Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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目次
索引
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第1章 概要
■サポートするJ2EEの仕様範囲
J2EEプラットフォームは、J2EEアプリケーションを実行するための標準環境です。Interstageが提供するJ2EEプラットフォームは、以下の要素から構成されます。
- J2EE Deployment(配備)仕様
J2EE互換プラットフォームでの配備を目的としたアプリケーションの共通のパッケージ方法を定義する標準です。
- J2EEプラットフォームでのJavaテクノロジ標準
すべてのJ2EEプラットフォームがサポートしなければならない標準のセットです。
- J2EEプラットフォームでのIETF標準
すべてのJ2EEプラットフォーム製品がサポートしなければならない標準のセットで、IETF(インターネット技術標準委員会)によって定義されたものです。
- J2EEプラットフォームでのCORBA標準
中間階層の相互運用性を確保するためにJ2EEプラットフォームが準拠するCORBA標準のセットです。
Interstageが提供するJ2EEプラットフォームは、企業規模の多階層サービスの実装に必要とされるさまざまな機能を定義します。そして、その採用規模と移植性を最大限に拡張するために、実証済みのオープン標準に準拠しています。
■J2EEコンポーネントとして提供する機能
J2EEコンポーネントとは、J2EEアーキテクチャに準拠したアプリケーションレベルのソフトウェアの単位を指します。InterstageではJ2EE Version 1.3規約に準じたコンポーネントを提供し、動作環境はJDK1.3以上を前提としています。なお、J2EE Version 1.2規約で提供していたInterstageの機能はJ2EE Version 1.3規約に包含されており、J2EE1.3+JDK1.3の環境ではその機能を保証しています。
Interstageでは以下のサービスを提供しています。
- Servletサービス(JServlet)
Servletサービスは、Webサーバ上でWebアプリケーションの実行を制御するコンポーネントです。
- EJBサービス(Interstage EJB)
EJBサービスは、EJB2.0規約に準拠した、サーバアプリケーションを実行するためのコンポーネントです。
- JNDI
JNDIは、各アプリケーションで使用するリソース情報をアプリケーション動作環境ごとに定義するのではなく、Interstage環境で動作するすべてのアプリケーションで利用可能なJNDIサービスプロバイダ機能を提供するコンポーネントです。
- JDBC
JDBCは、Javaアプリケーションからデータベースにアクセスするためのデータベース非依存のAPIを提供します。Interstageでは、各データベースが提供するJDBCドライバと連携するための機能を提供しています。詳細は“JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定”を参照してください。
- Java Transaction Service(JTS)
JTSは、アプリケーションがトランザクションにアクセスする場合に、特定の実装を意識しないためのサービスを提供するコンポーネントです。
- Java Message Service(JMS)
JMSは、JMS規約に基づいて実装した、分散環境において信頼できる非同期通信を提供するコンポーネントです。
- J2EE Connector Architecture(connector)
connectorは、EIS層に位置付けられたERPシステムやメインフレーム、データベースといった企業情報システムなどに共通に接続するためのコンポーネントです。
- JavaMail
JavaMailは、Javaを用いて、環境やプロトコルに依存しない、メール送受信機能の実現とアプリケーションの作成を可能にするAPIを提供するコンポーネントです。ここに同梱されているJavaMailは、Version 1.2 です。またプロバイダとしては、SMTP、IMAPおよびPOP3を同梱しています。
- 1.1 Servletサービス
- 1.2 EJBサービス
- 1.3 JNDI
- 1.4 Java Transaction Service(JTS)
- 1.5 Java Message Service(JMS)
- 1.6 J2EE Connector Architecture(connector)
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