InfoDirectory使用手引書 |
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第3部 SDK編 | > 第5章 アプリケーション開発環境(LDAP C API) | > 5.1 クライアントAPIライブラリの機能 |
クライアントAPIライブラリの位置付けは、以下のようになっています。
LDAPを利用するアプリケーションプログラムは、以下の4つの手順でInfoDirectoryサーバにアクセスすることができます。
InfoDirectoryサーバとのセションをオープンします。このとき、セションを識別するためのセションハンドルが通知されます。また、セションに対するオプションの設定を行うことができます。
InfoDirectoryサーバに対して認証を要求します。LDAP V3プロトコルを使用する場合は、ユーザ認証を省略することができます。ユーザ認証を省略した場合、InfoDirectoryサーバに対する要求は、アノニマスでのアクセスとして処理されます。
InfoDirectoryサーバに対して、ディレクトリツリー内のエントリに対する操作(追加/検索/比較/属性値変更/名前変更/削除)を要求します。
InfoDirectoryサーバとのコネクションを切断し、セションをクローズします。
ユーザ認証およびLDAP操作の関数には、同期型と非同期型があります。
同期型の関数は、処理結果を受信してから呼出し元に復帰します。この時、受信した処理の結果が通知されます。
非同期型の関数では、InfoDirectoryサーバへの要求送信が完了した時点で呼出し元に復帰します。この時、開始された処理のメッセージIDを通知します。
非同期型関数の場合、関数から復帰した時点では処理が完了していません。メッセージIDを指定して、処理結果を受信することが必要です。非同期型関数の処理結果を受信することについては、result情報の操作を参照してください。
同期型と非同期型の違いを、以下に示します。
項目 |
タイプ |
|
---|---|---|
同期型関数 |
非同期型関数 |
|
復帰のタイミング |
すべての処理が完了すると復帰します。 |
InfoDirectoryサーバへの送信が完了すると復帰します。 |
処理結果の通知 |
呼出し元に復帰した際に通知されます。 |
result情報の受信処理で通知されます。 |
処理結果の受信処理 |
不要です。 |
必要です。 |
呼出し元プログラムの処理 |
簡単です。 |
複雑です。 |
処理の効率 |
低いです。 |
高いです。(※) |
※ 呼出し元プログラムは、LDAPの処理が完了するまでの間に、ほかの処理を行うことができます。
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