Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド |
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第4章 クラスタサービスの環境設定手順 | > 4.5 Interstageの環境設定 |
Interstage初期化は、運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)の順に行います。
まず、運用ノード(ノード1)においてInterstageの初期化を行います。
Interstage初期化(isinitコマンド実行)の際、使用機能により事前にInterstage動作定義の設定を行う必要があります。また、構成/使用機能などを考慮して運用形態の設定を行う必要があります。
データベース連携サービスを利用する場合は、Interstage動作環境定義ファイルの“OTS path for system log”に共用ディスクへのパスを指定してください。
Interstage初期化の詳細については、“Interstage Application Server 運用ガイド”の“カストマイズ方法”−“従来のInterstage統合コマンドによるカストマイズ”−“Interstageの環境設定”−“Interstageの初期化”を参照してください。
isinit -f type1 ejb |
次に、切り替えを行い、ノード2を運用ノードにした後、Interstageの初期化を行います。この時、コマンドには"-w"を指定する必要があります。また、運用形態については、ノード1と同じものを設定する必要があります。
isinit -f -w type1 ejb |
Interstageの初期化を行うと、形態によっては以下のサービスが作成されます。サービスの「スタートアップの種類」が"自動"になっていますので、"手動"に変更してください。また、起動している場合は、停止してください。これをノード1、ノード2に対して行ってください。
Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認するには、OD_or_admコマンドを使用します。
> OD_or_adm -l ImplementationRepository IDL:FJ/ImplementationRep:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) FJ_LightInterfaceRepository IDL:FJ/Repository:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) FJ_ORB_admin IDL:OM_ORB/admin:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) nill_oref InterfaceRep IDL:CORBA/InterfaceRep:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) InterfaceRepLock IDL:CORBA/IrOBF/backup:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) InterfaceRepository IDL:CORBA/Repository:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) NameService IDL:CosNaming/NamingContextExt:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) FJ_LoadBalancingOption IDL:ISOD/LBO:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) InterfaceRep_e IDL:CORBA/InterfaceRep:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) InterfaceRepository_e IDL:CORBA/Repository:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:) |
コマンド実行結果より、“NameService”、“InterfaceRepository”等のホスト名が“Interstage事前処理”で設定した引き継ぎIPアドレスとなっていることを確認してください。OD_or_admコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
マルチシステム運用の場合、拡張システムからデフォルトシステムのサービスを呼び出した際に、デフォルトシステム側が初期化中のためエラーになる場合があります。この場合は、拡張システム側の状態遷移プロシジャの起動優先度をデフォルトシステムの起動優先度よりも下げてください。起動優先度の変更方法については、クラスタシステムのマニュアルを参照してください。
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