Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編)
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第1章 機能> 1.3 基礎知識

1.3.7 運用時のCORBAサービスとの関係

 イベントサービスのアプリケーション運用時に、インプリメンテーションリポジトリ、ネーミングサービスをどのように使用しているかについて説明します。ここでは、静的運用時のPushモデルでの運用を例にして説明します。
 イベントチャネルにサプライヤ、コンシューマのアプリケーションが接続するまでの処理手順の概要を以下の図に示します。図中の番号に沿って手順を以下に説明します。

  1. Pushモデルでは、コンシューマがサーバアプリケーションとなるため、コンシューマを作成するときは、コンシューマのインプリメンテーション情報をインプリメンテーションリポジトリに登録します。
  2. イベントチャネルの作成コマンド“esmkchnl”を実行すると、イベントチャネルのオブジェクトリファレンスを生成し、ネーミングサービスに登録します。
  3. サプライヤとコンシューマは、ネーミングサービスに登録されているイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを獲得します。
  4. コンシューマはインプリメンテーションリポジトリに登録されている、コンシューマのインプリメンテーション情報を獲得します。
  5. コンシューマのオブジェクトリファレンスを生成します。
  6. サプライヤとコンシューマは、ネーミングサービスより獲得したイベントチャネルのオブジェクトリファレンスを使用し、イベントチャネルに接続します。
  7. コンシューマはイベントチャネルと接続するときに、イベントチャネルにコンシューマのオブジェクトリファレンスを通知します。

 イベントチャネルは、通知されたコンシューマのオブジェクトリファレンスを使用して接続しているコンシューマに対してデータを送信します。


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