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第1部 ディレクトリサービス編> 第2章 機能> 2.2 サーバ機能> 2.2.12 大量エントリ一括登録

2.2.12.1 bulkload機能

 bulkload機能とは、大量のエントリデータを短時間で登録する機能です。

 通常のエントリデータを登録するときは、エントリデータとインデックスデータ作成してDSAデータベースに格納しますので、登録するエントリ数が多くなるとエントリの登録時間が多くなります。

 bulkload機能ではインデックスデータをエントリデータ登録時にDSAデータベースに登録せずに一時ファイルとして格納しておきます。そして、全エントリデータ登録後、odsbulkloadコマンドをして一括してインデックスデータをDSAデータベースに登録します。これにより、インデックスデータの登録時間を大幅に短縮します。

 bulkload機能を使用するには、DSAをbulkloadモードで起動する必要があります。この状態で、エントリデータを登録します。なお、DSAをbulkloadモードで起動している間、エントリデータ登録時にインデックスデータはDSAデータベースに格納されません。インデックスデータは作業用ディレクトリに一時ファイルとして格納されています。

 この機能を使用するための手順を以下に示します。詳しい手順は、大量エントリデータ一括登録手順を参照してください。

  1. DSAをbulkloadモードで起動します。
     
  2. LDIF形式で記述したエントリデータをldapmodifyコマンドで登録します。
     
  3. インデックスデータを登録します。
     

 なお、インデックスデータ登録後は、bulkloadモードを解除してください。もし、解除せずにそのまま運用すると、登録したエントリデータに対しインデックスデータが登録されませんので、そのエントリデータを検索する場合、検索に時間がかかります。

[図: bulkload機能]

 ※ エントリデータを大量に登録するには、あらかじめ、DSAデータベースファイルを1ファイルではなく、複数使用する必要があります。詳細は、運用編を参照してください。


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