プロキシポート番号

[JAVA2_CERT]
keystore = XML署名用証明書のキーストアディレクトリ

[CHANNEL]
kind = イベントチャネル種別識別子
name = イベントチャネル名
holdtime = conversation情報保持最大時間
party = PartyId
endpoint = Endpoint

■記述内容の説明

キーワード

省略

データ型

記述方法

記述内容の説明

sysenvdir

不可

文字列

255バイト以内の絶対パス名で指定します。

ebMS制御用ファイルの格納場所を指定します。なお、ebMS制御用ファイルは、ebMSが動作するために必要な情報を格納しておくファイルで、ユーザが直接使用するものではありません。環境作成時、指定ディレクトリに約30メガバイトのebMS制御用ファイルが作成されますので、あらかじめディスク容量の確保が必要です。クラスタサービスで利用する場合は、必ず共有ディスク上を指定する必要があります。


 ebMS環境は共有ディスク上に作成する必要があります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005