Interstage Application Server トラブルシューティング集 |
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付録B Javaツール機能 | > B.1 メソッドトレース機能 |
ここでは、トレース情報出力の形式を説明します。
トレース情報として出力される情報には、以下の2種類があります。
[日時,]in,スレッド名,クラス名,メソッド名[,PARAM:引数の情報] |
[日時,]out,スレッド名,クラス名,メソッド名[,RET:戻り値の情報] |
FJVMは、enter情報およびexit情報を見つけるたびにトレース情報を出力します。
正常にトレース情報が出力された場合、enter情報とexit情報は、対となって出力されます。
enter情報およびexit情報は、1行で示されます。
項目名 |
意味 |
形式 |
---|---|---|
日時 |
トレース情報出力時の日時です。 |
DD/MM/YYYY hh:mm:ss:msec DD : 日 YYYY、msec以外は、必ず2桁で出力されます。 Calendarクラスの初期化中の処理をトレースする場合、時刻の取得ができないため、表示は、“??/??/???? ??:??:??:???”と表示されます。 |
in |
enter情報であることを示します。 |
ASCIIコード“in”の文字列です。 |
out |
exit情報であることを示します。 |
ASCIIコード“out”の文字列です。 |
スレッド名 |
メソッドを呼び出したスレッドにつけられたスレッドの名前です。 |
|
クラス名 |
呼び出されたメソッドが配置されたクラス名です。 |
パッケージ名から出力され、パッケージ、クラスのセパレータは“.”で示されます。 |
メソッド名 |
呼び出されたメソッド名です。 |
|
PARAM: |
引数の表示の開始を示します。 |
ASCIIコード“PARAM:”の文字列です。 例1)文字列形式の引数が1つ 例2)文字列形式の引数の次に論理型の引数の2つを持つ場合 例3)引数がない場合 |
RET: |
戻り値の表示の開始を示します。 |
ASCIIコード“RET:”の文字列です。 |
引数や戻り値は、そのデータ型により、次の形式で出力されます。
データ型 |
表示形式 |
例 |
---|---|---|
戻り値なし |
“void”という文字列 |
void |
論理型 |
(型):ブール値 |
(boolean):true |
数値型 |
(型):10進表記の数字列 |
(int):100 |
byte型 |
(型):16進表記の数字列 |
(byte):61 |
char型 |
(型):文字 |
(char):A |
String型 |
(型):文字列 |
(String):あいうえお |
オブジェクト |
(クラス名):toStringからの復帰文字列 |
(classA):data1=100,dataA=アイウエオ |
論理型の配列(1次元) |
(型):配列数:[ブール値][ブール値]... |
(boolean):3:[true][false][true] |
数値型の配列(1次元) |
(型):配列数:[数字列][数字列]... |
(short):2:[1][2] |
byte型の配列(1次元) |
(型):配列数:[16進表記の数字列][16進表記の数字列]... |
(byte)2:[61][62] |
char型の配列(1次元) |
(型):配列数:[文字][文字]... |
(char)2:[あ][A] |
String型の配列(1次元) |
(型):配列数:[文字列][文字列]... |
(String)2:[あいう][ABC] |
オブジェクトの配列(1次元) |
(クラス名):配列数:[toStringからの復帰文字列][toStringからの復帰文字列]... |
(classA)2:[data1=100,dataA=アイウエオ][data1=200,dataA=ABCDEF] |
論理型の配列(2次元以上) |
(型):配列数,配列数...:[[ブール値][ブール値]...][[ブール値][ブール値]...]... |
(boolean):2,3:[[true][false][true]][[true][true][true]] |
数値型の配列(2次元以上) |
(型):配列数,配列数...:[[数字列][数字列]...] [[数字列][数字列]...]... |
(short):2,2:[[1][2]] [[3][4]] |
byte型の配列(2次元以上) |
(型):配列数,配列数...:[[16進表記の数字列][16進表記の数字列]...] [[16進表記の数字列][16進表記の数字列]...]... |
(char)2,2:[[61][62]] [[63][64]] |
char型の配列(2次元以上) |
(型):配列数,配列数...:[[文字][文字]...] [[文字][文字]...]... |
(char)2,2:[[あ][A]] [[え][D]] |
String型の配列(2次元以上) |
(型):配列数,配列数...:[[文字列][文字列]...] [[文字列][文字列]...]... |
(String)2,2:[[あいう][ABC]] [[えおか][DEF]] |
オブジェクトの配列(2次元以上) |
(クラス名):配列数,配列数...:[[toStringからの復帰文字列][toStringからの復帰文字列]...] [[toStringからの復帰文字列][toStringからの復帰文字列]...]... |
(classA)2,2:[[data1=100,dataA=アイウエオ][data1=200,dataA=ABCDEF]] [[data1=300,dataA=かきくけこ][data1=400,dataA=GHIJKL]] |
引数や戻り値が、各要素数が一定でない多次元配列の場合、引数や戻り値の情報には、不足している要素をnullの表示([])として出力されます。また、配列数も最大の要素数に合わせて出力されます。
引数や戻り値の例
String[][] str = {
{"Flintstones", "Fred", "Wilma"},
{"Rubbles", "Barney", "Betty", "Bam Bam"},
{"Jetsons", "George", "Jane", "Elroy", "Judy"},
{"Scooby Doo Gang", "Shaggy"}
};
出力例(引数の場合です。戻り値の場合は、"PARAM"の代わりに"RET:"が出力されます。)
(略) PARAM:(String):4,5:[[Flintstones] [Fred] [Wilma] [] []] [[Rubbles] [Barney] [Betty] [Bam Bam] []] [[Jetsons] [George] [Jane] [Elroy] [Judy]] [[Scooby Doo Gang] [Shaggy] [] [] []]
引数や戻り値が文字列やオブジェクトであり、その値がnullの場合、次のように出力されます。
文字関連のデータ表示に16進表示を付加するには、制御ファイルに“valueLevel=addHex”と指定します。
文字関連のデータとは、以下のデータ型を持つ引数や戻り値のことです。
16進表示は、“引数や戻り値の出力形式”に示した表示形式の後ろに" Hex="で区切り、数字列で示します。
データ型
表示形式
例
byte型
(byte):数字列 Hex=xxxx
(byte):61 Hex=0036 0031
char型
(char):文字 Hex=xxxx
(char):a Hex=0061
String型
(String):文字列 Hex=xxxx xxxx[ ...]
(String):abcd Hex=0061 0062 0063 0064
次の場合、制御ファイルに“valueLevel=addHex”の指定がある場合でも、16進表示は抑止されます。
- char型の場合、null文字
- String型の場合、null文字列
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