複写元システム(正系ノード)または複写先システム(副系ノード)のDRレプリケーションのRLP環境の復旧について説明します。
RLP環境とは以下の資源を意味します。
RLM(送信用RLMファイル、受信用RLMファイル)
RLCファイル
RLC退避ファイル
RERUNログ抽出ファイル
RERUNログ引継ぎファイル
RERUNログ抽出作業域ファイル
以下については、Mirroring Controller の資源になりますので、“12.2 DBミラーリングシステムの復旧”を参照してください。
複写元システム(正系ノード)のRLP
複写元システム(副系ノード)のMirroring Controller用RLP
複写先システム(正系ノード)のMirroring Controller用RLP
複写先システム(副系ノード)のRLP
以下の手順で復旧してください。
各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。
複写元システム | 複写先システム | ||
---|---|---|---|
正系ノード | 副系ノード | 正系ノード | 副系ノード |
1.複写元システムまたは複写先システムで障害発生 | |||
2.サービスの保守停止 | |||
5.サービスの通常停止 | |||
6.Symfoware/RDBの停止 | 6.Symfoware/RDBの停止 | ||
7.障害原因の排除 | |||
8.RLP環境の復旧 | |||
9.Symfoware/RDBの起動 | 9.Symfoware/RDBの起動 | ||
11.サービスの開始 | 11.サービスの開始 | ||
12.RERUNログの取得開始 |
複写元システムまたは複写先システムで障害発生
RDBREPORTなどから、どちらのシステムのRLP環境に異常が発生したかを確認します。
RLP環境に異常が発生した場合は、障害の発生したシステムのRLPは閉塞します。
qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='RLP名'
サービスの保守停止
DBミラーリングサービスを「保守停止」します。
DRレプリケーション業務の停止
lxrepdrrep -p RLP名 -a stop -m n -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
RERUNログの取得停止
復旧対象DRレプリケーションのRLPを「終了オフライン」にします。
lxrepdrdis -p RLP名 -m term -k both -f DRサーバ環境ファイル名
サービスの通常停止
DBミラーリングサービスを「通常停止」します。
障害原因の排除
復旧対象システムで、ディスク交換などを行い復旧します。
Symfoware/RDBの停止
Symfoware/RDBを停止します。
RLP環境の復旧
復旧対象RLPを再作成し、そのRLPのロググループに属する複写先システム(正系ノード)のDSIを、複写元システム(副系ノード)のDSIから再創成します。
単一システムの場合と同じです。詳細は、“導入運用ガイド”の“RLPの復旧”を参照してください。
再創成した複写先システム(正系ノード)のDSIから、複写先システム(副系ノード)のDSIを再創成します。
詳細は、“Mirroring Controller 運用ガイド”の“全件複写によるデータベースのリカバリ”を参照してください。
Symfoware/RDBの起動
Symfoware/RDBを起動します。
監視プロセス起動
複写元システム副系ノードおよび複写先システム正系ノードのConnection Managerの監視プロセスを起動します。
サービスの開始
DBミラーリングサービスを開始します。
RERUNログの取得開始
lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル名
DRレプリケーション業務の起動
lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル名 [-w 作業ディレクトリパス名]
サービスの開始
停止したDBミラーリングサービスを開始します。