MessageQueueDirector説明書
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第1部 基本機能編> 第8章 プログラムインタフェース> 8.2 COBOL言語インタフェース> 8.2.2 パラメタの詳細説明

8.2.2.3 メッセージヘッダ

 メッセージヘッダは、メッセージの送信、受信および参照時に使用します。以下にメッセージヘッダの形式を示します。また、内容および入出力関係を表8.6および表8.7に示します。

メッセージヘッダの形式

     
     WORKING-STORAGE SECTION.
       01 MQD-MESSAGEHEADER.
         02 MSG-TYPE             PIC X(1).
         02 CODE-TYPE            PIC X(1).
         02 BODY-CODE            PIC X(1).
         02 FILLER               PIC X(1).
         02 UNIT-ID              PIC X(128).
         02 MSG-SERIALNO         PIC 9(9) COMP-5.
         02 EOU-FLAG             PIC X(1).
         02 FILLER               PIC X(3).
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 ORIGINAL-SYSNAME     PIC X(9).
         02 FILLER               PIC X(3).
         02 VERSION              PIC X(8).
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 ORIGINAL-QNAME       PIC X(64).
         02 GUARANTEE            PIC X(1).
         02 FILLER               PIC X(3).
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 ORIGINAL-TIMESTAMP   PIC 9(9) COMP-5.
         02 TRANS-TIMESTAMP      PIC 9(9) COMP-5.
         02 ARRIVE-TIMESTAMP     PIC 9(9) COMP-5.
         02 DELAY-TIME           PIC 9(9) COMP-5.
         02 QUEUING-TIME         PIC 9(9) COMP-5.
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 MSG-NAME             PIC X(64).
         02 MSG-ID               PIC 9(9) COMP-5.
         02 PRIORITY             PIC 9(9) COMP-5.
         02 MSGBODY-LENGTH       PIC 9(9) COMP-5.
         02 RETURN-QNAME         PIC X(64).
         02 TIMELIMIT            PIC 9(9) COMP-5.
         02 ACCESS-RIGHT         PIC 9(9) COMP-5.
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 FILLER               PIC X(32).
         02 FILLER               PIC X(128).

[表8.6 メッセージヘッダの内容]

項目名

和名

データ型

意味説明

MSG-TYPE

メッセージタイプ

PIC X

メッセージの種類です。以下があります。
X'02': 一般のメッセージ
X'03': ジャーナルチェックポイント(TJNL用)
X'04': ジャーナルログデータ(TJNL用)

CODE-TYPE

コード系情報

PIC X

メッセージヘッダ部分のコード系です。以下があります。
X'01': EUCコード
X'02': SJISコード
X'03': JEFコード

BODY-CODE

メッセージ本体のコード系情報

PIC X

メッセージ本体部分のコード系です。以下があります。
X'00': 不明
X'01': EUCコード
X'02': SJISコード
X'04': JEFKANAコード
X'05': JEFASCIIコード

UNIT-ID

ユニット識別子

PIC X

ユニットの識別子です。左詰めで、残りは空白です。

MSG-SERIALNO

ユニット内メッセージ通番

PIC 9

複数のメッセージをユニットとして送信する場合のユニット内のメッセージ通番です。1から始まる連続番号です。1ユニット1メッセージの場合には1が設定されます。

EOU-FLAG

ユニット終了フラグ

PIC X

ユニットの終了を示すフラグです。
X'00': ユニットの終端
X'01': ユニットの途中

ORIGINAL-
SYSNAME

送信MQDシステム名

PIC X

メッセージを送信したMQDの名前です。左詰めで、残りは空白です。

VERSION

バージョン

PIC X

メッセージヘッダのバージョンです。
バージョンは8バイトの文字列です。左詰めで、残りは空白です。

ORIGINAL-
QNAME

送信キュー名

PIC X

メッセージを送信したメッセージキューの名前です。左詰めで、残りは空白です。

GUARANTEE

メッセージ保証
レベル

PIC X

メッセージキュー属性にあるメッセージ保証レベルです。以下のいずれかが設定されます。
X'01': メモリ型
X'02': ディスク型

ORIGINAL-
TIMESTAMP

送信タイムスタンプ

PIC 9
BINARY

メッセージが送信された日時です。1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数です。
なお、当項目の値を表示する場合には、10桁の数字が表現できる領域に転送して、それを表示するようにしてください。

