InfoDirectory使用手引書
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第5部 保守編> 第15章 資料採取> 15.1 資料採取を行う場合の対処

15.1.6 JNDIの対処

 JNDIでトラブルが発生した場合、以下の手順で対処してください。

  1. トラブル発生直後の対処
    1. アプリケーション実行時のパラメタ確認

       JNDIのアプリケーションを起動するときのJavaコマンドのパラメタを確認してください。

    2. SSL環境ファイルの確認

       SSLを使用した認証を行っている場合は、指定したSSL環境ファイルの設定項目に必要な情報が正しく記述されているか確認してください。

    3. メッセージ確認

       JNDIのException情報からLDAPのエラーコードが確認可能な場合、LDAPエラーコードを参照してください。エラーの意味から原因が判明できない場合、またはLDAPエラーメッセージが出力されない場合は次の手順に進んでください。

    4. トラブルの内容確認

       JNDIの対処JNDIに関するトラブルを参照し、発生したトラブルと同様のトラブル事例があるか確認してください。同じ事例があれば、その事例における対処方法にしたがってください。同じ事例が見つからなければ、次の手順に進んでください。

    5. 常時取得されているログ情報の取得

       InfoDirectoryサーバ側で、DIB配下のすべてのファイルを取得してください。もし、ディスクサイズが大きくなり取得できない場合やユーザデータを提供できない場合は、DIB配下の"ds.D.00"を除くすべてのファイルを取得してください。
       また、JNDIトレースJNDI-SSLログSSLライブラリのログを採取している場合、そのファイルを取得してください。

    6. 以下の情報の取得
      • フルスレッドダンプ(アプリケーションの応答が無い場合)

         コンソールからJNDIのアプリケーションを起動している場合、CTL+SHIFT+BREAKキーを同時に押すことでアプリケーションのフルスレッドダンプを取得することができます。この情報をテキストに貼りつけて保存してください。

      • JNDIの環境プロパティ情報

         ctxを作成する際に指定しているすべてのプロパティの値

      • バージョン情報の取得
      • ・クライアント側

         InfoDirectory SDKのバージョン
         OSの種類、OSのバージョン、パッチ
         F3FSMEEライブラリのバージョン(SSLを使用した認証を行っている場合)

        ・サーバ側

         InfoDirectoryのバージョン
         OSの種類、OSのバージョン、パッチまたはサービスパックのバージョン
         F3FSMEEライブラリのバージョン(SSLを使用した認証を行っている場合)

      • 出力結果

         コンソールなどに出力されたJNDIのアプリケーションのエラー内容(テキスト)

      • InfoDirectoryサーバのために設定している環境変数

         環境変数の設定については、“Interstage Application Server チューニングガイド 「InfoDirectoryの環境定義」”を参照してください。

         

    7. 上記5.6.で取得した情報をまとめて、技術員まで連絡してください。

       

  2. トラブルの再現性がある場合

     JNDIのアプリケーションおよびInfoDirectoryサーバをデバッグモードで起動してさらに詳細な資料を採取してください。

    1. デバッグモードでの情報取得

       InfoDirectoryサーバ側では、mtldapdプロセスのログ(レベル15)と、odsldap、odsldapv3プロセスのログ(レベル31)を取得してください。JNDIのアプリケーション側はJNDIトレースJNDI-SSLログSSLライブラリのログを取得してください。プロセスのログの取得については、サーバ側のInfoDirectory使用手引書“管理ツール → 機能 → サーバ管理 → [ログファイル]タブ → [トレースログプロパティ]ダイアログ”を参照してください。

    2. 1.の5.6. と 2.の1.で取得した情報をまとめて、技術員まで連絡してください。

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