連携できるDBミラーリングシステム
以下の機能で作成されたDBミラーリングシステムと連携することができます。
機能 | 複写元システム/複写先システム | ||
---|---|---|---|
連携サーバ | プライマリサーバ | スタンバイサーバ | |
データベース多重化機能 | 〇 | × | × |
Mirroring Controller | 〇 | × | × |
〇:連携できます
×:連携できません
連携サーバを経由し、プライマリサーバとレプリケーションを行います。
プライマリサーバまたはスタンバイサーバと直接レプリケーションは行えません。
図1.7 Symfoware Server(Postgres)のDBミラーリングシステム連携のシステム構成
注) Symfoware Server (Openインタフェース) V12.2以前のデータベース多重化機能で、サーバの自動切替えを行いたい場合は、Symfoware Server Mirroring Controllerが必要です。Symfoware Server (Postgres) V12.3以降およびEnterprise PostgresではMirroring Controllerの機能が標準搭載されています。
ポイント
Symfoware Server (Postgres)またはEnterprise PostgresのDBミラーリングシステム連携では、DBミラーリングシステムを構成するデータベースサーバ以外のサーバにLinkexpress Replication optionを導入し、セットアップします。このサーバのことを連携サーバと呼びます。
連携サーバは、データベースサーバと同じプラットフォームかつ同じビットアーキテクチャである必要があります。
複写元システムにデータベースサーバと同じプラットフォームかつ同じビットアーキテクチャのアプリケーションサーバがある場合は、アプリケーションサーバにLinkexpress Replication option を導入することもできます。
DBミラーリングシステムを構成する各データサーバには、テーブルの更新差分を作成するために、Linkexpress Replication optionをインストールしておく必要があります。
Symfoware Server (Postgres)またはEnterprise Postgresの データベース多重化機能のサーバ切替えが発生すると、レプリケーションは、昇格してプライマリサーバとなったデータベースに再接続し、レプリケーション運用を継続することができます。
連携サーバの故障などでレプリケーションサービスの停止した状態が続くと、更新差分のログが複写元データベースに蓄積されるようになるため、複写元データベースのテーブル空間の配置先ディスクが枯渇します。その結果、DBミラーリングシステムの可用性が損なわれる場合があります。また、レプリケーションが停止するため、複写先システムに最新のデータが反映されなくなります。
DBミラーリングシステムの可用性を維持し、常に最新のデータを複写先システムに供給するために、連携サーバはクラスタ構成とすることを推奨します。詳細は、“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。