MessageQueueDirector説明書
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第3部 クラスタシステム編> 第16章 クラスタサービス機能(Linuxサーバ PRIMECLUSTER編)> 16.2 環境設定> 16.2.4 クラスタシステムの環境を作成する

16.2.4.2 MQDの拡張機能用の状態遷移プロシジャを登録する

 MQDの拡張機能を使用する場合は、MQDの拡張機能(以下、サービスと呼びます)の状態遷移プロシジャを登録します。

 状態遷移プロシジャの登録方法について、以下の順に説明しています。

 イベントサービスの起動/停止/切替えやイベントチャネルの起動/停止などの処理については、使用者が状態遷移プロシジャを作成する必要があります。状態遷移プロシジャについては、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。また、イベントサービスは、イベントチャネル連携サービスを起動する前に起動している必要があるため、リソースはイベントチャネル連携サービスの状態遷移プロシジャの前に呼ばれるように起動優先度を設定してください。

 イベントサービスの環境設定については、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

状態遷移プロシジャファイルを修正する

 MQDは状態遷移プロシジャファイルのひな型を提供します。サービス用のひな型は、以下のファイルで提供しています。

 /opt/FJSVmqd/sample/MQD001.MQDNSGW_INTERSTAGE

 状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下の内容に設定しています。

 状態遷移プロシジャファイルを、使用するサービスに合わせて修正します。

 状態遷移プロシジャファイル名は以下の規約に従ってください。

 MQDシステム名.MQDNSGW_INTERSTAGE

 例えば、MQDシステム名が“MQDSYS01”の場合は、“MQDSYS01.MQDNSGW_INTERSTAGE”となります。

 状態遷移プロシジャファイルの修正内容の例を以下に示します。

MQDシステム名がMQDABCの場合

SYSNAME="MQD001"

SYSNAME="MQDABC"

サービス起動時に定義反映を行う場合

START_OPT="-s $SYSNAME $SERVICE"

START_OPT="-s $SYSNAME -n $SERVICE"

状態遷移プロシジャファイルを格納する

 各ノードに状態遷移プロシジャファイルを格納します。状態遷移プロシジャファイルは、状態遷移プロシジャファイル格納コマンドを実行することにより登録します。コマンドは、-cオプションにBasicApplicationを指定してください。コマンドの詳細は“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。以下に、clsetprocコマンドの入力例を示します。

-----------------------------------------------------------------------------------
   /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetproc -c BasicApplication -m MQD001. MQDNSGW_INTERSTAGE
 /opt/FJSVmqd/sample/MQD001.MQDNSGW_INTERSTAGE
-----------------------------------------------------------------------------------

状態遷移プロシジャをリソース登録する

 各ノードにMQDサービス用の状態遷移プロシジャをリソース登録します。

 状態遷移プロシジャをリソース登録するには、MQDより提供する状態遷移プロシジャ登録用のシェルスクリプトを実行します。MQDのサービス用の状態遷移プロシジャをリソース登録するためのシェルスクリプトのひな型は、以下のファイルで提供しています。

 /opt/FJSVmqd/sample/ADDPROC_MQDNSGW_INTERSTAGE

 シェルスクリプトのひな型は、以下の内容に設定しています。

 登録する状態遷移プロシジャファイルに合わせて、シェルスクリプトを修正します。

状態遷移プロシジャファイル名がMQDSYS01.MQDNSGW_INTERSTAGEの場合

PROC_NAME="MQD001.MQDNSGW_INTERSTAGE"

PROC_NAME="MQDSYS01.MQDNSGW_INTERSTAGE"

起動優先度を変更したい場合

PRIORITY="200"

PRIORITY="180"


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