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第3部 SDK編> 第7章 LDAPコマンド> 7.3 LDIF> 7.3.2 標準形式のエントリ情報

7.3.2.3 サブコマンド行

 changetype行で、modifyまたはmodrdnを指定した場合、サブコマンドを指定する必要があります。指定可能なサブコマンドを以下に示します。

[表: サブコマンドの一覧]

コマンド

サブコマンド

意味

modify

add

指定した属性値を追加します。

replace

指定した属性値と置換えます。

delete

指定した属性値を削除します。

modrdn

newrdn

指定したRDNに変更します。

deleteoldrdn

指定したRDNに変更後、元のRDNに該当する属性値を、エントリから削除するための指定。LDAP V3指定時のみ使用可能です。
 削除する場合 : 1
 削除しない場合 : 0

newsuperior

指定したRDN配下にエントリが作成されます。LDAP V3指定時のみ使用可能です。

 サブコマンドが省略された場合、以下のサブコマンドが実行されます。

 サブコマンドの記述例を以下に示します。

記述例1

 エントリに属性値を追加する場合

 dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited,c=JP
 changetype: modify
 add: mail
 mail: tarou@fujitsu.com

記述例2

 エントリの属性値を置換する場合

 dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited,c=JP
 changetype: modify
 replace: mail
 mail: tarou@fujitsu.com

記述例3

 エントリの属性値を削除する場合

 dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited,c=JP
 changetype: modify
 delete: mail

記述例4

 エントリのRDNを変更する場合

 dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited,c=JP
 changetype: modrdn
 newrdn: cn=Tarou Fujitsu

 LDAP V3を指定した場合、エントリの移動が可能になります。以下にエントリの移動を行うLDIFファイルの記述例を示します。

記述例5

 エントリのRDNを変更するおよび移動を行う場合

 dn: ou=4soft,ou=Soft Dev,o=Fujitsu Limited,c=jp
 changetype: modrdn
 newrdn: ou=2research
 deleteoldrdn: 1
 newsuperior: ou=Research,o=Fujitsu Limited,c=jp

 上の記述例をldapmodifyコマンドで実行することにより、「ou=4softをou=2research」に変更し、その子エントリをすべて移動させることができます。

 また、newsuperiorを記述することにより、新しい親エントリを指定することができます。この例では以下のように「ou=Research,o=Fujitsu Limited,c=jp」配下に移動したことになります。

 dn: ou=4soft,ou=Soft Dev,o=Fujitsu Limited,c=jp
   ↓
 dn: ou=2research,ou=Research,o=Fujitsu Limited,c=jp


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