MessageQueueDirector説明書 |
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第2部 拡張機能編 | > 第11章 イベントチャネル連携サービス | > 11.3 環境作成 | > 11.3.2 環境作成の説明 |
メッセージを受信するサーバでは、イベントチャネル連携サービスをCORBAサービスへ登録するために以下の処理を行います。メッセージを送信するサーバでは、以下の処理を行う必要はありません。
IORファイル方式で通信する場合は、以下の処理を行います。
ネーミングサービス方式で通信する場合は、以下の処理を行う必要はありません。
イベントチャネル連携サービスでは、上記操作を簡単に行うための一括登録コマンドを提供しています。イベントチャネル連携サービスのCORBAサービスへの登録は、一括登録コマンドを必ず使用してください。一括登録コマンドは、ネーミングサービス方式で通信する場合と、IORファイル方式で通信する場合で実行するコマンドが異なります。一括登録コマンドの使用方法を以下に示します。
ネーミングサービス方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。 使用方法: mqdnsgwinit_ns.bat MQDサーバ識別子 自サーバIPアドレス ポート番号 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 自サーバIPアドレス:自サーバのIPアドレスを指定します。 ポート番号 :自サーバのCORBAサービスが使用するポート番号を指定します。 以下にバッチファイル(mqdnsgwinit_ns.bat)の入力例を示します。 ----------------------------------------------------------------- mqdnsgwinit_ns.bat SERVER01 255.255.255.255 8002 ----------------------------------------------------------------- IORファイル方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。 使用方法: mqdnsgwinit_ior.bat MQDサーバ識別子 自サーバIPアドレス ポート番号 IORファイル名 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 自サーバIPアドレス:自サーバのIPアドレスを指定します。 ポート番号 :自サーバのCORBAサービスが使用するポート番号を指定します。 IORファイル名 : 出力するIORファイル名を絶対パスで指定します。 以下にバッチファイル(mqdnsgwinit_ior.bat)の入力例を示します。 ----------------------------------------------------------------- mqdnsgwinit_ior.bat SERVER01 255.255.255.255 8002 C:\MQDIORFILE ----------------------------------------------------------------- |
ネーミングサービス方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。 使用方法: mqdnsgwinit_ns.sh MQDサーバ識別子 自サーバIPアドレス ポート番号 コード系 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 自サーバIPアドレス:自サーバのIPアドレスを指定します。 ポート番号 :自サーバのCORBAサービスが使用するポート番号を指定します。 コード系 :使用するコード系(EUCまたはSJIS)を指定します。 以下にシェルスクリプト(mqdnsgwinit_ns.sh)の入力例を示します。 ------------------------------------------------------------------ mqdnsgwinit_ns.sh SERVER01 255.255.255.255 8002 EUC ------------------------------------------------------------------ IORファイル方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。 使用方法: mqdnsgwinit_ior.sh MQDサーバ識別子 自サーバIPアドレス ポート番号 コード系 IORファイル名 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 自サーバIPアドレス:自サーバのIPアドレスを指定します。 ポート番号 :自サーバのCORBAサービスが使用するポート番号を指定します。 コード系 :使用するコード系(EUCまたはSJIS)を指定します。 IORファイル名 : 出力するIORファイル名を絶対パスで指定します。 以下にシェルスクリプト(mqdnsgwinit_ior.sh)の入力例を示します。 ------------------------------------------------------------------ mqdnsgwinit_ior.sh SERVER01 255.255.255.255 8002 EUC /mqd/mqdiorfile ------------------------------------------------------------------ |
ネーミングサービス方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。 使用方法: mqdnsgwinit_ns.sh MQDサーバ識別子 自サーバIPアドレス ポート番号 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 自サーバIPアドレス:自サーバのIPアドレスを指定します。 ポート番号 :自サーバのCORBAサービスが使用するポート番号を指定します。 以下にシェルスクリプト(mqdnsgwinit_ns.sh)の入力例を示します。 ------------------------------------------------------------------ mqdnsgwinit_ns.sh SERVER01 255.255.255.255 8002 ------------------------------------------------------------------ IORファイル方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。 使用方法: mqdnsgwinit_ior.sh MQDサーバ識別子 自サーバIPアドレス ポート番号 IORファイル名 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 自サーバIPアドレス:自サーバのIPアドレスを指定します。 ポート番号 :自サーバのCORBAサービスが使用するポート番号を指定します。 IORファイル名 : 出力するIORファイル名を絶対パスで指定します。 以下にシェルスクリプト(mqdnsgwinit_ior.sh)の入力例を示します。 ------------------------------------------------------------------ mqdnsgwinit_ior.sh SERVER01 255.255.255.255 8002 /mqd/mqdiorfile ------------------------------------------------------------------ |
一括登録コマンドでは、CORBAサービスのod_impl_instコマンドとod_or_admコマンドを実行しています。一括登録コマンドで実行するod_impl_instコマンドとod_or_admコマンドの詳細については、“od_impl_instコマンドの入力内容”および“od_or_admコマンドの入力内容”を参照してください。
