Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編)
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第2章 環境設定

2.1 静的生成運用

 イベントサービスの静的生成運用の環境設定を行うには、以下の3とおりの方法があります。運用に応じて、いずれかの方法で環境設定を行ってください。

 それぞれの運用手順について、以下に示します。

Interstage管理コンソールを使用して環境設定を行う方法

 Interstage管理コンソールを使用して環境設定を行う場合、Interstage管理コンソールを起動してログインし、以下の手順で環境設定を行います。Interstage管理コンソールの起動については“Interstage 運用ガイド”を、Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

(1) イベントサービスのセットアップ

 [システム] > [状態]で、[Interstage構成サービス]に“イベントサービス”が登録されていない場合は、[システム] > [環境設定]で[イベントサービス]を“使用する”に変更し、構成を変更します。

(2) 構成情報の設定

 [システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [構成情報]で、イベントサービスの構成情報を設定します。

(3) イベントサービスの起動

 [システム] > [状態]で、Interstageの起動によりイベントサービスを起動します。

(4) ユニットの生成

 イベントチャネルの不揮発化運用を行う場合、[システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [保存先] > [新規作成]で、ユニットを生成します。

(5) イベントチャネルの生成/環境設定

 [システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [イベントチャネル] > [新規作成]で、イベントチャネルの生成を行います。
 [システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [イベントチャネル] > [グループ名::イベントチャネル名] > [環境設定]で、イベントチャネルの環境設定を行います。
 詳細については、“静的生成運用のイベントチャネルの設定”を参照してください。


 Interstage管理コンソールの管理サーバで運用する場合の操作方法については、“Interstage 運用ガイド”の“マルチサーバ管理機能”を参照してください。

Interstage統合コマンドを使用して環境設定を行う方法

 Interstage統合コマンドを使用して環境設定を行う場合、Interstageの環境設定時に、Interstage統合コマンドを使用してイベントサービスの静的生成運用の環境設定を行います。
 以下に運用手順を示します。


 管理者権限で実行してください。

(1) Interstageシステム定義の生成

 isgendefコマンドを使用して、Interstageシステム定義を生成します。


 システム規模“large”でInterstageシステム定義を生成する場合

isgendef large

(2) 定義ファイルの登録

 isregistdefコマンドを使用して、定義ファイルをシステムに登録します。

isregistdef

(3) Interstage動作環境定義の編集

 Interstage動作環境定義ファイルに、以下の定義を追加します。

# イベントサービスの使用(yes:使用する、no:使用しない)
Event Service = yes

 Interstage動作環境定義は、以下のファイルに格納されています。

 (インストールパスはデフォルト)

C:\Interstage\td\etc\isreg\isinitdef.txt

 (インストールパスはデフォルト)

/opt/FSUNtd/etc/isreg/isinitdef.txt

/opt/FJSVtd/etc/isreg/isinitdef.txt

(4) Interstageの初期化

 isinitコマンドを使用して、Interstageを初期化します。


 運用形態“type1”でInterstageの初期化を行う場合

isinit type1

 Interstageの初期化により、イベントサービスのセットアップおよび環境設定が行われます。

(5) Interstageの起動

 isstartコマンドを使用して、Interstageの起動によりイベントサービスを起動します。

isstart

(6) ユニットの生成

 イベントチャネルの不揮発化運用を行う場合、esmkunitコマンドを使用してユニットの生成を行います。


 ユニット定義ファイル“unit.def”を使用して、ユニットを作成する場合

esmkunit -uf unit.def

(7) ユニットの起動

 イベントチャネルの不揮発化運用を行う場合、esstartunitコマンドを使用してユニットを起動します。


 ユニット“unit1”を起動する場合

esstartunit -unit unit1


(8) イベントチャネルの作成/環境設定

 esmkchnlコマンドを使用して、イベントチャネルの生成/設定を行います。詳細については、“静的生成運用のイベントチャネルの設定”を参照してください。


 イベントチャネル“CHNL1”、イベントチャネルのグループ“GROUP1”、不揮発化のイベントチャネルを生成する場合

esmkchnl -g GROUP1 -c CHNL1 -notify -persist all

イベントサービス運用コマンドを使用して環境設定を行う方法

 イベントサービス運用コマンドを使用して環境設定を行う場合、Interstageの環境設定後に、イベントサービス運用コマンドを使用してイベントサービスの静的生成運用の環境設定を行います。
 以下に運用手順を示します。


 管理者権限で実行してください。

(1) セットアップの準備

 CORBAサービスの環境変数OD_HOMEにCORBAサービスのインストールパスを、イベントサービスの環境変数ES_HOMEにイベントサービスのインストールパスを設定します。

 (インストールパスはデフォルト)

OD_HOME=/opt/FSUNod
export OD_HOME
ES_HOME=/opt/FJSVes
export ES_HOME


OD_HOME=/opt/FJSVod
export OD_HOME
ES_HOME=/opt/FJSVes
export ES_HOME

(2) イベントサービスのセットアップ

 essetupコマンドを使用して、イベントサービスのセットアップを行います。

essetup

(3) 構成情報の設定

 essetcnfコマンドを使用して、構成情報を設定します。詳細については、“構成情報の設定”を参照してください。


 静的生成のイベントチャネルの最大起動数“1000”を指定する場合

essetcnf -s -schmax 1000

(4) イベントサービスの起動

 イベントチャネルの不揮発化運用を行う場合、esstartコマンドを使用して、イベントサービスを起動します。

esstart


 イベントサービスはサービスプログラムであり、イベントサービスがセットアップされていれば、システムが起動されるたびに自動的に起動されます。
 サービスの状態を確認するには、Administrator権限でログインし、「コントロールパネル」の「サービス」または[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を起動後、"EventService"の状態を参照します。サービスを起動する場合には、"EventService"を選択し、「開始」ボタンをクリックします。

(5) ユニットの生成

 イベントチャネルの不揮発化運用を行う場合、esmkunitコマンドを使用してユニットの生成を行います。


 ユニット定義ファイル“unit.def”を使用して、ユニットを作成する場合

esmkunit -uf unit.def

(6) ユニットの起動

 イベントチャネルの不揮発化運用を行う場合、esstartunitコマンドを使用してユニットを起動します。


 ユニット“unit1”を起動する場合

esstartunit -unit unit1


(7) イベントチャネルの作成/環境設定

 esmkchnlコマンドを使用して、イベントチャネルの生成/設定を行います。詳細については、“静的生成運用のイベントチャネルの設定”を参照してください。


 イベントチャネル“CHNL1”、イベントチャネルのグループ“GROUP1”、不揮発化のイベントチャネルを生成する場合

esmkchnl -g GROUP1 -c CHNL1 -notify -persist all


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