Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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目次
索引
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7.5 otssetrsc
名前
otssetrsc − リソース定義の登録/削除
形式
- リソース定義の登録
otssetrsc [-a] [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス
- リソース定義の上書き登録
otssetrsc -o [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス
- リソース定義の登録を削除
otssetrsc -d -n リソース定義名
- リソース定義の登録状況の参照
otssetrsc -l
otssetrsc -l [-n リソース定義名]
機能説明
otssetrscコマンドは、以下の処理を行います。
- データベース連携サービスのリソース定義をCORBAサービスのインプリメンテーションリポジトリに登録または削除します。
- リソース定義ファイルに指定されたリソース定義名とリソース管理プログラムを関連付けます。otssetrscを行うことでリソース管理プログラムへの操作をリソース定義名で行うことが可能になります。
以下に、otssetrscコマンドのオプションを説明します。
-a
リソース定義の登録を行います。
-w
クラスタ環境のセットアップ時に、待機系のセットアップを行います。
-o
リソース定義の登録を上書きモードで行います。-dで削除してから-aで登録するのと同じ動作になります。
-d
リソース定義の削除を行います。
-u UID
データベース管理者のユーザ名を指定します。
ObjectTransactionServiceのサービス起動者のアカウントがリソース管理プログラム起動時有効になります(OTSのみ)。
省略した場合には、リソース定義ファイルのUSERに記述されたユーザ名が有効になります。オプションまたはリソース定義ファイルで必ず指定してください。
-gオプションと同時に指定する必要があります。
-g GID
データベース管理者のグループ名を指定します(OTSのみ)。
省略した場合には、リソース定義ファイルのGROUPに記述されたグループ名が有効になります。オプションまたはリソース定義ファイルで必ず指定してください。
-uオプションと同時に指定する必要があります。
-rf リソース定義ファイルへのパス
リソース定義ファイルへのパス名を指定します。リソース定義ファイルの格納先をフルパスで指定します。
リソース定義ファイルのパス名の最大長は255です。
-l
- 登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。出力内容を以下に示します。登録したリソース定義名はすべて大文字で表示されます。
- % otssetrsc -l
RESOURCE1
RESOURCE2
RESOURCE3
- 登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。出力内容を以下に示します。
- % otssetrsc -l
resource1
resource2
resource3
-l -n リソース定義名
登録済みであるリソース定義ファイルのすべての情報をリソース定義名ごと表示します。表示される情報は、リソース定義を登録するときにコマンドに指定したリソース定義ファイルの情報と、リソース定義ファイルを登録した日付や時間です。出力内容を以下に示します。
また、表示したリソース定義情報をファイルにリダイレクトすることで、リソース定義ファイルを作成することができます。万が一、登録したリソース定義ファイルを紛失した場合などに使用することができます。
- % otssetrsc -l -n resource1
$ registration time : 2001/03/27 12:04:30
$ VERSION : 5
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5
- ※: $の行はシステムが自動的に付加します。省略された項目は、デフォルト値で表示されます。
- % otssetrsc -l -n resource1
$ registration time : 2001/03/27 12:04:30
$ VERSION : 5
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
USER=user1
GROUP=group1
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5
- ※: $の行はシステムが自動的に付加します。省略された項目は、デフォルト値で表示されます。
注意事項
- 本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
- リソース管理プログラムはリソース定義ファイルに定義した多重度(OTS_RMP_PROC_CONC)の指定よりも1つ多く起動されます。これはリカバリプロセス用に使用されます。たとえば、リソース定義ファイルのOTS_RMP_PROC_CONCに5を指定した場合(または省略した場合)、リソース管理プログラムは6つ起動されます。
- リソース定義ファイルのパス名に空白を含むパスを指定する場合、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
- リソース定義は最大32個まで登録することができます。
- CORBAサービスを再インストールまたは再初期化を行った場合には、リソース定義の再登録が必要です。
- JTS用のリソース定義を作成する場合は、J2EEリソースアクセス定義によって登録する、接続対象となるリソースの“定義名”を指定することを推奨します。
詳細は、“J2EE ユーザーズガイド”を参照してください。
- リソース定義を登録後、odadmin_exコマンドを使用して、CORBAサービスの動作環境を再設定した場合、登録済の情報は無効になります。“otssetrsc -d -n”で、登録削除を行うか、“otssetrsc -o -rf”で再度登録を行ってください。
- コマンド実行時には、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start,Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合には、手動でサービスを起動してからコマンドを投入するようにしてください。
- CORBAサービスが起動されている必要があります。
- -u、-gオプションまたはリソース定義ファイルのUSER,GROUPには必ず、データベースのインストール時に設定したユーザ名、グループ名を指定してください。不一致の場合には動作保証できません。
- リソース定義を登録後、odadminコマンドを使用して、CORBAサービスの動作環境を再設定した場合、登録済の情報は無効になります。“otssetrsc -d -n”で、登録削除を行うか、“otssetrsc -o -rf”で再度登録を行ってください。
- JTS用のリソース定義の場合に、-uおよび-gを設定しても有効になりません。常にスーパユーザ権限で動作します。
使用例
リソース定義を登録する場合
otssetrsc -a -rf c:\temp\ots\resource1 |
リソース定義を上書きで登録する場合
otssetrsc -o -rf c:\temp\ots\resource1 |
リソース定義の登録を削除する場合
otssetrsc -d -n resource1 |
特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合
otssetrsc -l -n resource1
% otssetrsc -l -n resource1
$ registration time : 2001/03/27 12:04:30
$ VERSION : 5
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5 |
登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合
otssetrsc -l
RESOURCE1
RESOURCE2
RESOURCE3 |
リソース定義を登録する場合
otssetrsc -a -rf /home/ots/resource1 -u otsuser -g otsgroup |
リソース定義を上書きで登録する場合
otssetrsc -o -rf /home/ots/resource1 |
リソース定義の登録を削除する場合
otssetrsc -d -n resource1 |
特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合
otssetrsc -l -n resource1
% otssetrsc -l -n resource1
$ registration time : 2001/03/27 12:04:30
$ VERSION : 5
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
USER=otsuser
GROUP=otsgroup
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5 |
登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合
otssetrsc -l
resource1
resource2
resource3 |
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