InfoDirectory使用手引書
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目次
索引
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B.1 属性の定義
ここでは、属性の定義について説明します。InfoDirectoryで使用されるスキーマは、X.500(93)、X.521、RFC1274、RFC2079、RFC2256、RFC2587、RFC2798に準拠しています。スキーマにおけるオブジェクト クラスに関する詳細は、「A.1 オブジェクトクラスの定義」をご覧ください。
以下の説明は、それぞれの属性がどのような内容であるかを記述してありますので、エントリ登録時等にご覧ください。
- aliasedObjectName
- ディレクトリにおけるエイリアス エントリを設定します。例: aliasedObjectName: cn=yamada, o=fujitsu
- aRecord
- Address DNSリソースを設定します。
- associatedDomain
- DITのオブジェクトに関係するDNSドメインを設定します。例: associatedDomain: jp
- associatedName
- DNSドメインに関係する組織的DITのエントリを設定します。例: associatedName: c=jp
- attributeCertificate
- 証明書(※1)を設定します。
- attributeCertificateRevocationList
- 無効になった証明書リスト(※1)を設定します。
- attributeIntegrityInfo
- インテグリティインフォメーション(※1)を設定します。
- audio
- サウンドファイル(※1)を設定します。(MAX250000)
- authorityRevocationList
- 無効になった認証局のリスト(※1)を設定します。
- buildingName
- ビルの名前を設定します。例: buildingName: 14
- businessCategory
- 従事する事業タイプを設定します。例: businessCategory: Engineering
- cACertificate
- CAの証明書(※1)を設定します。
- carLicense
- 自動車ナンバープレート番号を設定します。例: carLicense: 123A4567
- certificateRevocationList
- 無効になったユーザ証明書リスト(※1)を設定します。
- changeLog
- InfoDirectoryの変更ログ記録を保持するコンテナ オブジェクトの識別名(※2)を設定します。例: changeLog: cn=changelog
- clearance
- 許可書を設定します。
- cNAMERecord
- DNSリソースの正式名を設定します。
- cn (commonName)
- 一般名または氏名を設定します。例:commonName: yamada または、cn: yamada
- c (countryName)
- ディレクトリにおける国名を表す、ISO定義による2文字のコードを設定します。たとえば、日本の2文字コードは、次のように使用します。countryName: jp または、c: jp
- createTimestamp
- エントリ作成時間(※2)に使用されます。
- creatorsName
- エントリ作成者の識別名(dn)(※2)に使用されます。例:creatorsName: cn=yamada, o=fujitsu
- crossCertificatePair
- 相互証明書(※1)を設定します。
- deltaRevocationList
- 無効になったデルタリスト(※1)を設定します。
- departmentNumber
- 部署番号を設定します。例:departmentNumber: 2604
- description
- エントリの説明を設定します。例:description: SoftTest
- destinationIndicator
- 電報サービスを提供するためのアドレス情報を設定します。
- displayName
- エントリ表示名称を設定します。
- distinguishedName
- エントリの識別名 (dn - distinguished name)を設定します。例:dn: cn=yamada, o=fujitsu
- dITRedirect
- 個人の仕事場が変わった等、新しい組織DNを得た場合などに、この属性が使用されます。例:ditRedirect: cn=yamada, o=fujitsu
- dmdName
- ディレクトリ管理領域(DMD)、ディレクトリサーバを操作する管理権限を設定します。
- dnQualifier
- DN資格を設定します。
- documentAuthor
- ドキュメントの著者の識別名を設定します。例:documentAuthor: cn=yamada, o=fujitsu
- documentIdentifier
- ドキュメントの一意の識別子を設定します。例:documentIdentifier: V10L10
- documentLocation
- ドキュメント元のコピー場所を設定します。例:documentLocation: Library
- documentPublisher
- ドキュメントを発行したユーザまたは組織を設定します。例:documentPublisher: Publishing
- documentTitle
- ドキュメントの題名を設定します。例:documentTitle: InfoDirectory Administrator Guide
- documentVersion
- ドキュメントのバージョンを設定します。例:documentVersion: 1.0
- dc (domainComponent)
- DNSドメインを設定します。例:domainComponent: ukまたは、dc: uk
- dSAQuality
- DSAのクオリティを設定します。
- employeeNumber
- 社員番号を設定します。例:employeeNumber: 10000
- employeeType
- 採用タイプを設定します。例:employeeType: Full time
- enhancedSearchGuide
- x.500クライアントが使用する検索フィルタを設定します。
- facsimileTelephoneNumber
- FAX番号を設定します。例:facsimileTelephoneNumber: 415-555-1212 または、fax: 415-555-1212
- drink (favouriteDrink)
- 好みの飲物を設定します。例:drink: soda または、favouriteDrink: soda
- FJcaCertificateStatus
- pkiMgr関連スキーマを設定します。
- FJPKCS12
- pkiMgr関連スキーマを設定します。
- FJUserCertificateStatus
- pkiMgr関連スキーマを設定します。
- co (friendlyCountryName)
