Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第5章 アプリケーションの作成(C API)> 5.2 C API仕様

5.2.10 処理結果の受取り/解析

処理結果の受取り/判定

関数名

関数の説明

ldap_result()

非同期関数の処理結果や検索結果のエントリを受け取ります。

ldap_msgid()

指定されたメッセージのメッセージIDを参照します。

ldap_msgtype()

指定されたメッセージのタイプを参照します。

 

エラー情報の取得

関数名

関数の説明

ldap_parse_result()

指定されたresult情報のLDAPエラー情報を読み込みます。

ldap_err2string()

LDAPエラーコードを文字列に変換します。

ldapssl_error()

SSLライブラリのエラーコードを読み込みます。

 

メッセージリスト処理

関数名

関数の説明

ldap_first_message()

最初のメッセージのアドレスを返します。

ldap_next_message()

次のメッセージのアドレスを返します。
(前回読み込んだものに続くメッセージ)

ldap_count_messages()

メッセージリストに含まれるメッセージの個数をカウントします。

 

ldap_result

 この関数は、非同期関数の処理結果や検索結果のエントリを受け取ります。

 取得したresult情報がどの非同期要求に対するものか判定する場合、ldap_msgid()でresult情報のメッセージIDを参照します。result情報には、対応する非同期要求のメッセージIDが付加されています。

 ldapssl_init()で獲得したセションハンドルを使用している場合、SSLライブラリで発生したエラーをldapssl_error()で参照することができます。

【指定形式】

#include "idldap.h"
int  ldap_result(
        LDAP  *ld,
        int  msgid,
        int  all,
        struct timeval  *timeout,
        LDAPMessage  **resp );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、復帰値として以下に示す値を返します。

 受信したメッセージが存在する場合は、respパラメタが示すポインタ変数に、メッセージリストの先頭アドレスが設定されます。
 LDAPMessageの通知形式を以下に示します。

 ldap_result()で通知されたメッセージリストは、メッセージリスト処理においてパラメタとして指定します。

 

ldap_msgid

 この関数は、指定されたメッセージのメッセージIDを通知します。

【指定形式】

#include "idldap.h"
int  ldap_msgid(
        LDAPMessage  *lm );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、復帰値として以下に示す値を返します。

ldap_msgtype

 この関数は、指定されたメッセージのタイプを通知します。メッセージタイプの値については、ldap_result()の復帰値を参照してください。

【指定形式】

#include "idldap.h"
int  ldap_msgtype(
        LDAPMessage  *lm );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、復帰値として以下に示す値を返します。

 

ldap_parse_result

 この関数は、受信したresult情報内の各種情報を読み込みます。この関数は、LDAP_RES_SEARCH_ENTRY以外のresult情報に対して使用します。

【指定形式】

#include "idldap.h"
int  ldap_parse_result(
        LDAP  *ld,
        LDAPMessage  *res,
        int  *errcodep,
        char  **matcheddnp,
        char  **errmsgp,
        char  ***referralsp,
        LDAPControl  ***serverctrlsp,
        int  freeit );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“LDAPエラーコード”を参照してください。

正常完了の場合は、パラメタで指定した変数に、以下の情報が設定されます。

 

ldap_err2string

 この関数は、指定されたLDAPエラーコードに対応するエラーメッセージの文字列を通知します。

【指定形式】

#include "idldap.h"
char  *ldap_err2string(
        int  err );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、指定されたLDAPエラーコードに対応するエラーメッセージのアドレスを、関数の復帰値として返します。未定義のLDAPエラーコードが指定された場合には、“Unknown error”が通知されます。

 

ldapssl_error

 この関数は、SSL使用時にSSLライブラリで検出したエラーコードを獲得します。SSLエラーコードの値については、“SSLエラーコード”を参照してください。

【指定形式】

#include "idldap.h"
void  ldapssl_error(
        LDAP  *ld,
        int  *ssl_err,
        int  *ssl_err_detail );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 なし

 

ldap_first_message

 この関数は、ldap_result()、または同期型の検索処理で通知されたメッセージリスト内の、先頭のメッセージのアドレスを通知します。

 ldap_first_message()で通知されたメッセージのアドレスは、以下の関数においてパラメタとして使用することができます。

【指定形式】

#include "idldap.h"
LDAPMessage  *ldap_first_message(
        LDAP  *ld,
        LDAPMessage  *res );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、復帰値として以下の値を返します。

 

ldap_next_message

 この関数は、直前のldap_first_message()、またはldap_next_message()で通知されたメッセージの、次のメッセージのアドレスを通知します。

 ldap_next_message()で通知されたメッセージのアドレスは、以下の関数においてパラメタとして使用することができます。

【指定形式】

#include "idldap.h"
LDAPMessage  *ldap_next_message(
        LDAP  *ld,
        LDAPMessage  *msg );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、復帰値として以下の値を返します。

 

ldap_count_messages

 この関数は、メッセージリストに含まれるメッセージの個数をカウントします。

【指定形式】

#include "idldap.h"
int  ldap_count_messages(
        LDAP  *ld,
        LDAPMessage  *res );

【パラメタの説明】

【復帰値】

 この関数は、復帰値としてメッセージの数を返します。なお、resパラメタにNULLが指定された場合は0を返します。


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