InfoDirectory使用手引書 |
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第5部 保守編 | > 第14章 トラブル事例 |
【トラブル現象】
シャドウイング環境で、LDAPクライアントからコンシューマDSAのエントリを更新したが、エラーが発生して更新することができない。
【原因】
LDAPクライアントからコンシューマDSAのエントリを更新することはできません。
【対処方法】
エントリ更新を行う場合、サプライヤDSAのエントリを更新してください。
【トラブル現象】
シャドウイング環境で、以前まで正常に動作していたが、コンシューマDSAを再起動後、シャドウイングが行われなくなった。
【原因】
シャドウイング処理中にコンシューマDSAを停止したために、シャドウイングがフリーズ状態になっておりシャドウイング機能が停止しています。
【対処方法】
[管理ツール]->[サーバ管理]->[データベース]タブを選択する。[コンフィグレーション]->[フリーズコンフィグレーション]ダイアログで"シャドウイン"を"オフ"に変更してください。
【トラブル現象】
シャドウイング環境で、コンシューマDSAに対して、シャドウイングしたエントリDNとパスワードを指定してLDAP認証するが、LDAPエラーコード(0x31 Invalid credentials)が通知される。
【原因】
サプライヤDSAからコンシューマDSAに対して、パスワードがシャドウイングされていません。サプライヤDSAからパスワード(userPassword属性)をシャドウイングする必要があります。
【対処方法】
管理ツールで、サプライヤDSAに接続します。[サーバ管理]ウィンドウの[データベース]タブを選択して、[DSAレジストリ]の[DSA詳細設定(続き)]ダイアログを表示します。[その他]の[パスワードシャドウ]をチェックしてください。
[シャドウ契約]ダイアログの該当するシャドウ契約を選択して[更新]ボタンを選択します。[シャドウ契約(更新)]ダイアログの[契約状態]の[全リフレッシュを待つ]を選択して、[OK]を選択してください。サプライヤDSAからコンシューマDSAに対して、パスワードを含む全データが再度シャドウイングされます。
【トラブル現象】
シャドウイング環境で、サプライヤDSAとコンシューマDSAを複数構築している。これらのDSAは、ロードバランサで1つの仮想IPアドレスのみ割り当てています。この場合、LDAPクライアントからパスワードの更新を行うとパスワードの更新に失敗する。
【原因】
ロードバランサで仮想IPアドレスを割り当ててDSAにアクセスすることは可能ですが、シャドウイング環境ではコンシューマDSAに対して更新操作を行うことができません。
【対処方法】
更新操作を行う場合、対処方法はありません。検索操作だけを行う運用ならば可能です。
【トラブル現象】
コンシューマDSAをトップエントリなしで作成して、コンシューマDSAに対して、検索ベースなしで検索するとエラーが発生します。
【原因】
InfoDirectoryの仕様です。
【対処方法】
LDAPクライアントから検索ベースを指定して、検索してください。
【トラブル現象】
InfoDirectoryと他社製のLDAPサーバを連携してシャドウイングを設定したが正常に動作しない。
例えばiPlanetディレクトリサーバとInfoDirectoryと連携してシャドウイングを行いたい。
【原因】
InfoDirectoryと他社製のLDAPディレクトリ製品のシャドウイング機能は、プロトコルが異なるため連携できませんし、InfoDirectoryと同じプロトコルをサポートしている他ディレクトリ製品との連携も未サポートです。
ちなみに、InfoDirectoryは、X.500のDISP(Directory Infomation Shadowing Protocol)でシャドウイング機能を実現しています。
Netscape(iPlanet) Directory Serverは、LDAPのレプリケーションを使用しています。
【対処方法】
対処方法はありません。
【トラブル現象】
シャドウイング環境で、サプライヤDSAとコンシューマDSA間をSSL通信で暗号化することができない。
【原因】
InfoDirectoryでは、サプライヤDSAとコンシューマDSA間でSSL通信をサポートしておりません。
ただし、userPasswordの値は、SHA1形式、Crypt形式で暗号化されてコンシューマDSAに送信されます。暗号化方式が、ClearTextの場合、InfoDirectoryの独自方式で暗号化されたパスワードがサプライヤとコンシューマの間で受渡しされます。
【対処方法】
IPsecなどで暗号化してください。
IPSecは、IP層で暗号化等のセキュリティ機能を提供しており、上位アプリケーションではIP層を意識しておりません。InfoDirectoryも上位アプリケーションであるため意識していません。
【トラブル現象】
FireWall経由でシャドウイング環境を構築しているが、シャドウイングが失敗します。但し、FireWallを経由しない場合は、正常にシャドウイングが行われます。
【原因】
FireWallの設定で、コンシューマDSA、またはサプライヤDSAから送信されたパケットが通過できるように設定されていません。
【対処方法】
以下のいずれかの方法で対処してください。
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