- 国名を設定します。country属性は国の2文字コードを示し、friendlyCountryName属性は実際の国名を示すのに使用します。例:friendlyCountryName: japanまたは、co: japan
- generationQualifier
- 名前の世代情報を設定します。例:generationQualifier: Jr
- givenName
- 名またはファーストネームを設定します。例:givenName: taro
- hasSubordinates
- 下位エントリの有無表示(※2)に使用されます。
- homeFax
- 自宅FAX番号を設定します。例:homeFax: 03-3456-7890
- homePhone
- 自宅電話番号を設定します。例:homePhone: 03-3456-7890
- homePostalAddress
- 自宅住所を設定します。例:homePostalAddress: Abc 123,Def-City,Ghi-Pref,Japan
- host
- コンピュータのホスト名を設定します。例:host: mozilla
- houseIdentifier
- 家の識別子を設定します。
- info (information)
- 一般的な情報を設定します。
- initials
- イニシャルを設定します。例:initials: BFA
- internationaliSDNNumber
- 国際ISDN番号を設定します。例:internationaliSDNNumber: 123456
- janetMailbox
- 英国ユーザのための電子メールアドレスを設定します。
- javaClassName
- Javaクラス名、もしくはインタフェース名(※2)を設定します。
- javaFactory
- javaClassName属性によって識別されたオブジェクトのインスタンスを作成するために使用することができるオブジェクトファクトリのクラス名(※2)を設定します。
- javaFactoryLocation
- javaFactory属性によって識別されるオブジェクトファクトリをロードするためのロケーション(※2)を設定する。
- javaReferenceAddress
- JNDIリファレンスのアドレスのシーケンス(※2)を設定する。
- javaSerializedObject
- Javasシリアライズオブジェクトを設定します。
- jpegPhoto
- JPEGフォト(※1)を設定します。
- knowledgeInformation
- 知識情報を設定します。
- labeledURI
- Uniform Resource Identifier (URI)を設定します。例:labeledURI: http://www.fujitsu.co.jp
- language
- 言語を設定します。
- lastModifiedBy
- エントリの最終変更者の識別名を設定します。例:lastModifiedby: cn=yamada, o=fujitsu
- lastModifiedTime
- エントリが変更された最終時刻をUTC形式で設定します。例:lastModifiedTime: Thursday, 22-Sep-93 14:15:00 GMT
- l (localityName)
- 関係する国、都市、その他の地理的領域を設定します。例:localityName: tokyo または、l: tokyo
- mailPreferenceOption
- メールリストにユーザ名を含めるかどうかの環境情報を設定します。
- manager
- 上司の識別名を設定します。例:manager: cn=yamada, o=fujitsu
- member
- グループの各メンバーの識別名を設定します。例:member: cn=yamada, o=fujitsu
- middleName
- ミドルネームを設定します。例:middleName: Stuart
- mobile (mobileTelephoneNumber)
- 携帯電話番号を設定します。例:mobileTelephoneNumber: 012-345-6789 または、mobile: 012-345-6789
- modifiersName
- エントリの最終更新者の識別名(dn - distinguished name)(※2)に使用されます。例:modifiersName: cn=yamada, o=fujitsu
- modifyTimestamp
- エントリの最終更新時間(※2)に使用されます。
- mXRecord
- Mail Exchange DNSリソースを設定します。
- name
- ネーミング使用される属性のSupertypeとして使用される。この属性自体がエントリ内の値として存在することはない。
- nSRecord
- Name Server DNSリソースを設定します。
- objectClass
- オブジェクトの種類を設定します。
- organizationalStatus
- 組織においてユーザが頻繁に参照されるカテゴリを設定します。例:organizationalStatus: researcher
- ou (organizationalUnitName)
- 組織単位名を設定します。例:organizationalUnitName: test または、ou: test
- o (organizationName)
- 組織名を設定します。例:organizationName: fujitsuまたはo: fujitsu
- otherMailbox
- X.400とrfc822以外の電子メールボックス タイプの値を設定します。例:otherMailbox: internet $ yamada@aaa.co.jp
- owner
- 責任者の識別名 (DN - distinguished name)を設定します。例:owner: cn=yamada, o=fujitsu, c=jp
- pager (pagerTelephoneNumber)
- ポケットベル番号を設定します。例:pagerTelephoneNumber: 012-345-6789 または、pager: 012-345-6789
- personalMobile
- 個人の携帯電話番号を設定します。例:personalMobile: 012-345-6789
- personalPager
- 個人のポケットベル番号を設定します。例:personalPager: 012-345-6789
- personalSignature
- 署名ファイル(※1)を設定します。
- personalTitle
- 個人の肩書きを設定します。肩書きの例は、Ms、Dr、Prof、Revなどです。例:personalTitle: Mr
- photo
- 写真(※1)を設定します。
- physicalDeliveryOfficeName
- オフィスが所在する市町村の名前を設定します。例:physicalDeliveryOfficeName: tokyo
- postalAddress
- 郵便のアドレスを設定します。例:postalAddress: Abc 123,Def-City,Ghi-Pref,Japan
- postalCode
