MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第10章 ACM連携サービス> 10.2 機能

10.2.5 パッキング転送機能

 パッキング転送機能は、ACM連携サービスのメッセージ転送性能を向上させるための機能です。アプリケーションの介在なしでACM連携サービスが複数のメッセージをパッキングして一括送信します。パッキング転送機能は、メッセージのデータ長が小さい(15220バイト以下)場合に有効に機能します。

 図10.7にパッキング転送機能の概要を示します。

[図10.7 パッキング転送機能の概要]

 送信側および受信側のACM連携サービスでは、以下の処理を行います。

  1. 送信側のACM連携サービスは、メッセージキューから複数のメッセージを取り出し、一つにパッキングします。
  2. 一つにパッキングしたメッセージを転送します。
  3. 受信側のACM連携サービスは、パッキングされた複数のメッセージをアンパッキング(パッキング前の状態に戻す処理)してメッセージキューに格納します。

 なお、相手システムがパッキング転送機能をサポートしてない場合、従来通り1通ずつメッセージを転送します。

 パッキング転送機能を使用する場合、サービス定義に以下の項目が必要です。

[表10.6 パッキング数の設定の目安]

平均メッセージ長

パッキング数

20バイト

40

500バイト

25

1000バイト

17

2000バイト

11

4000バイト

6

パッキング転送機能の定義方法については、表10.9を参照してください。


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