Interstage Application Server トラブルシューティング集
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付録B Javaツール機能

B.1 メソッドトレース機能

■メソッドトレース機能とは

 メソッドトレース機能とは、Javaアプリケーションのメソッドの呼出しをトレースする機能です。
 トレースの結果、出力される情報から次のことがわかります。

 たとえば、次のような現象が発生する場合、処理がどこまで実行されているか、どの処理で停止や異常が起こっているかを診断する上での有用な情報を得ることができます。

 メソッドトレース機能からの情報をヒントに、Servletサービス、EJBサービスのログ取得機能、デバッガ、APIドキュメントを参照して原因を特定する必要があります。

■動作原理

 メソッドトレース機能は、FJVM(富士通版JavaVM)、および、FJVMから呼び出されるメソッドトレースクラスライブラリで実現されます。
 メソッドトレース機能は、以下のような流れで実現します。

  1. Java VMにメソッドトレース機能を有効にする起動オプションを指定して、アプリケーションを起動します。
    なお、Java VMは、FJVMでなくてはなりません。メソッドトレース機能を有効にするパラメータの詳細は、“Java VMの起動オプション”を参照してください。
  2. アプリケーションのクラスファイル(バイトコード)が、クラスローダ経由でFJVMに読み込まれます。
  3. FJVMからメソッドトレースクラスライブラリのバイトコード変換メソッドが呼び出されます。
  4. バイトコード変換メソッドによって、アプリケーションのバイトコードに、メソッドトレースクラスライブラリのトレース情報出力メソッドを呼び出すコードが埋め込まれます。
  5. 変換されたバイトコードがFJVMに渡され、アプリケーションが開始されます。
  6. 開始されたアプリケーションのバイトコード内に、トレース情報出力メソッドの呼出しコードがあると、メソッドトレースクラスライブラリによって、トレース情報が出力されます。

■動作環境

 メソッドトレース機能の動作には、製品添付のJDK/JRE 1.3.1_12またはJDK/JRE 1.4.2_05に含まれるFJVMが必要です。
 Windows 98およびWindows Meでは動作できません。
 また、RHEL AS (v.4 for Itanium)では、JDK/JRE 1.4.2のみのサポートとなります。


下へB.1.1 使用方法
下へB.1.2 制御ファイルの作成方法
下へB.1.3 Java VMの起動オプション
下へB.1.4 トレース情報出力の形式
下へB.1.5 トレース情報の分析
下へB.1.6 注意事項
下へB.1.7 メッセージ

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