Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編)
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第1章 機能> 1.3 基礎知識> 1.3.2 メッセージングモデル

1.3.2.2 Point-To-Pointモデル

 Point-To-Pointモデルでは、接続している1つのコンシューマだけにメッセージを送信します。複数のコンシューマが接続している場合でも、メッセージは1つのコンシューマでのみ受信できます。また、メッセージはpullメソッド発行中のコンシューマに自動的に割り振られます。
 したがって、1拠点から1拠点への非同期通信に適用できます。

 Point-To-Pointモデルを使用した場合は、以下のような効果があります。

(1) システム処理性能の向上

 コンシューマの多重度を増加させることにより、業務アプリケーションのシステム性能を向上させることが可能です。コンシューマがイベントデータを受信した後にデータベース処理などを並行して動作することで、システム性能の向上につながります。

(2) 運用性向上

 MultiCastモデルでは、コンシューマが事前に接続しておかないとイベントデータが破棄されますが、Point-To-Pointモデルでは、コンシューマの接続処理に関わらずイベントデータを受信することができます。
 MultiCastモデルでは、イベントデータの破棄を防止するため、コンシューマが事前に接続して、オブジェクトリファレンスを不揮発媒体に保存する必要がありましたが、Point-To-Pointモデルでは、その必要はありません。


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