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第3部 SDK編 | > 第7章 LDAPコマンド | > 7.3 LDIF | > 7.3.2 標準形式のエントリ情報 |
この行には、属性名と属性値を分割するために“:”(コロン)で区切って記述します。また、1つの属性値が複数行にまたがる場合、次の行の先頭1文字を空白として、2文字目から属性値の続きを指定します。行の先頭が空白の場合、その行は、前の行の続きとみなされます。
オブジェクトクラス属性の指定については、オブジェクトクラスの指定を参照してください。
文字列を属性値に指定する場合
属性値に文字列を指定する場合、以下の形式で記述します。
属性名 : 属性値
ファイル名を属性値に指定する場合
属性値をファイルから読込む場合、以下の形式で記述します。
ただし、DNは、ファイルから読込むことはできません。また、本形式は、LDAP V3オプションを指定した場合のみ有効となります。
- 形式1
属性名 : ファイル名
- 形式2
属性名 :< ファイル名
上記の形式で属性値を指定した場合、指定されたファイルの内容を属性値として使用します。形式1は、ldapmodifyコマンドで、-bオプションを使用した場合に有効となります。(-bオプションを指定しない場合、ファイル名が属性値として使用されます)
ファイル名は、以下の形式で記述します。
- Base64形式のファイルを指定する場合
Base64形式のファイルを指定する場合、ファイル名に"ドライブ名:"を除く、“\”(エンマーク)で始まる形式でファイルのパス名記述します。ただし、形式2は、ファイル名に、"ドライブ名:"を指定することができます。
ファイル名には、URL形式を指定できません。
属性名: \work\base64.data (形式1)
属性名:< C:\work\base64.data (形式2)
属性名:< \work\base64.data (形式2)
Base64形式のファイルを指定する場合、ファイル名には、“/”(スラッシュ)で始まる形式でファイルのパス名記述します。ファイル名には、URL形式を指定できません。
属性名: /work/base64.data
属性名:< /work/base64.data
以下のシンタックスが設定されている属性は、Base64形式のファイルを指定することができません。
スキーマ定義の詳細は、付録のサポート属性を参照してください。
Audio
Binary
Certificate
CertificateList
CertificatePair
SupportedAlgorithm
JPEG
fax- Base64形式以外のファイルを指定する場合
ファイルのパス名をURL形式で指定します。URLで指定できるスキームは、fileスキームのみです。また、URLで指定するホスト名およびポート番号は無視されます。そのため指定可能なファイルは、ローカルなファイルのみです。文字列データの場合、UTF-8コードで指定してください。バイナリデータの場合、バイナリ形式のファイルを指定する必要があります。また、属性名の後に";binary"を指定する必要がある属性名に関しては、後続の注意事項を参照してください。
属性名: file://C:\work\attrvalue.data
属性名:< file://C:\work\attrvalue.data
属性名;binary: file://C:\work\attrvalue.data
属性名;binary:< file://C:\work\attrvalue.data※Windows版の場合、ファイル名に"ドライブ名:"を省略することが可能です。
※Windows版の場合、“\”(エンマーク)または“/”(スラッシュ)を、パス名の区切り記号として使用できます。
属性名: file:///work/attrvalue.data
属性名:< file:///work/attrvalue.data属性名;binary: file:///work/attrvalue.data
属性名;binary:< file:///work/attrvalue.dataBase64形式のデータを属性値に指定する場合
属性値として、Base64形式でエンコードしたデータを以下の形式で指定することが可能です。また、属性名の後に";binary"を指定する必要がある属性名に関しては、後続の注意事項を参照してください。
本形式は、LDAP V3オプションを指定した場合のみ有効となります。指定方法は、以下のように記述します。
- 形式1
属性名;binary:: 属性値(Base64形式でエンコード)
- 形式2
属性名:: 属性値(Base64形式でエンコード)
";binary"指定するときの注意事項
以下のシンタックスが設定されている属性をLDIFで指定する場合、属性名の後に、";binary"を指定する必要があります。ファイルの内容がバイナリデータの場合、必ずしも";binary"を指定する必要がありませんので注意してください。
また、属性値としてファイル名を指定する場合、以下に該当する属性名は、Base64形式のファイルを指定することができません。
スキーマ定義の詳細は、付録のサポート属性を参照してください。
Audio
Binary
Certificate
CertificateList
CertificatePair
SupportedAlgorithm
fax
次に属性値の記述例を示します。
記述例1
複数行にまたがるバイナリ値を指定した場合
dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited, c=JP |
記述例2
属性値をファイルから読込む場合
#Tarou1.txtはBase64、Tarou2.txtおよびTarou3.txtはUTF-8 |
#Tarou1.txtはBase64、Tarou2.txtはUTF-8 |
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