TRANS-
TIMESTAMP

転送タイムスタンプ

PIC 9
BINARY

連携サービスが他システムにメッセージを送信した日時です。1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数です。
なお、当項目の値を表示する場合には、10桁の数字が表現できる領域に転送して、それを表示するようにしてください。

ARRIVE-
TIMESTAMP

到着タイムスタンプ

PIC 9
BINARY

メッセージが受信された日時です。1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数です。
なお、当項目の値を表示する場合には、10桁の数字が表現できる領域に転送して、それを表示するようにしてください。

DELAY-TIME

転送遅延時間

PIC 9

連携サービスが他システムからメッセージを受信した日時と転送タイムスタンプとの差の時間(秒数)の累積です。

QUEUING-
TIME

キューイング時間

PIC 9

アプリケーションがメッセージを受信した日時と到着タイムスタンプとの差の時間(秒数)です。

MSG-NAME

メッセージ名

PIC X

メッセージの名前です。メッセージ名は、63文字以内の英数字とアンダースコアで指定します。左詰めで記述し、残りは空白で埋めます。英字の大文字と小文字は区別されます。MSG-NAMEを使わない場合は64文字の空白を指定します。

                                                                         (つづく)

(つづき)

項目名

和名

データ型

意味説明

MSG-ID

メッセージ識別子

PIC 9

メッセージ識別子です。任意の整数で指定します。MSG-IDを使わない場合は0を指定します。

PRIORITY

プライオリティ

PIC 9

本メッセージの優先度です。0を指定した場合は、メッセージキュー属性にあるプライオリティの省略値が適用されます。
なお、1ユニット複数メッセージの場合は、ユニット内の先頭メッセージのプライオリティだけが有効です。

1〜3の値で指定します。

1〜7の値で指定します。

MSGBODY-
LENGTH

メッセージ本体長

PIC 9

メッセージ本体の長さです。0〜 2088960(約2M)バイトの範囲で指定します。

RETURN-
QNAME

返信キュー名

PIC X

返信用のメッセージキュー名です。メッセージ送信時に送信側システムのメッセージキュー名を指定します。左詰めで記述し、残りは空白で埋めます。RETURN-QNAMEを使わない場合は64文字の空白を指定します。メッセージ受信時には、返信キュー名に対応する受信側システムのメッセージキュー名が設定されます。なお、1ユニット複数メッセージの場合は、ユニット内の先頭メッセージの返信キュー名だけが有効です。

TIMELIMIT

最大保存時間

PIC 9

メッセージをメッセージキューに保存しておくことのできる最大時間です。0を指定した場合は、メッセージキュー属性にある値が適用されます。
本バージョンでは常に0を指定してください。

ACCESS-
RIGHT

アクセス権

PIC 9

メッセージに対するアクセスの権利です。
本バージョンでは常に0を指定してください。

[表8.7 メッセージヘッダの入出力]

項目名

インタフェース名

MQDPUTMSG

MQDGETMSG

MQDPEEKMSG

MSG-TYPE

出力

出力

CODE-TYPE

出力

出力

BODY-CODE

出力

出力

UNIT-ID

出力

出力

MSG-SERIALNO

出力

出力

EOU-FLAG

出力

出力

ORIGINAL-SYSNAME

出力

出力

VERSION

出力

出力

ORIGINAL-QNAME

出力

出力

GUARANTEE

出力

出力

ORIGINAL-TIMESTAMP

出力

出力

TRANS-TIMESTAMP

出力

出力

ARRIVE-TIMESTAMP

出力

出力

DELAY-TIME

出力

出力

QUEUING-TIME

出力

出力

MSG-NAME

入力

出力

出力

MSG-ID

入力

出力

出力

PRIORITY

入力

出力

出力

MSGBODY-LENGTH

入力

出力

出力

RETURN-QNAME

入力

出力

出力

TIMELIMIT

入力

出力

出力

ACCESS-RIGHT

入力

出力

出力

入力:入力情報、出力:出力情報、―:無効


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