MessageQueueDirector説明書 |
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第3部 クラスタシステム編 | > 第13章 クラスタサービス機能(Windowsサーバ SafeCLUSTER編) | > 13.2 環境設定 | > 13.2.4 クラスタシステムの環境を作成する |
MQDの拡張機能を使用する場合は、MQDの拡張機能(以下、サービスと呼びます)ごとに状態遷移プロシジャを登録します。サービスを使用しない場合は登録する必要はありません。
状態遷移プロシジャの登録方法について、以下の順に説明しています。
ACM連携サービスを使用する場合、IDCMの起動/停止/切替えやDPCF通信パスの確立/解放などの処理については、使用者が状態遷移プロシジャを作成する必要があります。状態遷移プロシジャについては、“SafeCLUSTER/Standard 導入運用ガイド”を参照してください。また、IDCMは引継ぎ後、ACM連携サービスを起動する前に再起動する方式となるため、リソースはACM連携サービスの状態遷移プロシジャファイル“MQDシステム名.MQDACOM.INTERSTAGE.bat”の前に呼ばれるように起動優先度を設定してください。DPCF通信パスの確立は業務形態に合わせて任意の契機で実行するように優先度(IDCMのリソースの起動優先度より低い値)を設定してください。
IDCMの環境設定については、運用ノードと待機ノードで同一の設定を行ってください。IDCMの環境設定については、“IDCMヘルプ”を参照してください。
イベントチャネル連携サービスを使用する場合、イベントサービスの起動/停止/切替えやイベントチャネルの起動/停止などの処理については、使用者が状態遷移プロシジャを作成する必要があります。状態遷移プロシジャについては、“SafeCLUSTER/Standard 導入運用ガイド”を参照してください。また、イベントサービスは、イベントチャネル連携サービスを起動する前に起動している必要があるため、リソースはイベントチャネル連携サービスの状態遷移プロシジャファイル“MQDシステム名.MQDNSGW.INTERSTAGE.bat”の前に呼ばれるように起動優先度を設定してください。
イベントサービスの環境設定については、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。
MQDは状態遷移プロシジャファイルのひな型を提供します。サービス用のひな型は、以下のファイルで提供しています。
[MQDインストール先フォルダ]\sample\MQD001.MQDSVC_INTERSTAGE.bat
状態遷移プロシジャファイルのひな型は、以下の内容に設定しています。
通常、MQDの拡張機能の起動はMQD起動時に行われるため、拡張機能用の状態遷移プロシジャでは拡張機能の起動は行いません。MQD起動時にグローバルトランザクションのダウンリカバリが未完了の場合、基本機能の起動時に拡張機能の起動が行われず、拡張機能用の状態遷移プロシジャで拡張機能を起動します。したがって、拡張機能用の状態遷移プロシジャはデータベース連携サービスによるグローバルトランザクションのダウンリカバリが完了した後で実行されるようにSafeCLUSTERの起動順番を設定してください。
状態遷移プロシジャファイルを、使用するサービスに合わせて修正します。状態遷移プロシジャファイルは、サービスごとに必要ですので、複数のサービスを使用する場合は、ひな型を複写して使用してください。
状態遷移プロシジャファイル名は以下の規約にしたがってください。
MQDシステム名.MQDサービス名_INTERSTAGE.bat
例えば、MQDシステム名が“MQDABC”で、ACM連携サービスの場合は、“MQDABC.MQDACOM_INTERSTAGE.bat”となります。
状態遷移プロシジャファイルの修正内容の例を以下に示します。
set MQDSYS_NAME=MQD001 |
rem set SVCNAME=SERVICE |
set STRSVC_COMMAND=mqdstrsvc -s %MQDSYS_NAME% %SVCNAME% |
状態遷移プロシジャのリソース登録については、“13.2.4.1 MQDの基本機能用の状態遷移プロシジャを登録する”の“状態遷移プロシジャのリソース登録”を参照してください。
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