一括登録コマンドが異常となった場合は、各コマンドの入力内容に対応する一括登録コマンドの引数を確認して、一括登録コマンドを再実行してください。
一括登録コマンドを実行した場合、od_impl_instコマンドとod_or_admコマンドの入力は不要です。
一括登録コマンドで出力したIORファイルは、自サーバにメッセージを送信するサーバのローカルディスクに格納します。FTPなどで相手サーバにIORファイルを転送してください。
od_impl_instコマンドを使用してイベントチャネル連携サービスをインプリメンテーションリポジトリへ登録を行います。
表11.16にインプリメンテーションリポジトリへ登録する際に必要なオプションを示します。
od_impl_instコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
オプション |
留意事項 |
---|---|
-ax defname |
インプリメンテーションリポジトリへ登録するための定義のファイル名を指定します。 |
表11.17にインプリメンテーションリポジトリの登録に使用する定義ファイルを作成する際に考慮が必要な設定項目のパラメタを示します。その他のパラメタについては使用する環境に応じた適切な値を設定してください。
パラメタ |
留意事項 |
---|---|
rep_id |
インプリメンテーションリポジトリIDを指定します。 “MQDサーバ識別子”+“NSGWSERVERREPID”で指定します。 |
lang |
“C”を指定します。 |
type |
“persistent”を指定します。 |
proc_conc_max |
“1”を指定します。 |
thr_conc_init |
“128”を指定します。 |
mode |
“SYNC_END”を指定します。 |
iswitch |
“OFF”を指定します。 |
ior |
“1.1”を指定します。 |
locale |
“SJIS”を指定します。 “EUC”または“SJIS”を指定します。 “EUC”を指定します。 |
od_or_admコマンドを使用してイベントチャネル連携サービスをネーミングサービスへの登録を行います。
表11.18にネーミングサービスへ登録する際に必要なオプションを示します。
od_or_admコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
オプション |
留意事項 |
---|---|
-c IntfID |
“IDL:FujitsuISMQDComm/ReceiverES:1.0”を指定します。 |
-h HostName |
自サーバのIPアドレスを指定します。 |
-p PortNum |
リクエストを受け付けるポート番号を指定します。 |
-n name |
ネーミングサービスへ登録するオブジェクト名を指定します。 “MQDサーバ識別子”+“NSGWSERVERNAME”で指定します。 |
-a ImplID |
インプリメンテーションリポジトリIDを指定します。 “MQDサーバ識別子”+“NSGWSERVERREPID”で指定します。 |
-L locale |
“SJIS”を指定します。 “EUC” または“SJIS”を指定します。 “EUC”を指定します。 |
od_or_admコマンドを使用してイベントチャネル連携サービスのIORファイルの出力を行います。
表11.19にIORファイルを出力する際に必要なオプションを示します。
od_or_admコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
オプション |
留意事項 |
---|---|
-c IntfID |
“IDL:FujitsuISMQDComm/ReceiverES:1.0”を指定します。 |
-h HostName |
自サーバのIPアドレスを指定します。 |
-p PortNum |
リクエストを受け付けるポート番号を指定します。 |
-a ImplID |
インプリメンテーションリポジトリIDを指定します。 “MQDサーバ識別子”+“NSGWSERVERREPID”で指定します。 |
-o file |
出力するファイル名を指定します。 |
-L locale |
“SJIS”を指定します。 “EUC” または“SJIS”を指定します。 “EUC”を指定します。 |
なお、イベントチャネル連携サービスをCORBAサービスから登録削除する場合は、メッセージを受信するサーバでイベントチャネル連携サービスをインプリメンテーションリポジトリとネーミングサービスから登録削除します。
インプリメンテーションリポジトリからの登録削除、ネーミングサービスからの登録削除する一括削除コマンドを提供しています。インプリメンテーションリポジトリからの登録削除、ネーミングサービスからの登録削除は、一括削除コマンドを必ず使用してください。一括削除コマンドの使用方法を以下に示します。
使用方法: mqdnsgwrlsserver.bat MQDサーバ識別子 MQDサーバ識別子 :MQDサーバ識別子を指定します。 以下にバッチファイル(mqdnsgwrlsserver.bat)の入力例を示します。 ----------------------------------------------------------------- mqdnsgwrlsserver.bat SERVER01 ----------------------------------------------------------------- |
使用方法: mqdnsgwrlsserver.sh MQDサーバ識別子 MQDサーバ識別子 : MQDサーバ識別子を指定します。登録時と同じ識別子を指定します。 以下にシェルスクリプト(mqdnsgwrlsserver.sh)の入力例を示します。 ------------------------------------------------------------------ mqdnsgwrlsserver.sh SERVER01 ------------------------------------------------------------------ |
一括削除コマンドでは、CORBAサービスのod_impl_instコマンドとod_or_admコマンドを実行しています。一括削除コマンドで実行するod_impl_instコマンドとod_or_admコマンドの詳細については、“od_impl_instコマンドの入力内容”および“od_or_admコマンドの入力内容”を参照してください。
一括削除コマンドが異常となった場合は、各コマンドの入力内容に対応する一括削除コマンドの引数を確認して、一括削除コマンドを再実行してください。
一括削除コマンドを実行した場合、od_impl_instコマンドとod_or_admコマンドの実行は不要です。
od_impl_instコマンドを使用してイベントチャネル連携サービスをインプリメンテーションリポジトリから削除を行います。
表11.20にインプリメンテーションリポジトリから削除する際に必要なオプションを示します。
od_impl_instコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
オプション |
留意事項 |
---|---|
-d |
インプリメンテーションリポジトリから、サーバアプリケーションを削除します。 |
-r ImplID |
インプリメンテーションリポジトリIDを指定します。 “MQDサーバ識別子”+“NSGWSERVERREPID”で指定します。 |
od_or_admコマンドを使用してイベントチャネル連携サービスをネーミングサービスから削除を行います。
表11.21にネーミングサービスから削除する際に必要なオプションを示します。
od_or_admコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
オプション |
留意事項 |
---|---|
-d |
オブジェクトリファレンスまたはネーミングコンテキストを削除します。 |
-n name |
ネーミングサービスへ登録したオブジェクト名を指定します。 “MQDサーバ識別子”+“NSGWSERVERNAME”で指定します。 |
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