Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第2部 OLTPシステム運用編> 第6章 コンポーネントトランザクションサービス運用コマンド

6.3 tdlinkapm

名前

 tdlinkapm − APM(Application program Manager)の生成

形式

 tdlinkapm -l xa_linkpgm [-t{thread|process}] [-p "library" ] -r "library" -o apmname

機能説明

 tdlinkapmコマンドは、APM(Application program Manager)を生成します。

 当コマンドを実行するとMicrosoft(R) Visual(R) C++のリンクコマンドが動作します。

 以下に、tdlinkapmコマンドのオプションおよび引数を説明します。

-l xa_linkpgm

 xa_linkpgmには、otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「LIB」のファイル名を指定します。
 xa_linkpgmには、XA連携用プログラム名を指定します。XA連携用プログラム名はOTSが提供しているもの、またはotsmkxapgmコマンドで取得したものを使用してください。

-t {thread|process}

 threadが指定された場合はlibthread.soをリンクします。
 processが指定された場合はlibthread.soはリンクされません。
 本オプションを省略した場合はthreadとみなします。
 threadが指定された場合はlibpthread.soをリンクします。
 processが指定された場合はlibpthread.soはリンクされません。
 本オプションを省略した場合はthreadとみなします。

-p "library"

 "library" に指定されたライブラリ情報(2048文字以内)が、リンク時に他のどのライブラリよりも先にリンクされます。

-r "library"

 "library" は、XAインタフェースによる連携時に必要なデータベースベンダで公開しているライブラリ情報(2048文字以内)を指定します。

-o apmname

 作成するAPMのファイル名を、23文字以内の英数字で指定します。

 APMは、C:\INTERSTAGE\Extp\bin配下に作成されます。
 APMは、/opt/FSUNextp/bin配下に作成されます。
 APMは、/opt/FJSVextp/bin配下に作成されます。

 すでに存在するファイル名を指定した場合、上書きするかどうかの問い合わせ(Y, N形式)があり、Yを応答すると上書きされます。すでに該当APMが使用中の場合は、上書きできません。また、APM名に"TDNORM"および "TDNORMCNT"を指定することはできません。

注意事項

使用例

[Oracle8.0.5でのAPM作成]

 tdlinkapm -l D:\temp\ots\otsoraxa.lib
 -r "c:\orant\rdbms80\xa\xa80.lib c:\orant\oci80\msvc\ora80.lib" -o orardb

[Symfoware/RDBでのAPM作成]

 tdlinkapm -l D:\temp\ots\otssymxa.lib
 -r "c:\SFWSV\ESQL\LIB\F3cwdrv.lib c:\SFWSV\ESQL\LIB\F3cwxa.lib" -o rdb

[SQL ServerでのAPM作成]

 tdlinkapm -l D:\temp\ots\otsmsqlxa.lib
 -r "XASWITCH.OBJ " -o mssql

[Oracle8.0.5を使用したAPM作成例]
 環境変数ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 tdlinkapm -l otsoraxa.o -r "-L$(ORALIB) -lclntsh -lclient -lsql -lcommon -lcore4 -lnlsrtl3" -o ORARDB

[Symfoware/RDBを使用したAPM作成例]
 環境変数RDBLIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 tdlinkapm -l otssymxa.o -r "-L$(RDBLIB) -lrdbxa -lsqldrv" -o RDB

[Symfoware/RDB で-pオプションを指定したAPM作成例]
 環境変数ICONVLIBには、iconv standard code converterのライブラリディレクトリを、環境変数RDBLIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 tdlinkapm -l otssymxa.o -p "-L$(ICONVLIB) -licv " -r "-L$(RDBLIB) -lrdbxa -lsqldrv" -o RDB

[Symfoware/RDBで -tオプションを指定したAPM作成例]
 環境変数RDBLIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 tdlinkapm -l otssymxa.o -t process -r "-L$(RDBLIB) -lrdbxa -lsqldrv" -o RDB

[Oracle9.0.1を使用したAPM作成例]
 環境変数ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 tdlinkapm -l otsoraxa.o -r "-L$(ORALIB) -lclntsh -lclient9 -lsql9 -lcommon9 -lcore9 -lnls9" -o ORARDB


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