MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第11章 イベントチャネル連携サービス> 11.2 機能> 11.2.1 サーバ間の非同期メッセージ通信

11.2.1.6 相手サーバとの通信方法

 イベントチャネル連携サービスは、相手サーバと通信するために相手サーバのオブジェクトリファレンスを以下の二つの方式のどちらかで取得し、通信を行います。

 グローバルサーバと通信する場合は、IORファイル方式で行います。

 Windowsサーバ、UNIXサーバ、Linuxサーバと通信する場合は、ネーミングサービス方式を推奨します。

ネーミングサービス方式

Windowsサーバ、UNIXサーバ、Linuxサーバと通信を行う場合に使用する方式です。(グローバルサーバとの通信には使用できません。)

 サービス定義に指定したURLリストファイルに記述されたネーミングサービスのURLを順次参照し、相手サーバのイベントチャネル連携サービスのオブジェクトリファレンスを取得し、通信できるようにします。

IORファイル方式に比べサーバ移動などのシステム環境変更での運用操作が軽減できます。

 ネーミングサービス方式を図11.18に示します。

[図11.18 ネーミングサービス方式]

[図の説明]

 1) 受信側のサーバで一括登録コマンド(mqdnsgwinit_ns)を実行し、受信サーバのオブジェクトリファレンスをネーミングサービスへ登録します。
 2) URLリストファイルに格納されているネーミングサービスのURLリストを取得します。
 3) 取得したURLリストからネーミングサービスのURLへ順次検索を行い、受信サーバのオブジェクトリファレンスを取得します。
 4) 取得したオブジェクトリファレンスから受信サーバの位置を特定し、メッセージを送信します。

IORファイル方式

グローバルサーバと通信を行う場合に使用する方式です。(Windowsサーバ、UNIXサーバ、Linuxサーバでも使用できますが、Windowsサーバ、UNIXサーバ、Linuxサーバの場合、ネーミングサービス方式を推奨します。)

メッセージの受信先となるグローバルサーバのサーバ間非同期通信機能のオブジェクトリファレンスをIOR化したファイルをメッセージの送信元となるイベントチャネル連携サービスにFTP等により配布し、そのファイルをサービス定義に指定することで相手サーバと通信できるようにします。

 IORファイル方式を図11.19に示します。

[図11.19 IORファイル方式]

[図の説明]

 1) 受信側のサーバで一括登録コマンド(mqdnsgwinit_ior)を実行し、IORファイルを出力します。
 2) 出力されたIORファイルを送信サーバへ配布します。
 3) 配布されたIORファイルを送信側のサーバのイベントチャネル連携サービスへ登録します。
 4) 送信側のサーバでは、登録されたIORファイルから受信側のサーバの位置を特定します。
 5) 送信サーバから受信サーバへメッセージを送信します。


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