Interstage Application Server メッセージ集
目次 前ページ次ページ

第2部 メッセージラベルのあるメッセージ> 第23章 メッセージ番号がtdで始まるメッセージ> 23.1 td11000番台のメッセージ

23.1.41 td11043

TD: ERROR: td11043:A system call error occurred(%s1-%s2)

TD: エラー: td11043:システムコールでエラーを検出しました(%s1-%s2)

[可変情報]
 %s1:システムコール名
 %s2:エラー情報1

[意味]
 コンポーネントトランザクションサービス内部で発行したシステムコールでエラーを検出しました。

[システムの処理]
 処理を続行します。

[ユーザの対処]

 システムコール名がmsgsndまたはmsgrcvであり、エラー情報1がerrno=36(Identifier removed)またはerrno=22(Invalid argument)である場合には、Interstageの強制停止(isstop -f)が行われたか、コマンドがkillされた可能性があります。
 Interstageの強制停止やコマンドに対するkill操作を行っていないか確認してください。コマンドに対するkill操作を行った場合には、IPC資源が残っている可能性があります。IPC資源が残っている場合、コマンド操作時にtd11038メッセージが出力されます。この場合には、td11038メッセージで示されたkeyのIPC資源を、ipcrmコマンドで削除してください。また、IPC資源が不足している可能性があります。td11044メッセージのユーザの対処に従って確認してください。Web-J edition において、Interstage 起動直後のワークユニット起動時に、以下のエラーメッセージが出力されることがありますが、Interstage の動作に問題はありません。
td11043:A system call error occurred(dlsym-isapsw_init)
システムコール名がpthread_createであり、エラー情報1がerrno=11である場合には、システム内スレッド数の上限に達している可能性があります。システム内スレッド数の上限は、ファイル/etc/sysctl.conf に記述されているパラメタ"kernel.threads-max" の値で決定します。システム内スレッド数の見積もりを実施し、必要であれば上限値を増加してください。

 コンポーネントトランザクションサービスのインストールに失敗しているか、またはメモリが不足しています。コンポーネントトランザクションサービスが正しくインストールされているかを確認してください。
 コンポーネントトランザクションサービスが正しくインストールされている場合は、しばらくしてから再度処理を実行してください。本メッセージが頻繁に出力される場合は、“チューニングガイド”を参考に、Interstageを運用するために必要となるメモリ量を再見積もりし、メモリが十分に用意されているか確認してください。
 Interstageの必要とするメモリ量に対して、メモリが十分に用意されている場合には、他のアプリケーションの使用メモリ量が不足していることが考えられます。同一マシン上で運用している他のアプリケーションについても再見積もりを実施し、メモリ量が適当か調査してください。再見積もりの結果、メモリ量が不足していることが確認された場合には、システム管理者に連絡してください。
 システム管理者は、メインメモリの増設またはスワップの拡張を行ってください。
 システムの見積もり値に問題がない場合は、iscollectinfoコマンドを使用して調査情報を採取した後、技術員に連絡してください。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005