- 郵便番号を設定します。例:postalCode: 10000
- postOfficeBox
- 私書箱を設定します。例:postOfficeBox: Box 1234
- preferredDeliveryMethod
- 希望する連絡方法または配信方法を設定します。例:preferredDeliveryMethod: telephone
- preferredLanguage
- 希望する言語を設定します。
- prescriptiveAci
- 包括ACI(※2)を設定します。
- presentationAddress
- エントリのOSI表示アドレスが設定されます。例:presentationAddress: TELEX+00726322+RFC-1006+02+130.59.2.1
- protocolInformation
- 各ネットワークアドレスのプロトコル情報を設定します。
- registeredAddress
- 登録された緊急時の連絡先を設定します。
- mail (rfc822Mailbox)
- 電子メールアドレスを設定します。例:mail: yamada@fujitsu.co.jp
- roleOccupant
- organizationalRoleエントリで定義された役割を受け持つユーザの識別名を設定します。例:roleOccupant: cn=yamada, o=fujitsu
- roomNumber
- オブジェクトの部屋番号を設定します。例:roomNumber: 230
- searchGuide
- 検索基準に関する情報を設定します。
- secretary
- 秘書またはアシスタントを設定します。例:secretary: cn=yamada, o=fujitsu
- seeAlso
- このエントリに関係するDN情報を設定します。例: seeAlso: cn=yamada, o=fujitsu, c=jp
- serialNumber
- シリアル番号を設定します。例:serialNumber: 1234-1234-AB
- singleLevelQuality
- DIT配下におけるシングルレベルクオリティを設定します。
- sOARecord
- Start of Authority DNSリソースを設定します。
- st (stateOrProvinceName)
- 居住する州または都道府県を設定します。例:stateOrProvinceName: tokyo または、st: tokyo
- street (streetAddress)
- 家の番地と街路の名前を設定します。例:streetAddress: 1234 aaacity または、street: 1234 aaacity
- subtreeMaximumQuality
- DITサブツリーにおいて最大のデータクオリティを設定します。
- subtreeMinimumQuality
- DITサブツリーにおいて最小のデータクオリティを設定します。
- subtreeSpecification
- DITサブツリーにおいてデータの仕様を設定します。
- supportedAlgorithms
- サポートするアルゴリズムの名前を設定します。
- supportedApplicationContext
- OSIアプリケーションコンテキストの識別子が設定されます。
- sn (surname)
- 姓、またはラストネームを設定します。例:surname: yamada または、sn: yamada
- telephoneNumber
- 電話番号を設定します。例:telephoneNumber: 03-3456-7890
- teletexTerminalIdentifier
- テレテックス ターミナルの識別子を設定します。属性の形式は次のとおりです。
teletex-id = ttx-term 0*("$" ttx-param)
ttx-term = 印刷可能文字列
ttx-param = ttx-key ":" ttx-value
ttx-key = "graphic" / "control" / "misc" / "page" / "private"
ttx-value = オクテット文字列
上記では、最初の印刷可能文字列は、暗号化されるテレテックス ターミナル識別子の最初の部分の暗号で、後の0以上
のオクテット文字列はこのテレテックス ターミナル識別子の後続部分です。
- telexNumber
- テレックス番号を設定します。テレックス番号の形式は以下のとおりです。
actual-number "$" country "$" answerback
上記では、actual-numberは暗号化されるテレックス番号の番号部を構文的に表示したもので、countryはテレックスの国
コード、answerbackはテレックス ターミナルの 返信コードです。
- textEncodedORaddress
- テキスト暗号化された発信元/受信者 (X.400)アドレスを設定します。
例: textEncodedOrAddress: /S=doe/OU=eng/O=airius/ADMD=telemail/C=us/
- thumbnailLogo
- 簡易ロゴ(※1)を設定します。
- thumbnailPhoto
- 簡易写真(※1)を設定します。
- title
- 役職を設定します。例:title: Inspector
- uniqueIdentifier
- 識別名が再使用される時、2つのエントリを区別する際に使用される特定項目を設定します。
- uniquemember
- 一意性を保証するために各名前にuniqueIdentifierが与えられた、エントリと関係する名前のグループを設定します。
- userCertificate
- ユーザの証明書(※1)を設定します。
- userClass
- コンピュータ ユーザのカテゴリを設定します。例:userClass: intern
- uid (userid)
- ユーザIDを設定します。例:userid: yamadaまたは、uid: yamada
- userPassword
- ユーザのパスワードを設定します。例:userPassword: #123456#
- userPKCS12
- ユーザPKCS#12(※1)を設定します。
- userSMIMECertificate
- S/MIME証明書(※1)を設定します。
- x121Address
- ユーザのX.121アドレスを設定します。
- x500UniqueIdentifier
- DNが再利用されたときオブジェクトを見分ける場合に使用されます。例:x500uniqueIdentifier: '0000000000000'B
- (注意事項)
※1: これらの属性をInfoDirectoryサーバに登録する場合、以下の点に注意してください。
- LDAPコマンド
- − LDIFにはBASE64でエンコードしたものを使用してください。
詳細は「LDAPコマンド」を参照してください。
※2: これらの属性はマッチングルール設定がされていないため、ldapsearchコマンドでこれらの属性をFilterに設定した検索はできません。
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